再臨主 文鮮明師の「共産主義は7代70年を超えられない」説を振り返る
以前に以下のような記事を書いた。
食口なら誰でも知っている有名なお父様の御言葉である。
トランプの主席戦略官バノンの世界観とトランプの大統領令、文鮮明恵師の共産主義国家の寿命70年説 - 原理講論を読む より
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ソ連の崩壊を予言し宣言した文鮮明恵師の「歴史の数理性」であろう。
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<文鮮明総裁の時を見る目>
本連合の創設者、文鮮明総裁が逝去されて2周年が過ぎた。先日、韓国で2周年記念式典が行われた。私が文総裁を初めて拝見したのは、昭和42年。お近くでお会いしたのはその翌年であった。韓日勝共学生大会をソウル、光州、釜山、大邱等で開催。その日本代表7人の一人だった。
我々の報告によく耳を傾けてくださったが、人の話にこれほど真剣に聴いてくださる方は初めてだった。この方は、話されるときも全力投球だが、話を聞かれるときの方がもっと心情を投入しておられる―強烈な衝撃であった。
私がパラグアイで誘拐・拉致された報告をラスベガスで聴いてくださった時のこと。涙を浮かべながら耳を傾けられた。文総裁は6度も牢獄生活を体験しておられる。凄まじい拷問で何度も、何十回も生死の境を通過しておられる。その方の御苦労に比べたら、自分の経験なんて何万分の一にもならないのに…。この謙虚さ―ショツクだった。
このような方だったから、世界の情報を吸収していかれたのだろう。しかし、それだけでは足りない。文総裁は何と言っても時を観る天才だった。ニカラグアの共産党政権を倒した時、レーガン米大統領一期目の選挙の時など数え上げればきりがない。
圧巻は、1985年8月、スイスのジュネーブで行われた世界平和教授協議会世界大会でのこと。議長のモートン・カプラン米シカゴ大学教授(当時)の反対を押し切って「迫りくるソ連帝国の崩壊」を大会主題にされた。教授は国際政治学の分野では世界の五指に入る方であった。その後ソ連は、グラスノスチ(民主化)、ペレストロイカ(情報公開)を経て1989年12月、米国に対して白旗を揚げた。
文総裁の時を観る目はどこから来たのだろうか? まずは、ソ連共産主義体制崩壊という目的観念に徹しておられたこと。次に、歴史の法則を熟知しておられたこと。そして、ソ連の戦略を見抜いておられたこと。4番目に闘うべき中心的事態において、やるべきことを徹底してやり抜いておられたことが挙げられるだろう。
これらを、今の時に当てはめたらどうなるであろうか? 第1に、如何なる目的観念に徹すべきか。言うまでもない、中国共産党独裁体制崩壊であろう。歴史の法則から見ればどうか? 文総裁は、共産主義は、7代、70年を越えられないと言っておられた。
これには前提条件がある。すなわち、我々がやるべきことをやったらということ。中国は、習近平国家主席で7代目。1949年建国であるから、2019年が70年目。中国の戦略については今まで述べてきたが、大きくはアフリカ、中南米を傘下に置き、上海協力機構を軍事的同盟、BRICSを経済的同盟とし、第3世界論に基づいて世界共産化を狙っている。
第2世界である英・仏・独そして韓国を日米から引き離そうとしている。ここが今闘いの中心となっている。我々は、絶対に敵の戦略・戦術に乗ってはならない。ここを勝利すれば、共産国家中国は崩壊するであろう。
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