① 創造本然のエバの根本復帰と創造本然のアダムの主管性復帰
初回でお話ししたエバの堕落をもう少し詳しくお話しするところから始めましょう。
あまり色々な角度から話すと混乱するでしょうから、重複するところもありますが、もう少し付け加えてみます。
堕落といえば霊的堕落と肉的堕落がありました。
そこで初回でお話しした内容とそれらがどのような関係になっているのか考えてみましょう。
家庭構成員の名称と堕落の順序の関係から
妹 → 妻 → 母
婚約 → 結婚(血縁関係) → 家庭(子女繁殖)
妹 → 妻 までが霊的堕落に相当
妻 → 母 までが肉的堕落に相当
家庭で三種類のエバがサタンに奪われてしまった。
言い換えると、三種類のエバがそれぞれ二つに分離してしまった。
もちろん創造本然のエバと堕落したエバの二種類に分離しました。
長成期の完成級までは神側のエバでした。
天使長ルーシェルと不倫なる淫行関係をして霊的堕落をした時が妻です。
ルーシェルは偽りの父サタンとなり、妻エバに精子を仕込みました。
そして天使長の妻から母になります。
ですから堕落したエバと淫行関係をもって肉的堕落をしたのは、
単に並列の兄と妹の淫行関係ではないのです。
またアダムは成人ではない未成年者であり、
妻となったエバに対しては子供のような立場です。
偽りの父サタンの種を持った妻が母となって、その母から
淫行関係によって生み変えられた息子がアダムなのです。
母と息子の淫行関係でした。
アダムがエバの夫や子女の父になるはずだったのが追い出され、その位置を奪われてしまいます。
そこで堕落以後の人類歴史の男性は人ではなく、種なしの天使長であって、
自分の子供は一人もいません。
みんなサタンが偽りの父としての親権を握っているというのです。
ですから、これを元返されたのがお父様です。
世界の女性たちは、先生(お父様)の相対圏に立っています。世界において、真の夫は一人しかいません。神様から見れば、未完成の男性と女性たちしかいないのです。人類は、男性と女性に二十五億ずつ分かれて五十億にもなりますが、それは一人の男性(お父様)と万人の女性と同じです。しかし、それはみな堕落圏です。ですから、メシヤ思想が必要になるのです。
「神様の摂理と日本」 1991年7月14日
祝福の子女は天使長である男性の子ではありません。
お父様の子女なので原罪もなく、血統が男性とは違うのです。
しかしそれを信じて授からなければその限りではないというのです。
もう一度重要な点を繰り返しますと、
エバとアダムの淫行関係は
見かけは妹と兄の堕落に見えますが
そうではなく、母と息子の淫行関係なのです。
このことは非常にわかりにくいことですが、蕩減復帰を考える際に大変重要なことなのです。
堕落の責任は、サタンを中心としてエバから始まり、アダムに移りました。すなわち、偽りの生命の種を受けたエバの立場からすれば、神様に代わってサタンが父の位置でエバと一体となって、アダムを生んだ立場となり堕落がなされました。こうしてエバは、天使長とアダムを各々父と息子のような立場に立てて堕落した
天一国経典「平和經」908ページ
長子(アダム)が庶子のようになりました。血筋が変わりました。本然的な愛を通して神様の血統を受け継ぐべきでしたが、堕落することによって他(サタン)の血筋を受け継ぎました。だからといって、神様は捨てることができません。これは、庶子のようです。野生のオリーブの木です
八大教材・教本「天聖經」186ページ
妹 → 妻 → 母
婚約 → 結婚(血縁関係) → 家庭(子女繁殖)
蕩減復帰は堕落の時と逆の経路ですから
エバが失った3種類を母から順に復帰して行かなければならないことになります。
母 → 妻 → 妹
母 → 妻 までが肉的堕落の精算に相当:復帰されたエバの使命
妻 → 妹 までが霊的堕落の精算に相当:本然のエバの使命は、そこから
妹 → 妻 → 母 → 王妃 → 王后
そこでイエス様の相対者の前に母が復帰されなければならないことになります。
マリアです。
マリアは母と妻の復帰を担当し、イエスの正妻に暫定的に立ち、
イエスと同じ血筋の妹が、マリアに対して妾の立場から、
長女権を復帰して正妻の立場に上がって行き、
イエス様と同じ完成期を通過して
真の父母となるはずでした。
またエバが婚約時代にサタンに奪われたので
逆に天使長の立場のヨセフと婚約期にあるマリアを
奪い返さなければなりませんでした。
ザカリアによって奪い返したマリアが復帰されたエバでしょう。
復帰されたエバであるマリアは神側のザカリアの妾でした。
すると再臨時では、マリアの役目は忠母様の替わりを崔元福先生が為されたとみることができます。忠母様は南にはおられません。
母のようでもあり妻のようでもあるのが復帰されたエバでしょう。
母であった者が今度はイエス様の妻にならなければならないというのです。
原理原本の中には
「イエスとマリアが結婚しなければいけなかった」
といった内容が書かれているといいます。
イエスがマリアと結ばれることで初めて男子の主管性を復帰することができるからです。
女性から誘うのではなく、男性から誘うことになります。
日本の古事記ではどうでしたか?
