原理講論を読む

日常生活の中で 考える糸口を求めて

万有原力について、科学技術者に質問してみました


神の数式「第一回 この世は何からできているのか」

 

万有原力という言葉は、宗教的あるいは哲学的表現の色彩が感じられます。

私は文系でしかも理数がからきしだめでしたから、

理系の方から見ると万有原力はどのように捉えられるのだろうかと

ふと思いました。

そこで、電子工学のある専門分野において

100以上の特許を取得され、

アメリカの権威ある賞も受賞された科学技術者である食口に、

万有原力について質問してみました。

 

以下にやり取りを載せますので、参考にされれば幸いです。

私の言葉が黒字で、先生の言葉は青い字で文章が分かるようにしました。

 

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<質問者> 

さて、昨日面白い物理のサイトに導かれました。
万有原力のことを考えていたのです。
兄弟たちは波動という言葉が好きですが
あんまり物理的裏付けがあるようには
思われません。

素粒子から宇宙の構造までを司る公理の発見と検証」というサイトです。

 http://energybody.exblog.jp/

万有原力を物理的にはどのように捉えたら良いと思われますか?
もしよろしかったら、お教えくださいませんか?


神を存在させている原力と、万物を存在させている万有原力がありますが、
これと素粒子のような究極の存在とはどのような関係と理解すればよいのでしょ
か?


よろしければお助けくだされば幸いです。

 

 

<回答者>

さて、今回は、面白いテーマを頂戴しました。
サイトの作者は物理学の基礎を統一原理で
説明しようとされており、意慾的な取り組みです。


私は、量子力学を理解しているわけではないので、
コメントすることは難しいですが、原理の理解を
深めことには役立つと思います。
あとでじっくりと読んでみます。

万有原力について
宇宙の階層的構造において、素粒子のような究極の存在は、
私の想像では、それぞれ単独では存在できないと考えられ、
いずれも主体と対象の授受作用により合成体を形成すること
によって存在するあるいは、上位の階層に成長すると思われ、
階層に応じて、主体と対象間の力が、それぞれ弱い力、強い力、
電磁気力、重力などと考えられます。

ここで万有原力はどんな力でしょうね?
物理的な捉え方は難しく、これも勝手な想像で恐縮ですが、
主体と対象間の力(弱い力、強い力、電磁気力、重力…)は、
いずれも力が有効に作用するする条件があるようです。すなわち、
万有原力は、この授受作用の条件を成立させる力と考えられます。

これは抽象的想像なので、3原色に例えて説明します。
赤と緑は授受作用して合成一体化すると黄色に見えます。


ここで授受作用の条件が成立しなければ、赤と緑は分離して
見えます。授受作用するには赤と緑それぞれの適切なサイズ
と距離が必要です。


ディスプレイは、設計者(創造者)が表現すべき色(目的)や
見る距離などの条件に応じて、各色(画素)のサイズや距離
画素ピッチ)を設計します。
色の混色という授受作用の背景には、目的に応じて、授受作用
の条件を成立させるための設計(意思)が必要です。


万有原力とは、創造者が創造目的に対応して、宇宙の階層的構造
の各階層において、授受作用を成立させる条件を作り込む力
考えられます。「力」という物理の表現で表すことができるのか、
よくわかりませんが、このような「力」が無ければ、宇宙はバラ
バラになるような気がします。

かってな想像で申し訳ありませんがとりあえず私の乏しい見解まで

3原色の続報
色は適切な観視条件において混色します。
近い関係の色(緑と黄緑とか)はすぐに混色しますが、新たに現れる
色は、類似色ばかりで多様性は生まれません


実は3原色は、それぞれ工業的に実現できる最も縁遠い関係です。
極と極のような縁遠い関係の授受作用こそ多様性を生むわけです。
人間関係の何事かを示唆しています。

 

<質問者>

万有原力の話。
実は難しくてなかなかわかりませんでした。
それで返事が遅れてしまいました。

授受作用を成立させる「条件を作り込む力」

よくわからないのですが、

大変重要なことをお話されているのだと思うので
教えてほしいのですが、

この「条件を作り込む力」
いや、「条件を作りこむ」というのはどういうことなのでしょうか?
それと、万有原力というのは、哲学的表現でしょうか?

兄弟は、素粒子の粒子性と波動性の話を受けて
短絡的に素粒子の波動性を生じさせるエネルギーが万有原力だと思いがちなのですが
素粒子の波動性と万有原力に何か関係性はありますか?
私なんかは、エネルギーというと、位置エネルギーや運動エネルギーくらいしか
頭に浮かんできません。
万有原力と素粒子のエネルギーの接点はありそうですか?
イメージでも結構ですが、何かございましたら
教えてくださると嬉しいのですが。

 

<回答者>
万有原力は、私も原理を学んで初めて知りました。

ところで
原子は、原子核と電子で構成されます。
原子核と電子を結び付けているのが電磁気力ですが、
私は、原子核と電子があれば、自然に結びついて
原子が構成されると、単純に考えていました。

