原理講論を読む

日常生活の中で 考える糸口を求めて

遠藤誉の意見に失望していたが、今回は「トランプ見事」とのことだ

トランプみごと!──金正恩がんじがらめ、習近平タジタジ | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト より引用

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トランプは米高官を北朝鮮シンガポールに派遣し、金正恩が身動き取れないようにがんじがらめにした。みごとなのは、そのついでに習近平に「出しゃばるな!」と釘を刺す結果を招いていることだ。この腕前を紐解く。

米高官を北朝鮮シンガポールに派遣

トランプ大統領は27日、元駐韓国米大使で現在は駐フィリピン米大使を務めるソン・キム氏が率いる米国実務者代表団を北朝鮮に派遣した。ソン・キム氏は長年にわたり北朝鮮の核問題を担当してきた。同行者の中には、国家安全保障会議(NSC)のフッカー朝鮮部長のほかに、ランディ・シュライバー国防次官補らがいる。ランディ・シュラ-イバー次官補は、2016年9月20日に筆者をワシントンD.C.に招聘し、彼が主宰するProject2049で、筆者が書いた『毛沢東  日本軍と共謀した男』に関してスピーチをするように依頼してきた人物だ。あのランディがいま、板門店北朝鮮側施設「統一郭」にいて北朝鮮の対米外交を担当する崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官らと、実務者レベルの話し合いをしている。話し合いは29日まで続くという。

同時にトランプ大統領シンガポールにヘイギン米大統領次席補佐官ら一行を派遣し、北朝鮮との間で米朝首脳会談開催の調整に当たらせている。北朝鮮側からは金正恩委員長の執事(秘書室長格)とされているキム・チャンソン国務委員会部長が参加。彼は北京経由でシンガポール入りした。キム・チャンソン部長は5月24日に北京に到着し、26日に帰国した人物だ。その間に、トランプ大統領米朝首脳会談中止宣言が出された。

金正恩、がんじがらめ

北朝鮮シンガポール米朝実務者レベルが会談するという状況にいきなり追い込まれた金正恩委員長としては、まさか習近平に助けを求めに行くことなどできやしないだろう。

 

おまけにトランプ大統領は27日にツイッター北朝鮮には素晴らしい潜在力があり、いつか偉大な経済・金融国家になるだろう。金委員長と私はこの点で認識が一致している」と書いている。北朝鮮が核放棄に応じれば、北朝鮮がこれまでにない経済発展を遂げることができる」とも言い、金正恩委員長の心を刺激している。

思うに、もしかしたら金正恩委員長は「だとすれば、いっそのこと、アメリカ側に付いてしまった方が得かもしれない」と心ひそかに思っているのではないかと、思うのである。

 

もしも、このような計算が働いたとすれば、なおさら習近平国家主席などに会いに行ったりしている場合ではない。訪中を申請していたとしても、やんわりとキャンセルしただろう。

 

トランプはなぜ「中国のせい」にしたのか?

(以下、敬称略)

トランプは、5月16日に北朝鮮が南北閣僚級会談をドタキャンしたり、「米朝首脳会談だって考え直さなければならない」などと「デカイ態度」を示し始めたことを、「金正恩習近平と二度目の会談をしてからのことだ」と言い始め、5月7日と8日の大連会談に疑義を挟み始めた。

 

それがいかに「イチャモン」であるかは、5月20日<「北の急変は中国の影響」なのか?――トランプ発言を検証する(前編)>と5月21日の<「北の急変は中国の影響」なのか?――トランプ発言を検証する(後編)>で詳細に論じた。

筆者には、なぜトランプがこのような真実を捻じ曲げた「イチャモン」を付け始めたのかが、気になって仕方なかったからである。

なぜなら5月8日に平壌に帰国した金正恩委員長は翌日の9日、実ににこやかに訪朝したポンペイ国務長官と会談しており、しかも3人のアメリカ人の人質を返している。二人はものすごく仲良く話し合い、この時点までは米朝関係は非常に良好であったからだ。おかしくなったのは、5月11日から米韓合同軍事演習が始まってからのことである。そのことはトランプにも十分に分かっているはずだ。分かった上で、なぜ事実を捻じ曲げた難癖を付けるのか。そこにひどく、引っかかったのである。だから執拗に追いかけた。

その結果、ここに来て、ハッとした。

遂に、トランプの意図が分かった!

彼は5月16日以降の北朝鮮の態度の変化を「中国のせい」にしておいて、それもちらつかせながら米朝首脳会談を中止した。

ということは、金正恩としては、米朝首脳会談復活となれば、この段階でさらに習近平にSOSを出したら、きっとトランプがまた機嫌を悪くして「中止する」と言い出しかねない。だから、もう訪中はできない金正恩としては、どんなことをしてでも米朝首脳会談を成功させたいからだ。

おまけに板門店シンガポールの挟み撃ちで米朝実務者レベルの会談に急に追い込まれた状況で、習近平に会いに行くなどしたら、トランプの逆鱗に触れるだろう。

 
 

 

こうして金正恩をまず、「がんじがらめにする」ことに、トランプは成功した。

習近平をも身動きできないようにしたトランプの「すご腕」!