エバに主管されて堕落して主管性転倒した状態から、アダムがエバを主管する秩序が元返されるのです。
するとエバに対する主管性を復帰したというのは、
創造本然のアダムとエバの主体と対象の正常な関係に戻ったということです。
堕落前の長成期の完成級にエバが立ち返ることができるので、
イエス様は完成された立場から長成期の完成級まで降りてきて
洗礼ヨハネの妹と婚約し結婚すれば良かったということでしょう。
堕落が一つの血統で為されたのだから、
その収拾である復帰の道も同様に一つの血筋であるべきでしょう。
神の血筋のアダムとエバの兄と妹を
神が祝福するザカリアの血筋の兄であるイエス様と妹である存在。
それが洗礼ヨハネの妹でした。
天使長の妻
天使長主管下のマリアが母から妻へと戻り、
神の祝福する血統である洗礼ヨハネの妹を婚約者として迎えて
エバの霊的堕落以前の長成期の完成級の状態から、
残りの完成期をイエス様を主体として、
対象格位で上がっていく道筋であったことでしょう。
お母様の7年路程がこれです。
神の祝福するひとつの血統ひとつの血族から、
妹が奪われ妻が奪われ母が奪われたので、
これを蕩減復帰するためには、サタン側の血統から母と妻を取り戻した基台から
堕落以前の妹のような女性を神が祝福する血統から選び出して
霊的堕落前の婚約期に戻ってきます。
堕落によって引き裂かれた二つのエバ
本然のエバ(正妻)と非原理的エバ(妾)がバラならになったのを
ちょうど一人のアダム内の善と悪の表示体としてアベルとカインが立てられ
これが一体化することにより堕落性も罪もない兄弟愛の世界が現れ
同時にアダム内の悪が抜き去られるように、
堕落世界から復帰された妻であり母である復帰されたエバが肉的堕落の罪を精算した基台の上に
長成期の完成級に心霊が至り、主の花嫁としての心情を勝利した女性が
連結され一体となることによって、
その女性は罪無き立場に立つことができます。
生まれた時から独生女(無原罪)ではありません。
新約時代を切り開かれて行かれたように
復帰されたエバから相続した基台から本然のエバは堕落世界にいない女性として
現れてくるのです。
二性性相が二つで一つのように
アベルとカインが二つで一つのように
またそのように見なければならないというのです。
家庭連合では以下の御言葉をお母様が生まれながらに無原罪である根拠として使用していますが、屁理屈もいいところです。
血統転換がよく理解されていないと言えましょう。
その次には、この地球上に堕落していない本然の立場の母がいなければなりません。言い換えれば、悪の血統を通じた堕落した愛の因縁を結んでいない、本性の母がいなければならないのです。そのような母がいなかったのです。それゆえ皆さんは、堕落した父母と堕落世界から復帰した父母、堕落していない父母、このように三代の父母をすべて取り戻し、その父母の因縁を一〇〇パーセント復帰してこなければなりません。そうしなければならないのです。
アダムとエバの家庭が堕落したために、その家庭を否定し、神様が是認することのできる基準を立ててこられた方がイエス様です。しかしイエス様がその使命を果たせず失敗することによって、神様はこれを三次まで延長させて探し求めてこられましたが、それがキリスト教を中心とした再臨時代なのです。
それでは再臨主は何をしに来られるのでしょうか。再臨時代は完成基準の時代であるために、再臨主は人類の母を探しに来られるのです。すなわち、新婦を探しに来られるのです。新郎であられる主がこの地上で探される新婦は、堕落圏内で探す新婦ではありません。堕落していない純粋な血統をもって生まれた方を探すのです。それでは、そのような新婦、すなわちその母とは、どのような基盤の上で生まれなければなりませんか。堕落した世界のアベル的な母の基盤の上で生まれなければならないのです。
ですから、皆さんの母は堕落したエバの立場に該当するのであり、次の母はイエス時代においてのマリヤの立場に該当するのです。また、その次の母はイエス時代のマリヤの保護を受け、祝福のみ旨を果たすことのできる、罪の因縁とは全く関係のない処女として、母(真のお母様)の立場に立つことができなければならないというのです。
これをイエス様を中心として成就させようとしましたが、すべてを果たすことができず霊的にのみ連結されたために、今日、復帰の終末時代に来て、これを再現させてもう一度一致させていく作戦を広げなければなりません。(171)祝福家庭と理想天国
「堕落した世界のアベル的な母の基盤の上で生まれなければならないのです」
「その次の母はイエス時代のマリヤの保護を受け、祝福のみ旨を果たすことのできる、罪の因縁とは全く関係のない処女として、母(真のお母様)の立場に立つことができなければならないというのです。」
赤い文字は「復帰されたエバ」のことです。
青地文字は「本然のエバ」のことです。
真の母です。
家庭連合は以下の御言葉をもって、お母様は生み返される必要のない、生まれた時からの無原罪独生女だとしています。
この御言葉はそのために引用すべきものではなく、
むしろ、神の血統とお父様の血統はお母様にはないので
血統と心情の相続者であり代身者として立つことができる、
第二代王として亨進様がお父様に祝福され任命された以降においては
息子である亨進様にお母様も従わなければならないことを意味しています。
血統も違い心情も違うので御言葉を厳密にはお父様の如くは
独自に語ることができないのです。
ただお父様がこうおっしゃられたのでそうしなさいと語るべきなのです。
愛には縦的愛と横的愛があるのです。父子関係は縦的愛であり、夫婦関係は横的関係です。縦的愛は血統的につながり、夫婦関係は血統的につながりません
「訪韓修練会御言集」12ページ
さて、マリアはせっかく復帰されたのにもかかわらず、
天使長のヨセフに抱かれ子供を産んでしまいました。
せっかく神側に復帰されたのに堕落してしまったので、
マリアの摂理は流れたのでしょう。
堕落したマリアと結ばれて根本復帰ができるでしょうか?
もう一度ヨセフから奪い返すことで根本復帰となるでしょうか?
一つの血統の家庭の中で堕落が起こったので、
復帰も一つの血統の家庭で解消しなければなりません。
アダム家庭のアダムが分離したアベルとカインを
血統からすればレビ族のザカリアが神の立場、
ユダ族ヨセフが天使長の立場
創造本然では神が兄で天使長は弟
堕落世界ではザカリアは義理の兄でヨセフは義理の弟
血統が分かれてしまったからです。
善悪知るの木が分離した正妻と妾を
洗礼ヨハネの妹と母マリアが一心一体で解決。
絶対「性」による統一です。
また、
カナの婚礼の時にイエス様は母マリアにこう言いました。
「女よ、それが私とあなたにとって何だというのです。」
「私の婚礼の時はまだ来ていないじゃないですか。(それは誰が問題だというのですか?)」
若い頃はイエス様の相対者として予定されていた女性との結婚について、
母マリアが相応しい相手を捜さず、他人の婚礼にばかり煩っていることを諫めたのだと聞いてきました。
:1)三日目にガリラヤのカナに婚礼があって、イエスの母がそこにいた。
:2)イエスも弟子たちも、その婚礼に招かれた。
:3)ぶどう酒がなくなったので、母はイエスに言った、「ぶどう酒がなくなってしまいました」。
:4)イエスは母に言われた、「婦人よ、あなたは、わたしと、なんの係わりがありますか。わたしの時は、まだきていません」。
:5)母は僕たちに言った、「このかたが、あなたがたに言いつけることは、なんでもして下さい」。
:6)そこには、ユダヤ人のきよめのならわしに従って、それぞれ四、五斗もはいる石の水がめが、六つ置いてあった。
:7)イエスは彼らに「かめに水をいっぱい入れなさい」と言われたので、彼らは口のところまでいっぱいに入れた。
:8)そこで彼らに言われた、「さあ、くんで、料理がしらのところに持って行きなさい」。すると、彼らは持って行った。
:9)料理がしらは、ぶどう酒になった水をなめてみたが、それがどこからきたのか知らなかったので、(水をくんだ僕たちは知っていた)花婿を呼んで
:10)言った、「どんな人でも、初めによいぶどう酒を出して、酔いがまわったころにわるいのを出すものだ。それだのに、あなたはよいぶどう酒を今までとっておかれました」。
:11)イエスは、この最初のしるしをガリラヤのカナで行い、その栄光を現された。そして弟子たちはイエスを信じた。
:12)そののち、イエスは、その母、兄弟たち、弟子たちと一緒に、カペナウムに下って、幾日かそこにとどまられた。
だが、堕落の時と逆の経路をたどって考察すると、原理原本の記述にあるという
「イエスとマリアが結婚しなければいけなかった」
という言葉の重要性を実感いたします。
何故なら、我々が主の路程で必ず聞かされるシーンの謎が解けると思うからなのです。
それはお父様が天倫の秘儀である統一原理を解かれ、神様とイエス様を中心とする全霊界の前でその内容を披露された時のことです。
お父様が命がけで解かれた真理を霊界の代表者であるイエス様によって三度試練される出来事がありました。
だが、お父様はひるまず三度目にも、「これ以外の真理はない」と断言して、全霊界に嘲笑されましたが、神は「あなたが正しい」とされ合格されました。
イエス様はわざと知っていながら否定されたのでしょうか?