しかし
原子核と電子の距離が十分に遠ければ、お互いが
無関係で離れ離れになってしまいますよね。だから
原子を構成するには、原子核と電子の適切な条件(距離)が
必要です。
太陽系は、太陽を惑星が公転していますが、やはり太陽と
惑星には、重力によって結び付けられる適切な条件(距離)が
必要です。

このような条件は、物理の法則によって自然に生じたのか
あるいは「条件を作り込む力」が存在するのか、これを
考える必要があると思います。
私は、この「条件を作り込む力」が存在すると考えたいのですが、
適切な用語がなく、万有原力という用語を使ってしまいました。

万有原力と素粒子のエネルギーの接点ですが、
素粒子として原子核を考えると、物理の教科書では、
原子核は、陽子と中性子のような核子が「強い力」によって
結び付けられ、強い力が有効な条件(距離)があります。
ここでも素粒子の物理法則はありますが、その法則が成立する
条件ががあり、その条件の起源を考えると、
何らかの力が必要と考えられ、万有原力という用語を使うと
よくわからないながら、便利です


これは私の勝手な考え方なので根拠はありません。
すみません。

 

<質問者>

お忙しい中、丁寧な御返事ありがとうございました。
食口の波動性=波動エネルギーという捉え方に対して
大統一理論の探求で出てくる自然界の4つの基本的力を用いて
説明されているのだなと気づきました。

そうしますと、重力なんかは他の力に対してみると
かなり小さな力です。何故そうなのか?
これらの力の性格と配分と関係性の方向性を規定しているような
ある意味でプラットフォームになっている力の存在があるということなのでしょう
か?

プラットフォームを別の表現に置き換えますと
「デザイン」であり「戦略」のような「意図」であり、
その方向性に「条件を作りこむ」ということで、
万有原力を戦略的力と考えると、授受作用の力(4つの力)は戦術的力になり
戦略方向に沿っていれば、戦術はいくらでも考えることができるような、
「自由度」があるということでしょうか?
それによって色彩も、自然の妙味も千変万化であると。

そういたしますと、

宇宙が創造される直前に、
宇宙という閉じた系の外側から、

創造目的あるいは統一原理という
「初期条件」乃至「境界条件」が神によって設定されて、
生じてきた原因的力ということでしょうか?


宇宙の系の外側、すなわち宇宙創成以前の神お一人であられた中で
思い描かれた「意思」と原初的エネルギーが渾然一体になって存在する力であると。

われわれは統一原理や統一思想によって、
万有原力は原因的力で、授受作用の力は結果的な力だと説明を受けてきました。
神の世界では「原力」であり、被造世界では「万有原力」であると。

先生のご説明で気付かされたことは、
万有原力は、原因的な力ではあるが、統一原理が初期条件として組み込まれた、
神の「意思」「創造目的」「創造原理」、
世の中で言う「インテリジェント・デザイン」が組み込まれた力であり、
それ故、授受作用(の力)を成立させる「条件を作りこむ力」にもなるのだ
という理解でほぼよろしいでしょうか?

そういたしますと、

大統一理論というのは、
我々の立場から見ますと、

神が天地創造を為された「初期条件」「境界条件」が何かを探している

ということでしょうか?


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<質問と回答のやり取りを終えて>

 

お忙しい方なので、あまり長く時間をとらせては申し訳ないと思いまして、

尽きない話も一応お礼を述べて一区切りつけることにしました。

文化系の人間にも理解しやすいように、抽象的なお話に色の三原色の例えを用いられて

素人がわかりやすくイメージできるように配慮してくださいました。

 

授受作用を考えてみますと

万有原力 ⇒ 相対基準 ⇒ 授受作用 ⇒ 授受作用の力

万有原力は相対基準を造成する力

これを、授受作用を成立させる条件(相対基準)を作り込む力」と表現されたのでしょう。

神が創造された宇宙の階層構造の中で存在物が存在し作用し発展する方向性が、神の構想理想という意図が組み込まれている原因的な力が初めにあって、これが究極的な4つの力からなるあらゆる力を主体と対象間に生じさせる、相対基準という授受作用を成立させる条件を作り込むことによって、はじめて個々の授受作用が始まり、それによってまた様々な力が生じてくるということが、先生のご説明から理解できるようになりました。

 

ところで、ある秩序を持った閉じた系(世界)を生じ、別の姿状態ではなく、まさにそのような姿状態に規定しているものを「境界条件」あるいは「初期条件」と言いますが、これはその閉じた系(世界)の内側には存在し得ないといいます。

必ず、外側から「境界条件」あるいは「初期条件」でもって規定しないと

そのような秩序は生まれないというのです。

そこで天地創造時に

神は創造目的を中心に授受作用を成立させる条件(相対基準)を作り込む力」

ご自身が存在するための原力としてだけではなく、被造世界にも万有原力として投入され、その原因的力から主体と対象間に千変万化の事象が生じるようされたということでしょう。

それによって鉱物界・植物界・動物界など、あらゆる階層性を成立させているということでしょう。

天地創造以前の「夜の神様」に属する原力が、創造後、天地万物にも万有原力として賦与されたということでしょうか。

 

量子力学を学ばれたことがある方は、どのようにお考えになるのでしょうか?

是非お伺いしたいものです。

 

 

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