原理講論を読む

日常生活の中で 考える糸口を求めて

ルーシェルが明けの明星なら、何故イエス様も明けの明星なのか? 何故それを与えるというのか?

旧約聖書ではイエス様を一つの星として表現されました。 

 わたしは彼を見る、しかし今ではない。
  わたしは彼を望み見る、しかし近くではない。
  ヤコブから一つの星が出、
  イスラエルから一本のつえが起こり、
  モアブのこめかみと、
  セツのすべての子らの脳天を撃つであろう
  民数記 24章17節

 

旧約聖書の「一本のつえ」は、

新約聖書の「鉄の杖」に連結されていきます。

 

 彼は鉄の杖でもって、

彼らを支配(牧するという動詞)する。

あたかも陶器が粉々に打ち砕かれるように。

ヨハネによる黙示録 2章

訳者の小河陽氏によれば、

ヘブライ語詩篇の「打ち破る」を読み違えたのではないかという解釈もあると言う。

 

 :8)わたしに求めよ、わたしはもろもろの国を/嗣業としておまえに与え、地のはてまでもおまえの所有として与える。

:9)おまえは鉄のつえをもって彼らを打ち破り、陶工の作る器物のように彼らを/打ち砕くであろう」と。

詩篇 2 8〜9 口語訳

 

こうして旧約は新約に引き継がれていきます。

原理講論では以下のような記述がありました。

 

「神は天使世界を創造されてから(創一・26)、ルーシェル(明けの明星という意、イザヤ一四・12)に天使長の位を与えられた。」
原理講論 第二章 堕落論

 

明けの明星は堕落前の天使長を指していますが、堕落してサタンとなりはててしまいました。

 

以下の聖句の明星は

ギリシャ語 αστηρ アステール 星

だそうです。

 

 :12)黎明の子、明けの明星よ、あなたは天から落ちてしまった。もろもろの国を倒した者よ、あなたは切られて地に倒れてしまった。

 :13)あなたはさきに心のうちに言った、『わたしは天にのぼり、わたしの王座を高く神の星の上におき、北の果なる集会の山に座し、

:14)雲のいただきにのぼり、いと高き者のようになろう』。
イザヤ書 14章12〜14節

 

 

 

旧約のイザヤ書の明けの明星が、

新約のイエス様のみ言葉に呼応していると考えられている。

 

 :18)彼らに言われた、「わたしはサタンが電光のように天から落ちるのを見た。

ルカによる福音書 10章18節

 

ですが、新約聖書の黙示録には、イエス様が明けの明星であるとされる聖句もあります。

 

わたしイエスは、使いをつかわして、諸教会のために、これらのことをあなたがたにあかしした。わたしはダビデ若枝また子孫であり、輝く明けの明星である
ヨハネによる黙示録 22章16節

 

若枝というのは、ひこばえのことです。

ひこばえとは切り株から生えてくる枝のことです。

おそらくダビデの後孫は皆断ち切れたが、たった一つ残った枝ということで、ひこばえなのかと思います。

 

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「ひこばえ」の検索結果 - Yahoo!検索(画像) より

 

 

 

明けの明星や宵の明星は金星のことですが、金星は太陽、月に続く明るい星です。

 

あなたがたも、夜が明け、明星がのぼって、あなたがたの心の中を照らすまで、この預言の言葉を暗闇に輝くともしびとして、それを目にとめているがよい。
ペテロの第二の手紙1章19節

 

こちらの明星は

ギリシャ語の Φωσφόρος ポースポロス 

 

 

整理すると、聖書に出てくる「明けの明星」は次の3つです。

 

黎明の子、明けの明星よ、あなたは天から落ちてしまった。もろもろの国を倒した者よ、あなたは切られて地に倒れてしまった。      
旧約聖書 イザヤ書 14章12節

わたしはまた、彼に明けの明星を与える。
新約聖書 ヨハネの黙示録 2章28節    

わたしイエスは、使をつかわして、諸教会のために、これらのことをあなたがたにあかしした。わたしは、ダビデの若枝また子孫であり、輝く明けの明星である」。 

 

天地創造の始まりを告げる明星が明けの明星>

 