それともそこまでは知らずに否定されたのでしょうか?
それが問題だというのです。
若い頃に聞いたうる覚えの記憶では、お父様が最も解明に手こずられたのが堕落論の内容で、たしか28歳ぐらいまでかかったというものでした。
人類の根本復帰に関わる内容です。
さて、そのイエス様が受け入れることができない内容が何であったのかと考えると、
その候補の筆頭に挙がるものが、上述した
「イエスとマリアが結婚しなければいけなかった」
ではなかっただろうかと思うのです。
タマルは義父とでした。
ダビデは部下の妻とでした。
だが、実母と息子が関係を持って
そこから優れた人物が出た事があったでしょうか?
お父様はイエス様も探求された原理を、
さらに徹底して完全に解明された天宙に一人のメシアであり、
キリストなのではないでしょうか?
お父様は正妻家庭と庶母家庭の統一によって、天使長とアダムとエバの淫行関係の堕落行為によって生まれた罪悪子孫である我々を救い出す道を解き明かしてくださったのです。
すべての女性は先生の相対である。そして息子を産まなければならない。その息子を成長させて、自分の相対としなければならない。
これは理解できる者だけが理解すればよい・・・
「血統転換についての文先生のみ言葉」 1999年5月
金永雲先生が書かれた統一神学は「統一」の名に値しないものでした。
キリスト教統一を視座に既成のキリスト教神学と統一原理の対比を主にされたようです。
だが、根本復帰という血統の統一、心情の統一に関する神学を樹立することができませんでした。
そのような方向に大きく舵取りして蘇生的レベルから長成的・完成する神学を、求め行くよう警鐘を鳴らすべき人は史吉子先生でしょう。
使命が果たせていません。
では、お父様に登場して頂き、復帰原理の核心を一緒に学んで参りましょう。
1,で引用した文章の後半です。
エリヤの使命と洗礼ヨハネ
北朝と南朝が一つになるための、イスラエルとユダヤの聖書の中の絡み合いの戦いなのです。それを成すために、中間の調和のために送ったのがエリヤです。エリヤは、北朝のバアルと偶像アシュラを崇拝する者たちを集めて、その祭司たちをみな動員して、南のほうのユダ支派の祭司と共に、「生きた神がいかなるものかを試して、それを証しした方向に南北を行かせよう」と提唱してやったのです。北方の十支派の祭司、偶像崇拝、サタン的な祭司たちを八五〇名が、みな祭壇を作って燔祭をささげ、「そこに水をかけて祈った場合に、天から火が降りてみな焼いてしまうような実証をしよう」と準備して、まず、八五〇名の北朝の十支派のカイン的な祭司たちは、いくら祈ってもびくともしないのです。それで、エリヤが一人で祈ってみると、天から火が降りてきて、祭壇とともに、祭物とともに祭司たち八五〇名をみなさーっと焼いてしまったのです。
そうなると大変です。北朝の人々は自分たちの崇拝した祭司たちがみな死んだのだから、「このエリヤ!」と。約束したこともさておいて、「自分たちの信奉する祭司たちを殺してしまった」と、みな殺そうとしてきたので、エリヤは逃げて、山へ行って祈ったのです。「神様、あなたの命令によって、一つとなるように思ったのに、一つとなるどころか、みな私を殺そうとするのです。こういうふうになったのだから、私の生命を取ってください」と祈ったのです。その時、神様が言うのには、「いまだに、バアルに屈伏していない七〇〇〇人が残っている」と。その七〇〇〇人を中心として一つになる時までは、復帰はできません。カイン・アベルの二人を立たせないと、神の国に帰ることができないのです。
そういうような言葉を残して、エリヤは昇天して使命を果たせなかったのだから、それを再びイエス様が、国家次元でなさなければならないのです。国家次元でイエス様が来られる時、イエス様は国家の王様として来られるのだから、その前に起こる支派的民族的な争いは大変なものです。それを平定して、エリヤの統一の理論を再びなさなければならないので、エリヤの再臨という概念が再び生まれてくるのです。それで、エリヤが九〇〇年前に火の車に乗って昇天していったと同じような姿で、再び降臨すると思っている旧約聖書を徹底的に信じていたのです。分かりますか? (はい)
エリヤが来るといっても、火の車に乗って行ったので、火の車に乗って帰ってくると思っていたのですが、火の車に乗ってエリヤの霊人体が来て、何をするというのですか? 地上でもって、平面でもって、完成するようになっているのです。分かりますか? ヤコブの家庭のレアとラケルは、地上において家庭で完成するようになっているのです。イエス様はその失敗を国家的になさなければならないのです。家庭でできなくて、氏族的にできなかったことを国家的基準において統一するために来るのだから、氏族の失敗を延長させてエリヤが再び来て、主の道を正しておくと旧約聖書で約束していたので、降臨なさる時は火の車に乗って来ると思っていたのに、人として生まれてきたということは大変なことです。
それで、イエス様の弟子たちが伝道に行くと、「君たちの先生が、もしメシヤだったら、エリヤはなぜ来なかったのか?」と言うのです。これが問題です。何も知らない、旧約聖書も知らない者たちが、イエス様に感化されて、伝道に行って「自分の先生がメシヤだ」と言った時、それを突っ込まれて、何も知らなくて、それで帰ってきて先生に質問するのです。「人々が言うのには、メシヤが来る前に、エリヤが先に来ると言うのですが、それは何のことですか?」と。それでイエス様は、はっきり言っているのです。マタイ伝の十一章にあるのです。「エリヤはもう既に来ている。それは洗礼ヨハネとして、エリヤは来ている」と。それは大変なことです。旧約聖書では、昇天した者が降臨すると思っていたのに、イエス様は、「そのエリヤが降臨するのではなく、もう既に洗礼ヨハネがエリヤとして来ている」と言ったのです。