こうなると、習近平としては、もう何もできない。自ら積極的に「さあ、北京にいらっしゃい」とは言えないのである。

「中国のせい」ではないことを知りながら、あえて「中国のせい」にしたトランプ!

 

ただ者ではない。

おまけに5月26日の今年に入ってから第2回目の南北首脳会談のあと、文在寅大統領は米朝首脳会談のあと「南北米」で朝鮮戦争終戦協定に入ってもいいと27日に言った。

となると、朝鮮戦争で最も多くの兵士を参戦させ、また多くの犠牲者を出した中国は、その終戦協定という平和体制への移行に発言力を持てなくなってしまう。

しかし「米朝は対話のテーブルに着け」と言い続けてきたのは中国だ。

今まさにそのテーブルに着こうとしているのだから、中国としては文句が言える筋合いではない。

こうしてトランプは、習近平の口をも閉ざさせてしまったのである。

これが十分に練り上げた戦略として編み出されたものか、あるいはトランプのビジネスマンとしての「勘」が、結果的にここまで行ってしまったのかは、わからない。いずれにしても、トランプの圧勝だ。

金正恩がアメリカを選ぶ可能性

もしトランプが北朝鮮の「完全な非核化の程度」に満足して莫大な経済支援をしたとすれば、金正恩なら、「習近平からトランプに乗り換える」くらいのことは、やるかもしれない。

北朝鮮にとって中国は「1000年の宿敵」だ。

どんなに中朝軍事同盟があり、中朝蜜月を演じたとしても、それはアメリカへの威嚇であって、その威嚇が必要となくなれば、中国は「いざという時の後ろ盾」程度の位置づけになり、存在感を失うだろう。

北朝鮮は「中国の覇権」を抑え込む駒

こうして、「中国の覇権」を抑え込むために、トランプは十分に金正恩という駒を駆使しているのかもしれない。

習近平vs.トランプ  世界を制するのは誰か』――。

筆者はこの視点で北朝鮮問題を追いかけてきたが、ここに来て、「トランプの圧勝」に気が付き、圧倒されている。

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わたしが疑問に思ったのは以下の記事である。

中国方面の情報だけで判断する危険性を感じた。

 

中国激怒──米朝首脳会談中止 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 

まあ、アメリカ方面は別の方たちの情報を参考にすれば良いわけであるが・・・

一般に中国通としてわれわれに知られている女性には、 河添恵子福島香織がいるが、

この遠藤誉を含めた三女性は、目が離せない存在になっている。

 

 

習近平vs.トランプ――世界を制するのは誰か

習近平vs.トランプ――世界を制するのは誰か

 

 

 

 

伊藤貫氏によれば、トランプ大統領は若い頃裕福な家に生まれ育ったにも関わらず、いわゆる街のゴロツキとばかり付き合っていたという。

つまり、肩で風を切って歩いていたというわけだ。

日本の昔で言えば、「ガンたれるんじゃねえよ」ということだ。

相手から因縁をつけられることもあれば、こっちかふっかけたこともあろう。

つまり、彼が付き合ってきたのはリッチな人びとではなく、ブルーカラーの子どもたちだった。

だから、安倍総理がアメリカに行った際に大谷の話が出てきたのだ。

彼がブルーカラーの味方なのはそんな生い立ちにもひとつ理由があると言う。

父親はこれでは先が思いやられる、なんっとかしなきゃと彼を規律を重んじる軍人を育てる学校に送り込んだそうだ。

ニューヨーク ミリタリー アカデミーだ。

126年の歴史を持つこの学校は破産して、2015年9月30日に行われた競売で中国系のNGOに落札されている。

くわばらくわばら。

そこでは野球部に所属してキャプテンもやっていたと言う。

 

彼が外国を訪問した際に、たとえば日本なら横田基地を真っ先に訪れるのは、

おそらくそのような経歴が、軍人の役割をよく理解してのことであって、

単なるパフォーマンスではないのだろう。

彼は実直な男のようだ。

 

 

トランプ大統領はビジネスマンとして頭角を現したことがよく知られている。

だからビジネスセンスが外交に、交渉力などで活かされていると思う人は多い。

だが、彼が得意なのはならず者とどう対決し対処すればいいかという

ならず者相手の喧嘩の仕方をよく知っているということがあるのだと思う。

そう考えると、金正恩とのやり取りが腑に落ちると思われる。

 

ふたりとも反応速度が非常に早い。

ある状況の変化に対して、即状況判断して、即対応実践する。

また、ならず者には一般の人とは違う動きがあって、

それにどう受け応えればいいのか知っているのだろう。

 

習近平共産党もならず者だ。

 

遠藤氏の視点は、もう少し複眼的であればもっとよったと思う。

 

 


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