「明けの明星」自体は悪い意味の言葉ではなく、とてもいい意味の言葉です。
わたしはこの翻訳された言葉が面白いと思います。
「明けの」というのは、「夜明けを告げる」ということでしょう。
神の王国の夜明けです。「天国は近づいた」です。
アルファでありオメガであるイエス様から本当の人類史は始まりますが、
それ以前に天地創造は始まっていました。
 
 
「天宙の始まりは、兄と弟によって喜びをもって創造されたアダムの家庭ということになる。」
2012年1月8日
 
天使長ルーシェルは、父の神様から生まれましたが、喩えて言えば兄弟のような関係性で天宙を一緒に創りました。
 
神様を父と見れば、天使長はその子女です。
その意味では、イエス様も天使長も神様の子女でした。
しかし、アダムやイエス様が神様の実子として誕生したのに対して、
天使長は実子ではありませんでした。
 
アダムが王族なら、天使長は後に祝福を受け相対を持ち子孫を持てる約束が神様との間にありました。
ある意味、天使長は庶子のような立場なのでしょう。
 
 
 
詳しくは、
 

2012.1.8

 「人間の堕落とは何だった? それはどのようにして起こった? 私が最近明かしたことはこうだ――神様には兄弟があったか、なかったか? あなた方はどう思う? 神はアダムとエヴァと天使世界を、ひとりで創造されたのではないのだ。だれもこれを知る者がいない。

 私はこの世界に責任を持つ者として、神はアダムをひとりで創られたのではないことを突き止めた。では誰が神の弟を創ったのか? 神が、自分が兄になるために、弟、仕える者としての天使長を創られた。

 神様はひとりでは創造することができず、自分の弟との協力でなさったのだ。神と神の弟は、主体と対象の間柄で、目的のために議論し助け合ったのだ。パートナーがいなければ幸福はない。そこで創造の過程において兄と弟がいたのだ。

 神は弟と一緒にアダムとエヴァを創り始められた。なぜ神様は、弟を未完成の状態に創っておいて、アダムとエヴァを創り始められたのだろうか? 

 アダムとエヴァは、兄である神の息子と娘になる予定であり、アダムとエヴァが家庭を持ち始めたら、兄である神は、もっとすばらしい息子と娘を弟に与えようという、驚くべき約束があったのだ。

 これがあったから、弟としてのルーシェルは創造の過程において幸福だったのだ。この観点からすると、天宙の始まりは、兄と弟によって喜びをもって創造されたアダムの家庭ということになる。

 「アダムとエヴァは、兄である神の息子と娘として創られた。そのころには彼らは裸で、兄(神)と弟でさえそうだった。アダムとエヴァは兄と妹で、子孫を創造する夫婦になる予定だったが、ルーシェルは後になって〈では私はどうなるのだろう?〉と考えた。

 兄と弟の間には確固たる約束があった。それは、アダムとエヴァから13世代が過ぎた後、兄は弟に、息子と、弟がアダムとエヴァの子孫の中から欲しいと思う伴侶となるべき娘を与えよう、そしてもし弟が欲しいと思う者がいなければ、兄は弟のためにもう一度創造する、というものであった。

 「現在のところ、神様は女性を知らないのだ。我々は〈天のお父様〉とは言ってきたが、〈天のお母様〉と言ったことがあるかね?(声を張り上げて)それを聞いたことがあるか、ないか?

 人類の最初の先祖となる天のお父様と天のお母様がいるべきだろう。そして伝統というものがあり、人類は同じ血統から生まれたのだから、全ての人間がその親に似るべきではないのか?

 あなた方は、同じ血統をもつことによって自分の親に似ているのだから、それは分かっているはずだ。同じ伝統と血統をもつことで、人は親に似るのだからね。」

 「あなた方はこういうことを知っているべきだ――神様が女を創られたのでなく、天使長が、仕える者であったので、女を創ったということだ。

 アダムとエヴァは裸で、彼らは互いに近くにいた。アダムは、究極的には全ての被造物を主管すべき所有者として創られた。

 所有者として責任をもつことができるように、彼はその全てを知っていなければならなかったので、彼はいつも外に出て自然とともにいた。一方エヴァは、家の中の仕事を受け持っていたので、食事や、生活のために快適な雰囲気を用意していた。」