そうなると、その当時のユダヤ教会の信者たち、旧約(時代の)信者たちは、「この悪辣なイエスのやつ、悪魔の王者よ! 自分がメシヤになるために引っ張りだして、つくりあげたのではないか! 我々はそう思わない」と言うのです。だからといって、そのように追われたイエス様は、追われたままではいけないのです。死んでも、そのみ旨の道を発展させていかなくてはならないのです。それを消化していくために、どんどんどんどん、伝道を続けることによって、ローマの法廷闘争で、十字架上に、はりつけになって死んでいくのです。そのことは、イエス様をローマ自体が、ユダヤ人が殺したのではないのです。エリヤが来なかったからです。分かりましたか? (はい)。
イエス様の言ったとおりに、イエス様はメシヤになりました。その当時、イエス様を誰もメシヤとは知らなかったのです。メシヤは神様が決めるのだから、いかに世の中が反対しても、神様の公認する基準に立ったイエス様の教えの教会を中心として、歴史以来初めて宗教、文化を通して、キリスト教が世界を統一したのです。第二次戦後にです。分かりましたか? (はい)。
メシヤと神様が決めたのならば、それは絶対的なメシヤであり、ユダヤ人が否認したとしても、メシヤになれないことはないのです。だから、この世的にいって、(エリヤとして来た)洗礼ヨハネがイエス様と一体となった場合には、イエス様は死なないのです。洗礼ヨハネの率いる者はカイン圏です。七〇〇〇名以上のバアルに屈しなかったそういう群れをまとめて、イエス様が来る時に、それを一つにさせて家庭をつくるために祝福してやった場合には、ヤコブ家庭失敗と氏族、民族失敗が、ここで再び統一されたとするならば、イエス様を中心とした右翼と左翼、右の強盗と左の強盗も生まれてきません。
バラバはイエス様の代わりに復活しているのです。死ぬべき者が、悪辣な暴動を起こしてローマ転覆運動をしたバラバが、イエス様の代わりに生きているのです。イエス様の体の代わりに生き残ったバラバの基準が今の回教圏です。イエス様が亡くなって七世紀、六〇〇年を超えて七世紀に始まったのです。
イスラエル民族が六数の通過過程で悔い改めて一つになって、イエス様をメシヤとして侍ったとするならば、バラバ圏はなくなっていたのです。それで、イエス様を中心として、中近東が体の代わりです。イエス様の体は国家を代表しているので、その国家基準が統一された場合、ユダヤの国は、こういうような紛争の立場には立たないのです。イエス様を殺したために、それ(ユダヤ民族)はジプシーのように、世界的に追い出されて、二〇〇〇年の歴史にも蕩減の量がまだ満ちないので、ヒットラーを中心として六〇〇万の犠牲者を出すようになって、蕩減の量を越えることを神様はなさっているのです。
洗礼ヨハネの失敗
それを蕩減して、第二次大戦で連合国が勝利することによって、アメリカが中心となって、日独伊が完全に負けたのだから、一体になっているのです。それでキリスト教文化圏は霊的救済を目的としてきたので、肉的救済の基盤を引きつけないというと、再臨の主が来て霊的救済ばかりではなく、肉的救済もともに成すのだから、霊肉共にカイン・アベル一体を成すために、第二次大戦後の連合国家勝利基準のカイン・アベルが一体となった所に、お母様を中心として新郎が、再臨の主が一つになったとするならば、それで世界は七年の間に統一されて、地上天国、天上天国が、アダム家庭でなすべき基準をイエス様が国家的基準で失敗したのだから、今度は世界基準によって、すべてを勝利するのです。
ヤコブの家庭、モーセの七十二長老、イエス様の一二〇門徒がみなイエス様の氏族として、国に入籍するような基盤なのです。そこには、家庭が入っているし、氏族が入っているし、民族、国家が入っているのです。失敗した内容を全部引っくるめると一二〇軒です。一二〇軒の門徒たちが祝福されて、地上のイエス様の後孫と共に、血統の組み合わせをなすような相対関係になった場合には、その一族は世界を動かして余るようになるのです。死なずにイエス様が二〇〇〇年の歴史を通して、世界を統一したとするならば、生きた血統を持ったイエス様の直系のその民族は、国家基準を超えて、世界は既に一つの地上天国になっているはずです。だから、再臨ということはないのです。
今、先生が語っている成約時代は、その時に始まって、先生がなしている氏族メシヤも派遣されて、家庭的メシヤ、そしてアダム家庭を復帰して、血統転換、所有権転換、心情転換を一族で成して、神の国に入籍した場合には、イエス様を先祖として、その次に弟子たちがみな十二弟子を中心として、こういうふうにつながって、結婚することによって、どんどんどんどん、祝福でもって世界をまとめていくことができたのです。そうなったら、先生みたいに、金もかかりません。分かりましたか? (はい)。
そういうふうにして、イエス様が死んだために、大変なことになったのです。イエス様は、なぜ死んだのかというと、レアとラケルが一つにならなかったことを、イエス様の家庭において蕩減復帰しなければなりません。分かりましたか? (はい)。そうなるというと、イエス様のお父さんは誰ですか? これは奥さんのエリサベツ、これはマリヤです。(先生が黒板に図―6を書かれる)マリヤは妾の立場です。エリサベツとマリヤは、ちょうどレアとラケルと同じです。姉妹関係、母同士がいとこ関係です。分かりますか? 姉妹です。姉さんであり、妹です。これは姉さんであり、妹を蕩減復帰しないといけないのです。
図-6
母の系列が間違ったから、母のほうでもって組むのです。分かりますか? それが蕩減復帰です。こういうふうにして誰が正妻かというと、これが正妻です。これが妾です。しかし、レアとラケルは反対です。まるっきり反対です。それでエリサベツは、マリヤを自分の旦那さんの所に紹介してあげるのです。こういうことは有り得ないことです。蕩減復帰をするには、マリヤは妾の立場で心情的な絡み合いをしなければならないのです。分かりますか?