 「私が17歳になった時、自分をイエスと名乗る男が私の所にやってきて言った。<文龍明さん>私は言った<なんだ?>彼は続けて言った<これから私達は結婚式に行かなければならない。祝福にいきましょう>。

 私は言った。<誰と?どうしてそんな事が可能なのか?>彼は言った<あなたが望むなら神様が相手を用意して下さるでしょう。さあ行きましょう>それで私は尋ねた(声を大きくして)<あなたは夜の神様と昼の神様が分かれてしまっている事を知っているのか?>

 もし絶対者なる神様お一人が存在するのならばこの世界はこのようであるべきはずがない。

 ノアの時の洪水審判などあるべきではないし、終わりの日の火の審判などあるべきはずはないのである。夜の神様と昼の神様が分かれてしまっていて、ひとつになっていないのである。

 その事を私は知っていたので、このように言った<聖書には、人がそれぞれ生きている物を呼んだ物はその名前となったと書いてある。しかし創造主としての権威と主人としての位置があるならば、ひとつになっていたとしたら、そんなことはできなかったのか?。

 できなかったのか?神様の弟の立場に居た者の名前は何だったかね?それはルーシェルだ。ルーシェルは天使長である 。人類を表し を表す、そして エル果物を意味するのだ。

 ルーシェルとは神様のいとこであり、それは息子の位置であって、父親の位置には上がれないのである。神はただお一人であり、弟の位置からそこには行けないのである。

 

 
「明星」というのは、太陽と月と星で構成されています。
キリスト教では三位一体ですが、
統一原理では四位基台でしょうか。
 
太陽は父、月は母、星は子女、
キリストと聖霊によって生まれた子女は聖徒です。
 
天使長も堕落以前の創造本然の価値ある姿は星のような立場でした。
「星」という漢字は、上に「月」はなく「日」があります。
「日」すなわち「父」によって生まれたのが「星」です。
父の種、父の精子によって子は誕生します。
 
天使長も、アダムやイエス様や再臨主のように、
神の祝福を受けて家庭を持ち繁栄するはずでした。
皆それぞれ「明星」という家庭的四位基台を得る特権を神様から与えられていました。
 
あなたがたは、いのちの言葉を堅く持って、
彼ら(邪悪な人々)の間でのようにこの世に輝いている」
ピリピ 2章15節

 

 われわれは、イエス様や再臨主に続かなければなりません。
つき従って勝利する者には、「明けの明星」を与えると言います。
三次の祝福を受けたわたしたちは、「明けの明星」
即ち「王冠」を奪われることがないように「鉄の杖」を持って
「父からの権威」を相続し死守して参りましょう。
 
 :26)勝利を得る者、わたしのわざを最後まで持ち続ける者には、諸国民を支配(牧するという動詞)する権威を授ける。
 :27)彼は鉄のつえをもって、ちょうど土の器を砕くように、彼らを治めるであろう。それは、わたし自身が父から権威を受けて治めるのと同様である。
 :28)わたしはまた、彼に明けの明星を与える。
 :29)耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい』。
黙示録 2章
 
 <イエス様と再臨主の関係性からみた明けの明星>
 
ある時、文先生は神様に「今まで本当に神様の心を知るものは居たのでしょうか?」と尋ねてみられたところ、神様ははっきりと「居なかった」と言われました。「今は居ますか?」と尋ねると、またはっきりと「居ない」と答えられ、「これから現れますか?」と尋ねると、「私は、わからない」と答えられたということです。

森真一氏による主の路程より

 

つまりイエス様ですら神の心情を本当に知ることがなかったと神は言われたことになります。

 

先生が地上にこの統一原理を立たせるには、数多く霊界で戦った。最後には神様の前まで行って談判して、神様も反対する所で勝利をして来なければならない。何の事かわかる? その霊界の孔子やら、あらゆる宗教の教祖がみんな降伏した結果、勝利を得たその原理である。だから天の神様から御印あるでしょう。』
(札幌教会和動会でのみ言葉 1965年2月8日 札幌教会)

『すべてに『道師』がいる。孔子やら釈迦やら、マホメットとか、たくさんの世界的な宗教の道師がおる。そういう道師たちにみんな先生が会って、「あんたの道義はどういう結果か。こういう問題とかがあるじゃないか」。「はい、そうです」。頭を下げなければならない。霊的統一の権限を持たなければ、地上統一はできない。最後にはイエス様に会って、先生は質問したわけなんです。「歴史の根源においてこういう問題がある。どういうようになるか」と。聖書を見たらイエス様はみんなわかっておるように信じておるんだけれど、そうじゃない。
(統一旗授与式後のみ言葉 1965年1月29日 東京本部教会)

全世界の五大聖人を中心として、地獄も天国も、霊界に行った人をすべて動員し、神様が叫ばれて「文総裁が現れた。」と言えば、四十三日戦争をするのです。(中略)先ほどすべて話したように、霊界での闘いが起きたとき、すべてイエス様も孔子も、「あのような異端者がどこにいるか? 人類の先祖が堕落して、血統が間違ったとは。それ以降に蕩減復帰が必要だとは。」と言ったのです。知っている人は一人もいません。そして、すべて反対したのです。そして、霊界に行き、わたしが立って神様は後ろにいらっしゃり、すべての霊界の霊人たちが、わたしの前に立って、問答するのです。だれが正しいか問答するのですが、自分たちが知っていることは、わたしがすべて知ったうえで、そこに行きました。(中略)
すると神様が、何と答えられたと思いますか? 「文総裁の勝利だ!」です。そのような命令をするとき、霊界はどうしたでしょうか? 五大聖人の顔はどのようになったでしょうか? ひざまずいて赦しを願わなければなりません。』
「神様王権即位式四周年およびイエス様ご聖誕記念式典」のみ言葉 2005年1月3日 韓国・天宙清平修錬苑)

https://ameblo.jp/chanu1/entry-11204078553.html

 

二度真理はこれだと神と五代聖人を中心とする全霊界の前で提示されたが、

それは違うとお父様は否定され笑いものにされました。

その後、もう一度お父様はいやこれが真理だと提示します。

ところがこれもまた突き放されてしまいました。

そして、最後の三回目の提示の時が来て、

「これ例外に真理はない」と訴えます。

全霊界の罵倒と中傷の中で、黙っておられた神が証言されます。

「お前が正しい」

  

初臨のイエス様は人類に対してアベルとして来られました。 

しかし、再臨のときには再臨主の前にカインとなります。

霊的神の国を創ったイエス様から、実体的神の国を建設する再臨主に使命が引き継がれるからです。

そのためには、イエス様を屈服させる為の条件が必要となります。

アベル・カインが決定されます。

 

    アベル   カイン

初臨: イエス  天使長ルーシェル

再臨: 再臨主  イエス 

 

 

 

こんなサイトを見つけました。

 

 

https://blog.goo.ne.jp/pririnsoccer1/e/308ec70fd3c175ac2318fef8b2281425 より以下に引用

 

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聖書各箇所での明けの明星(the morning star)の比較

 

できるだけ原典に近い言語で聖書各箇所の「明けの明星(イザヤ書ギリシャ語ἑωσφόρος)」記述を比較すると、元々は別の表現であることが解ります。

 

 

 

 

    • ペテロの第二の手紙1:19は (φωσφόρος)「輝かせるものがあなたの心に昇るまで」

 

    • ヨハネ黙示録2:28は (ἀστέρα)「朝の星(複数)」

 

    • ヨハネ黙示録22:16は(ἀστὴρ)「輝く朝の星(単数) 」

 

 



イザヤ書14:12のヘブライ語 - 照らす夜明けの息子(ヘレル・ベン・サハル)

 

黎明の子、明けの明星よ、あなたは天から落ちてしまった。もろもろの国を倒した者よ、あなたは切られて地に倒れてしまった



אֵיךְ נָפַלְתָּ מִשָּׁמַיִם, הֵילֵל בֶּן-שָׁחַר; נִגְדַּעְתָּ לָאָרֶץ, חוֹלֵשׁ עַל-גּוֹיִם

 


אֵיךְ どうやって נָפַלְתָּ あなたは落ちた
מִשָּׁמַיִם 天から הֵילֵל 輝かす、照らす(へれる) בֶּן- 息子(ベン) שָׁחַר 夜明け、曙(シャはル) נִגְדַּעְתָּ あなたは切り落とされた לָאָרֶץ 地に חוֹלֵשׁ 討ち滅ぼした者よ עַל- ~を גּוֹיִם 諸民族を 117頁 イザヤ書Ⅰ ヘブライ語聖書対訳シリーズ20 ミルトス・ヘブライ文化研究所編 2002年