こういうふうにして、イエス様をはらみます。これはヨハネです。エリサベツは、マリヤが身ごもった子供が、女であればいいと思ったのです。しかし、女では何もできません。女はお嫁に行ったら、それで問題ないと思うのです。しかし、男の子供を生んだのです。それが問題です。
そうなると洗礼ヨハネとイエス様は、異母兄弟です。それを洗礼ヨハネは知っているのです。こういうような非公式な血統関係の者がメシヤになるとは、夢にも思いませんでした。ヨルダン川で、神様の直接の命令で天の門が開かれて、聖霊が鳩のように降臨して、神様の直接の命令によって、洗礼ヨハネに告げられてメシヤとして証し、天の命令どおりにしたのだけど、考えてみれば、(神様が)こういうような非公式な血統でもってメシヤを送るとは思えないのです。だから疑ったのです。イスラエル民族は、イエス様が「洗礼ヨハネがエリヤだ」と言うのだから、それは問題です。しかし、洗礼ヨハネは「自分はエリヤではない」と否定したので、大変なことになるのです。
なぜ洗礼ヨハネがヘロデの奥さんと、妾の問題を中心にうんぬんして、それで首を飛ばすのですか? マタイ伝の十一章を見れば、イエス様は泣きながら言ったのです。「君たちは何のために野原に出ていったのか、それは洗礼ヨハネを見るためにか、それはきれいな着物を着た者を見るためにか? 結局は、メシヤを見るために行ったのではないのか」と言ったのです。「女のうちで一番、女が生んだ者で、洗礼ヨハネより大きい者はいなかった。しかし天国では一番小さい者になってしまった」と、反対のことを言っているのです。地上で大きい者だったら、天国でも大きくなるべきなのに、なぜ小さいのですか? 地上で、イエス様を王様と認めた場合には、天上では一番大きい者になっていたのに、それを地上で否定してしまったのだから、天国には住めなくなってしまうのです。
聖書を見れば、それを否定できないのです。なぜ洗礼ヨハネが、主弟子にならないのか? そう見た時に、天(国)は戦う者が勝ち取るという結論です。洗礼ヨハネは戦えなかったというのです。それはペテロに取られてしまったのです。無関心で、放棄した者はみな天の栄光が取られてしまうことを、はっきりと記載しているのです。マタイ伝の十一章を読んでみなさい。そういうことを今まで知らなかったのです。
だから、洗礼ヨハネの失敗のために、洗礼ヨハネの弟子がみな十二弟子になるべきなのに、主弟子が洗礼ヨハネであるべきなのに、主弟子はペテロです。それは誰が反対したからですか? 十二弟子、一二〇門徒などはいらないのです。昇天しないうちに、十二人、一二〇人の家庭基準を残していかなければ、未来の国家的一二〇国家を求めて来られないのです。みなそんなことを知らないで、洗礼ヨハネが切ってしまったのだから、証しするために、主の前の道を正すために送られた神のみ旨とはまるっきり反対に、一人の女のことにかかわって首を切られてしまうのです。イエス様を受け入れなかった罰です。
図-7
そういうふうにして、なぜイエス様が三十三歳まで結婚できなかったかというと、(イエス様は)マリヤに何回も言ったというのです。マリヤに何回も、三回も懇切に、「神の摂理からして、こういかなければならない」ということを話したのです。お母さん(マリヤ)が中心になってエリサベツと共に、夫婦、姉妹が一つになって収拾しないと大変なことになるのです。それができなかったのです。
蕩減復帰は堕落の反対の道をとる
イエス様の奥さんは、勝手にもらうことはできません。それは原理、原則によって二代が共に通過しながら、マリヤとエリサベツのお母さんたちができなかったことを蕩減復帰しながら、二代のすべてを、それはレアとラケルのお母さんのように援助して、援助して、お父さんお母さんのすべてを援助して、これ(A)が一つになって、これ(B)と一つになって、そうなることによって、カイン・アベルのお母さんたちを中心として、子供がいればこれ(C)がイエス様と一つになった場合には、お母さんたちが一つになった場合には、この二つ(A)と(C))がザカリアを中心として統一されるのです。神様を中心に全体が一つになることになるのです。
(先生が黒板の図―7を示して説明される)
そうすると、イエス様の奥さんは誰になるかというのです。なぜ結婚できないかというと、勝手に結婚はできません。女であれば、誰とでも結婚するのではないのです。必ず蕩減原則によって、血統的な問題になるのだから、蕩減復帰するのです。エバがするのです。エバは堕落したために、長子と父をだましたのです。アダムは子供です。神様は父です。父子をだましているのです。分かりますか?
エバは堕落した時、アダムをだましたし、神様をだましているのです。これを蕩減復帰するには、反対の道をそのとおりに、目には目、歯には歯です。旧約時代は、そこで損なったとおりのものが傷付けられるようになるのです。エバが二人をだまして、長男と神様、お父さんをだましたから、復帰される過程においては必ず、神のほうに立ったエバの代わりの人が、長男とお父さんをだまさなければ、帰っていくことができません。
そういうふうに、これらが結ばれてしまったのだから、反対の方向にしていかなければ道がないのです。堕落したとおりに、目には目、歯には歯で、同じようにです。分かりますか? (はい)。エバは長男のアダムとお父さんをだまして堕落したのだから、神のほうのエバの代わりのリベカは、長男とお父さんをだましているのです。堕落の日に、長男と神様をだまして、それを、この長男が相続したのです。
図-8
神様は堕落によって、みななくしてしまって、これだけしかないのです。だから良心は神様のものであることをサタンは知っているのだから、サタンは肉身を中心として成り立っているのだから、良心のほうを神様は取らなければならないのです。上のほうをみなサタンは取ってしまったのだから、(神様は)これをみななくしたのだから、反対のほうのしっぽを握らなければなりません。しっぽです。分かりますか? アダムのほうをみな、サタンが取ったのだから、それ蕩減復帰していくには、一番しっぽを握って、逆の方向に行かざるを得ないのです。