イザヤ書14:12のギリシャ語 - 明けの明星の神εωσφόρος

 

Codex Sinaiticusπωϲ εξεπεϲεν εκ του ουρανου ο εωϲ φοροϲ ο πρωϊ ανα τελλων ˙ ϲυνετρι βη ειϲ την γην · α ποϲτελλων ειϲ

 

Greek Texts: πως (O how) εξέπεσεν (fell) εκ (from out of) του (the) ουρανού (heaven) ο (the) εωσφόρος (morning star) ο (the one) πρωϊ (by morning) ανατέλλων (rising) συνετρίβης (was broken) εις (unto) την (the) γην (earth) ο (the one) αποστέλλων(sending) προς (to) πάντα (all) τα (the) έθνη (nations)

 

εωσφόρος :暁・夜明けの女神エーオースの息子・明けの明星の神のヘオースポロス(別名ポースポロス Φωσφόρος :輝かせる者(リン(鉱物)))




ペテロの第二の手紙1:19 - 輝かせるものφωσφόρος

 

こうして、わたしたちには、預言の言葉はいっそう確かなものとなっています。夜が明け、明けの明星があなたがたの心の中に昇るときまで、暗い所に輝くともし火として、どうかこの預言の言葉に留意していてください。



2 Peter 1:19 (King James Bible) We have also a more sure word of prophecy; whereunto ye do well that ye take heed, as unto a light that shineth in a dark place, until the day dawn, and the day star arise in your hearts:



2 Peter 1:19, Tischendorf 8th Editionκαί ἔχω βέβαιος ὁ προφητικός λόγος ὅς καλῶς ποιέω προσέχω ὡς λύχνος φαίνω ἐν αὐχμηρός τόπος ἕως ὅς ἡμέρα διαυγάζω καί φωσφόρος ἀνατέλλω ἐν ὁ καρδία ὑμεῖς



ヨハネ黙示録2:28 - 星(複数)ἀστέρα

 

同じように、わたしも父からその権威を受けたのである。勝利を得る者に、わたしも明けの明星を与える。

 

King James Bible: And I will give him the morning star.

 

Westcott and Hort 1881:ὡς κἀγὼ εἴληφα παρὰ τοῦ πατρός μου, καὶ δώσω αὐτῷ τὸν ἀστέρα τὸν πρωινόν. 複数の星?

 

Codex Sinaiticus:ται ωϲ καγω ειλη φα παρα του πατροϲ μου και δωϲω αυ τω τον αϲτερα το 複数の星?



ヨハネ黙示録 22:16 - 星(単数)ἀστὴρ

 

わたし、イエスは使いを遣わし、諸教会のために以上のことをあなたがたに証しした。わたしは、ダビデのひこばえ、その一族、輝く明けの明星である。

 

I Jesus have sent mine angel to testify unto you these things in the churches. I am the root and the offspring of David, and the bright and morning star.

 

Westcott and Hort 1881: Ἐγὼ Ἰησοῦς ἔπεμψα τὸν ἄγγελόν μου μαρτυρῆσαι ὑμῖν ταῦτα ἐπὶ ταῖς ἐκκλησίαις. ἐγώ εἰμι ἡ ῥίζα καὶ τὸ γένος Δαυείδ, ὁ ἀστὴρ (star) ὁ λαμπρός (bright) , ὁ πρωινός (morning).



ベツレヘムの星は複数形の星

 

ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので,その方を拝むために来たのです」。 マタイによる福音書 2

 

λέγοντες, ποῦ ἐστιν ὁ τεχθεὶς βασιλεὺς τῶν Ἰουδαίων; εἴδομεν γὰρ αὐτοῦ τὸν ἀστέρα ἐν τῇ ἀνατολῇ καὶ ἤλθομεν προσκυνῆσαι αὐτῷ.
Matthew 2:2

 

ベツレヘムの星は木星土星のグレートコンジャンクションではないかと言われています。ギリシャ語で単数の星と2つの星を表す単語が異なるところから気がつかれたそうです。



In chapter six, Kritzinger presents the text of Matthew 2 with his commentary. He notes a first difficulty in the Greek text of Matt 2:2 associated with the phrase αὐτοῦ τὸν ἀστέρα (※τὸν ἀστέρα the star), because ἀστήρ means star and not group of two stars. According to him, this difficulty may be resolved by realizing that the meaning of the Greek words ἀστήρ (star) and ἀστρὸν (stellar constellation) partly overlap, as in the German stern und Gestirn. He then points to a strong argument in favor of interpreting the star as the conjunction of Jupiter and Saturn when in Matt 2:10 the magi express their joy at seeing the conjunction again (for the third time ), which confirms that it is indeed a Great or Triple Conjunction.
pp.146 Peter Barthel,George van Kooten, The Star of Bethlehem and the Magi: Interdisciplinary Perspectives from Experts on the Ancient Near East, the Greco-roman World, and Modern Astronomy




ヘレル・ベン・シャヘルのシャハルとは?

 

イザヤ書14:12の明けの明星はラテン語では輝くものと翻訳され、ウガリト神話でヘレル・ベン・シャヘルのShaharは夜明けと朝の神を、Shalimは黄昏と夕を意味するそうです。Shahar神が金星の神Athtarを伴うテキストもあることから、明けの明星をイメージされたのかもしれません。しかしアシュタルは自らが小さすぎることに気がついて玉座から降りているので、傲慢な国への怒りとはまた別な物語のようにも思えます。バアル神の死と再生はバアルの偽装死による死の神モートの厄災回避と「妹力」による再生の物語でもあります。

 

また、「輝かせる夜明けの息子」が明けの明星とすると、頻繁に観察されるそれでなぜ地に落ちる国を表現したのかがよくわかりません。また、昇り行き空に消える明けの明星が"地に落ちる"と表現されるのは不可思議でもあります。

 

A FAILED ASSAULT ON HEAVEN (ISA 14:12-15)
The prophet Isaiah uses mythological language in a proverb mocking the king of Babylon (Isa 14:4,22) His references to the morning star, the ascent into the heavens, the mount of assembly, and to the realm of the dead (or the pit) would all have been familiar to his readers from the myths of the ancient Near East.
The name "morning star," or "Lucifer" in other translations (Isa 14:12), is a Latin translation of the Hebrew word helel, meaning "shining one." The morning star refers to the Day Star, Venus, and the prophet further identifies this morning star as "son of the dawn" (14:12). 


Similar language appears with the Ugaritic deities Shahar and ShalimShahar was the god of dawn or morningShalim the god of dusk or evening. In another Ugaritic text, Shahar (morning) appears together with Athtar, the star deity who is also identified with Venus. So the ancient myths possibly had made Isaliah's readers familiar with the morning star whose father was the god of morning.
Isaiah's taunt of the morning star for wanting to ascend into heaven (14:13) may reflect the Ugaritic myth of Athtar, the Venus star deity. Athtar attempts to ascend to the throne of Baal, but is not able and is forced to return to his own, lower position in the pantheon. Athtar was not storming heaven, only sitting on the vacated throne of Baal. He excuses himself from the position upon realizing that he is too small. Nevertheless, a morning star ascending to heaven was known in Canaanite myth.
In Isaiah's proverb, the morning star desires to sit on "the mount of assembly" located "on the utmost heights of Mount Zaphon" (14:13). Similarly, Canaanite myths spoke of the mountain home of Baal on Saphon, and also of a mount of assembly.
In Isaiah's proverb, the morning star fails to ascend to heaven and is brought down to the realm of the dead, the netherworld also called the pit (14:15). Similarly in ancient Near Eastern mythology gods could die and be sent to Mot's netherworld. The reason that Baal's throne was vacant in the Ugaritic myth was that Mot had vanquished Baal and taken him to the realm of the dead.
pp.875 NIV, Chronological Study Bible, Hardcover, Multicolor, Full Color, Thomas Nelson



"Shalem (presumably the divine power symbolized by Venus as the Evening Star) occurs as a deity (Šlm/Salim) in the texts from Ugarit … The brief Ugaritic mythological text KTU 1.23, known as 'The Gracious and Beautiful Gods', is the most important source concerning the god Shalem."p.755, Dictionary of Deities and Demons in the Bible: Second Extensively Revised Edition

 

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