そうなるというと(先生が図―8を書かれる)、神様の良心のほうがプラスになるのです(A)。これは原理原則から、こっち(B)がプラスで、こっち(C)がマイナスです。これを蕩減復帰で反対の方向に、これ(D)をプラスにして、これ(E)をマイナスにしないといけないのです。そうなると、こちら(サタン)のほうは家庭を持ち国を持つのです。世界はサタンのほうで、神につく者はアベルしかないのです。分かりましたか? それでアベルを殺してしまうのです。セツがアベルの代わりになって、歴史を通して、過ったものを、歴史過程を中心として個人で失敗したのを家庭で、家庭で失敗したのを民族で、民族で失敗したのを国で、国で失敗したのを世界でというようにして、移行しながら、大きい分野で成功した場合には、民族を責めても、その中には氏族、家族があるのです。
こういうふうにして発展の度数を高めながら、イエス様は国において失敗したのだから、再臨の主は世界の土地を中心として再び収拾することによって、世界完成がなされた場合には、国も完成するし、民族も家庭も完成するのです。分かりましたか? (はい)。
蕩減原則によって、(リベカは)父子をだましたのです。エソウは長男です。それから夫のイサクをだましたのです。考えてみなさい。(ヤコブは)自分の兄さんが祝福を受けようとする時、リベカがヤコブを誘って、羊を殺して、それで偽装して、長子が毛が多いから羊の皮でもって(夫を)だますような女は部落中で、身を鞭打ちして殺されるような者です。そんな者を神様はどうして、なぜ祝福したのか? それは今まで、聖書の謎として残っているのです。何の話か、分かりますか? 分かりますか? (はい)。
なぜ神様は、こういう悪辣な女のほうに立って祝福してやったのか? それが、なぜイスラエルの選民圏になったのか? これは大変なことです。これは、人間の観点では理解できないことです。先生が現れて、こういう内容を明らかに説明することによって、結ばれたものを解かなければならないのです。目には目、歯には歯、そのとおりに蕩減していくのです。分かりましたか? (はい)。それは、お父さんをだまし、長男をだまして、祝福の権限を弟のヤコブのほうに乗っ取ってしまったのです。エバはだましてカインのほうです。まるっきり反対にしたのです。だから、弟を中心として逆のほうに上がっていくので、サタンは全権でたたきつぶすのです。分かりますか? (はい)。
図-9
こういうような因縁で、(先生が図―9を説明される)何回もこういうふう(A)(アベルとカインを一体化)にして、兄弟を復帰することによって、これ(原理原則のプラスとマイナス)が生まれてくるのです。環境には必ず主体・客体があるように、これ(B)(カインとアベル)が一つとなって、小さいプラスになって、(C)(カインとアベルとエバ)大きいプラスと相対的関係で持っていくのです。分かりますか? エバを中心としてカイン・アベルが一つとなって一八〇度違った所に、旦那さんと完成したアダムと神様が上がっていくのです。だから、これ(D)を切ってしまうのです。天の神様。天の旦那様。これ(E)は天から来るのです。分かりましたか? (はい)。こういうふうにつなぐのです。
そうして大きいマイナスになって、もっと大きい神様を中心として、こういうふうにして(F)一つになっていくのです。分かりますか? これを何というかというと、「蕩減復帰の峠を越える」という題目の中の、一つ目は何かというと長子権復帰であり、二つ目は何かというと、父母権復帰です。分かりましたか? 父母権復帰です。三つ目は何かというと、王権復帰です。四つ目は何かというと、皇族圏復帰です。皇族というのは、レアを中心とした女と子供とラケルを中心とした女と子供の、両方の愛の敵対関係が残っているのだから、皇族というのはイエス様の直系の子供ではないのです。分かりますか? 堕落した正妻の圏で、神に反対してきたカイン的な者たちが復帰されて、妾が神のほうの正妻になるのです。神の正妻になって、妾の立場で、それを慕っていくことによって蕩減復帰になるのです。反対にして帰っていくのです。分かりましたか? (はい)。
このことを再臨の時代に見た場合には、お母様と君たちは姉妹です。女は一つになるのです。正妻と妾と同じです。だから、あなたたちに旦那さんはいないのです。分かりますか? それを真のお父様がつくってやらなければならないのです。君たちは、それまではずーっと女として未完成の女です。再び、真の父母が生んでくれなければ、真の女にはなりません。分かりましたか? (はい)。
こういう皇族圏というものは、一族が復帰されたヤコブ圏によって反対になったと同じようなものを皇族圏というのです。それは復帰された、神様から見た正妻の立場に立った女と子供の所が長男です。長子権復帰の権限を持つのだけど、長子が次子としてここに一体となっていくのです。そうなるというと、本妻にラケルとマリヤがなって、エリサベツとレアが妾の立場より復帰していくのです。サタンのほうの姉さんが、本妻が、妾の立場で一つになっていかなければ復帰はできません。ちょうど反対です。分かりましたか? (はい)
図-10
そうなると、イエス様の相対は誰になるかというと、(先生が図―10を書かれる)アダムの妹です。アダムの妹を天使長が取っていったのです。これが堕落です。カイン(洗礼ヨハネ)の妹を、今度はアダム(イエス様)が取ってこなければならないのです。これが蕩減復帰です。分かりますか? イエス様とヨハネの関係を見れば、こっちがカインです、こっちがアベルです。アベル(アダム)の妹をカインが取っていったのだから、カインの妹を、今度はアベル(アダム)が取ってくるのです。まさしく蕩減復帰です。そうなるというと、洗礼ヨハネの妹を、イエス様は妻として迎えなければならないということになるのです。
そうなったとするならば、大変なことになるのです。ザカリヤから見ても、またマリヤ自体も大変なことです。それがばれた場合には、部落中で石打ちにされるのです。マリヤはそれを口にして言うことはできません。ヨセフはというと、ヨセフは自分を守って保護してくれた男です。それにしてもヨセフは、「おなかに身ごもった子供のお父さんは誰か?」と聞いたでしょうか、聞かなかったでしょうか? 何回も聞いたのだけど、「聖霊によって身ごもりました」と。それを証しした場合には、一族がぺちゃんこになるのです。
お父さんのザカリヤは、それは許されません。異母共混血になっているのです。大変なことです。その時のユダヤの歴史において、法律に許されません。分かりますか?
再臨主を迎えそこねたアメリカの運命
こういうような近親相姦関係が、神様を中心とした世界的蕩減復帰においては、生まれてくるのです。だから、なぜアメリカが、新婦教会、新婦の第一国家として、キリスト教体制を成して王座に座ったアメリカが、なぜフリーセックスの国になったか? 近親相姦関係で、なぜこういうフリーセックスをやっているかというのです。
それは、再臨の主を迎え入れたとするならば、再臨の主によって、こういうような内容を明らかに整理して、みな回っていくのができるにもかかわらず、再臨の主を追い出してしまったために、再臨の主のために準備した勝利の英米仏諸国を、みんなサタンが取ってしまったからです。
上のほうをサタンが、アダム、エバ、カインを取ったと同じように、神様はしっぽを再び泣きづりながら取らざるを得なかったのです。英米諸国が先生を反対するようになったので、反対の立場で神様と先生は荒野に追い出されてしまったのです。今まで数千年の勝利の基台を完全にサタンが握ってしまったのです。サタンは四十年間、キリスト教文化を完全に否定して、共産圏の足場がキリスト教になっているのです。日本も、そうなっているのです。韓国も、世界も、そうなっているのです。なぜそうなったかというと、キリスト教文化圏が再臨の主に反対したために、みな乗っ取られてしまったからです。サタンの足場になって、キリスト教理想の崩壊のために、サタンの全権を張るような地上地獄を拡張しているのです。分かりますか? (はい)。
こういう現実を原則から、近親相姦関係でもって崩壊直前に属しているアメリカの運命を救う者はいません。なぜ、そうなったかというと、再臨の主を押し出してしまったから、蕩減復帰によって、そうならざるを得ないのです。再臨の主が、再び四十年の歴史を経て帰ってくることを知っているから、サタンは全権を振るって、めちゃくちゃにしてしまったのです。教会には若い者が一人も残らないし、おばあさんばかりが残って、葬送曲をかけるような悲惨な教会になってしまっているのです。教会が恋愛と男女関係、フリーセックスの紹介所になっているのです。それから、女同士、ホモセクシャル。天使長は最後の末端に迫ってくるのだから、相対関係を許さないのだから、男同士で、女同士で、相対関係を許さないのです。
そのように再臨の主の希望が、完全に、男女でめちゃくちゃになっているのだから、それを収拾しなければ神の理想圏に帰ってくることはできないのです。完全に破壊したものを、神様は完全に再創造してしまうのです。それは誰によってかというと、再臨の主、統一教会を中心としてです。サタンの崩壊が、なぜこんなにも大きくなったかということが分かりましたか? フリーセックス、ホモセクシャル、レズビアンというのは、サタンの拡張運動であり、地獄万能圏を成しているのが、今の世界です。だから、理想的愛が根本的に崩壊しているのです。分かりましたか? (はい)。分かりましたか? (はい!)。
アメリカでは、おじいさんが自分の(息子の)嫁、自分の孫のお母さんと関係するのです。自分の(息子の)嫁、それから孫娘と関係するのです。おばあさんは自分の子供とするのです。自分の孫とするのです。だから、獣だというのです。それで、女嫌いになるのです。男嫌いになるのです。だからといって、人間の性的欲情は残っているし、自分一人ではそれを解消することができないから、共にそういう欲情解消運動が、ホモとレズビアンになっているのです。獣でもそういうことはしないのです。
また、妻をもらった場合には、アメリカでは大変です。結婚した場合には、すぐに離婚するからです。離婚した場合には、自分の財産が半分ふっ飛ぶのです。財産泥棒です。悪魔です。エバは最初に神様の財産を乗っ取っていきました。まるっきりそれです。愛を売って、それから所有権を争奪していくのです。これはもう、末恐ろしいことです。分かりますか?
近親相姦関係が、こういうように回るということを神様は知ったのだから、家庭的な基準を、これからは環境で許容される周辺を掃除していって、そこで引っ張りだこに回って、みな切ってしまうのです。だからアメリカが再臨主に侍った場合には、全部が回って天に帰る道ができたのに、それを押し出してしまったのだから、サタンが主人になって完全に全滅するような境地に落ちているのです。それは、全滅の境地としてです。先生はその反対に上昇し、頂上に上がっているのです。だからひっくり返すには、国を下、国民をこういうふう(上)にするのだから、国民の基盤を高揚しないといけないということを考えているのです。分かりましたか? (はい)。
血統転換
図-11 こういうような関係でもって、(先生が図―11を書かれて説明される)これはヤコブ家庭と反対になってしまったのだけど、結局はイエス様が、これを成し得ずに死んでしまったのだから、再び来なければなりません。分かりましたか? (はい)。これが長子権復帰です(A)。分かりましたか? 長子権復帰です。これが父母権復帰です(B)。父母権復帰です。分かりましたか? (はい)。これが王権復帰です(C)。神様を介入することによって、国が成立するから王権復帰です。分かりましたか? 三番目の皇族圏復帰は、正妻圏が復帰されてきて、妾が正妻になり、正妻が妾になるような立場で立つのだから、マリヤの立場が姉さん、エリサベツは妹として、神様の妾の立場で蕩減復帰して、まるっきり反対にして、神に帰らなければならないのが蕩減復帰原則です。
これは先生の話ではないのです。数千年の歴史の旧約、新約の内容が分からない道で、今は日本を探しているのです。世界は日本を探して回っているのです。分かりますか? これは否定できないことです。数千年前のヤコブも、リベカもそうです。自分の腹の中で、ヤコブとエサウを身ごもった時に、二人の子供が戦っているのです。「神様。二人の子供が戦って、どういう訳ですか?」と聞くと、神様が言うには「あなたの腹の中には二つの国をはらんでいる。大きい者が小さい者に侍るであろう」と言っているのです。それは、何の意味か分かりますか? リベカも分からないのです。これは、先生が内容を明らかにしたことによって、はっきり分かりました。
神様は世界がいかに反対しても、リベカを中心として、み旨を全うするのです。リベカは四十歳で蕩減復帰しました。しかし、それでは、四十歳以下を中心として腹の中で、まだ蕩減されていないのです。だから、タマルを中心として、ペレヅ・ゼラを中心として、腹の中で、子宮の中で転覆運動をするのです。兄さんが先に出ようとするのを引き戻して、弟が兄さんの立場で出るのだから、血統基準下から、長子が逆になったのをもとがえしてきたのです。その血統をつなげて、イエス様が殉教されたので、イスラエル民族を中心として、選民民族を中心として、二〇〇〇年の後に国が成立する基準になった時に、初めて地上に生まれてくるのです。
なぜ、国の基準を待たなければならないかというと、サタンは国を中心として、たくさんの国をもって神のほうを反対してくるのです。分かりますか? だから、神様も中心の国が必要なのです。なぜかというと、兄さんは、兄弟圏です。地上平面の立場に立って、弟になった者が兄さんの権限を復帰するのです。イエス様はローマから見たら弟です。それを長子権として、ローマを弟の立場に転換しなければ、天下統一になりません。みんな原理的になっているのです。
それで、ヤコブがリベカを中心として、血統を転換した純潔の相続が二〇〇〇年続いてきたのです。二〇〇〇年の間に、いろいろな悪魔の戦場にあって、血統を汚される疑いがあるから、マリヤ自体もそっくり、リベカとタマルのように、タマルも自分の旦那さんを否認し、舅を信じて身ごもったのです。そうでしょう? それと同じように、国家を代表した中心者として王様として生まれてくる純潔な血統に対しても、もう一回、それを聖別するためにマリヤはエバと同じような行動を取るのです。
ヨセフは、アダムとエバの約婚の時のアダムと同じです。分かりますか? それが堕落したのだから、ヨセフを約婚した時にだますのです。ヨセフを長男として、お父さんが嫁として決めたのだから、結婚すれば一家の希望の道が生まれてくると望んでいたのに、とんでもない子供を身ごもってしまったのです。それはヨセフのお父さんに、自分のことと言ったに違いないというのです。(そこでマリヤは、ヨセフを)だますのです。まるっきり同じです。同じですか、同じではないです? (同じです)。
それからマリヤは、一家すべてに対してうそを言ったのです。そのような転換の責任を持った本人は、こういうことを成し得ることができるのだけど、普通の人はできません。全部がそういうふうにやったら、大変なことになるのです。それは大変なことになるのです。(皆さんは、)中心の本部が転換した場合、一体となっていけば自動的に神に帰ることができるのです。分かりましたか? (はい)。
マリヤも旦那さんを、神の長男のヨセフをだまし、自分の父をだましたのですか、だまさなかったのですか? 蕩減復帰は、それを犯したとおりを再現して、反対の一八〇度違う所に立つことによって、天の基台になるのです。だから、マリヤも、彼らをだまして、国家的基準でイエス様を生んだことによって、イエス様は悪魔を退治し、国家的基台として、未来にはローマを屈伏して、長子権を復帰して、天下を取る中心になるのです。それで、個人、家庭、氏族、民族、国家を中心として、イエス様が王権、国を立てたとするならば、その国の中心に立つのです。サタンは相対圏だから移動してなくなるのです。蕩減復帰の峠を越えましょう(摂理的総決算)<後半の続き>
1993年12月20日
② 原理原本によるイエス様とユダとマグダラのマリアの三角関係
原理原本にはイエス様はマグダラのマリアと結ばれたことが書かれています。
イエスは、弟子の中で愛する弟子達の中に、イスカリオテのユダがいた。
このユダを愛する天の御旨を成す事を協助できる1相対存在として立て、
神様の根本御旨、根本造成を目標に工作された。
その時、イエスはユダを1対象者とみなして、
堕落根本自体である1エバ格存在を取るために立てようとされた。
そのようなわけで、ユダ夫人を1エバの存在として取ることによって、
御旨の本意を立てようとされた。
その時マグダラのマリアは、イエスの御旨の絶対従順者であると同時に、
イスカリオテのユダの1愛人格であった。
サタンがエバをアダムを置いて奪った形のように、
ユダの夫人を奪って原理を満たし、御旨を成す事を工作された。
このように、イスカリオテのユダにはマグダラのマリアを与え、代身にされようとした。
このようにイエスはこのエバ1人自体でユダ主人を選ばれて摂理を始められた。
「原理原本」 第三編 第三章 第五節
復帰されたエバがマリアだが、この代わりにマグダラのマリア; 正妻 → 妾
だが、実際にはマグダラのマリアの摂理で終わり
創造本然のエバまで進まなかった。
マグダラのマリアは正妻だが、復帰された正妻であって、
実質的には妾なのでその子は庶子になります。
だが、庶子でも長子ではなく長女でした。
フランスにはイエス様の子孫を名乗る家系があります。
だが、厳密には種を持たない長女の子孫なので、
実質上はイエス様の血統は絶えてしまったのです。
そこで他の聖人たちとともに、6マリアの女性と祝福を受け、養子を得て
イエス様の血統を残して差し上げようというのがお父様の心情です。
そんなことが何故できるというのでしょうか?
今までお話ししてきた血統転換が理解できていれば、わかるはずでしょう。
6マリアという言葉はお父様の言葉ではありません。
本来であればタイトルのように
絶対「性」から見た復帰原理における正妻と妾
などのように表現されてしかるべきものでしょう。
したがって「6マリア」という言葉は平たく言えば
「いわゆる6マリアと呼ばれているような妾を用いた神の役事」
といったほどのことで、比重は神の役事にあります。
ここまでお話しすれば金明煕様の証の意味がわかるでしょう。
帰る人はすべて帰り、真のお父様がみ言を語ってくださいました。一日じゅうみ言を語られたかたが、またみ言を語られるのですから、その体力は大変なものでした。理想家庭についてみ言を語られながら、「理想世界が到来するときは、サタン世界が退き、神様の理想世界が新たに来ます。それゆえに、理想相対に出会わなければなりません。」とおっしゃいました。
そして、「理想相対に会いたくないですか?」というみ言から始めて、露骨なみ言を語られました。それで、わたしは皮肉って、「先生は夫人がいらっしゃるのに、どうして結婚しようとされていらっしゃるのですか?」と言いました。
真のお父様は、それでもわたしに、「理想相対に出会わなければなりません。」とおっしゃいました。わたしは、「わたしには、約婚した人がいます。」と言いました。当時、知っている人の中に、わたしを異性として思い、好意を寄せている人がいたのです。既成教会で出会ったソウル大学校の医学部に通っている人でした。
わたしは、その人を気の置けない信仰の友人と思っていたのですが、その人はわたしを異性として思っていました。それで、これ以上はだめであると思って、絶交したのです。そのような人を、真のお父様の前ではわざと約婚者であると言ったのです。
すると、真のお父様は「それは、神様の御意ではありません。」とおっしゃるのでした。わたしは、「教会で手を握って祈祷したのに、なぜ神様の御意ではないのですか?」と言いました。真のお父様は、「その人では不足です! 」とおっしゃいました。
そのような言葉をやり取りしながら、わたしは“このかたは、本当にうわさどおり怪しいかただ! と思いました。すると、真のお父様は、「わたしの目をしっかりと見なさい。これは、人間的に考えてはいけません。しっかりしなさい! 」とおっしゃいました。
真のお父様は、「このみ旨は人間的なものではなく、間違えればサタンが讒訴して侵犯するようになるので、わたしをまっすぐ見詰めて話しなさい。」とおっしゃいました。
そのようにおっしゃっても、わたしが頭を下げるので、何度も「まっすぐ見詰めなさい。」と言って、本当に深刻な表情をしていらっしゃいました。
そのような中で、わたしは幻を見ました。イエス様の姿と真のお父様の姿が、一つに見えると同時に、その横には幼い女性が真のお父様の相対者として立てられているのが見えたのです。
ファミリー2005年6月号 金明煕様の証し
以上で終えたいと考えていましたが、
せっかくなので続きは洗礼ヨハネを少しとマグダラのマリアについて
以前の素晴らしいお母様を振り返ってみたいと思います。
ところでしばらく家庭連合のサンクチュアリ批判が止まっていましたが
あきれるほど愚かな批判文がまた出たようです。
のちほどいくらかコメントしたいと思います。
今まで多くの誹謗中傷が反対派の人々によって捏造されてきました。
家庭連合はこの問題に対してずっと逃げ腰でした。
日本では2009年10月お父様の自叙伝が出版される以前の
2003年に「ダ・ヴィンチ・コード」が出版され世界中がマグダラのマリアに関心を注ぎました。天が準備されたのでした。
日本では2004年5月に翻訳本が出版されました。
この本に書かれていない20%を暗示するのが出版記念の行事で前に立たされた
四大聖人の妻になった方々でした。
この時から血統転換・心情転換の根本復帰を世界万民に公表し
お父様がメシアであることを伝えるべき時でした。
だが、誰もそのようなものが現れませんでした。
この天の時を逃してしまった雪辱を
我々サンクチュアリは果たしていかなければならないでしょう。
アージュ。