米首都ワシントンで記者会見を行うベン・カーソン住宅都市開発長官(2017年12月15日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米議会で大型減税を目玉とする税制改革法案が通過したことを受け、閣僚の一人が20日、米国にドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領と減税法案をもたらしてくれたことを神に感謝した。

 トランプ大統領がカメラの回る中、閣議の冒頭でさまざまな問題についてまくしたてた後、感謝の祈りを唱えたのは宗教団体「セブンスデー・ライト・オブ・ザ・ワールド・チャーチ(Seventh Day Light of the World Church)」の熱心なメンバーであるベン・カーソン(Ben Carson)住宅都市開発長官。

 トランプ大統領は、下院議会が減税法案を最終的に可決する準備を進める中、勝利の味をかみしめていた。

 キリスト教福音派から強い支持を受けるトランプ大統領は、通常は食事前のお祈りである「グレース」を唱えるようカーソン氏に求めつつ、報道陣に対してはその場に居合わせることを許可。しばしば自身に批判的な報道機関を「偽ニュース」と非難しているトランプ大統領は、「残りたければ残っても構わない。私よりもあなたたちの方が祈りを必要としているからだ。祈りを必要としているのはあなたたちだけかもしれない」と話した。

 カーソン氏は「天にましますわれらが慈悲深き父よ、この国で暮らすわれらに与えて下さった、こうした機会と自由を感謝します。より良き未来を後代にもたらすべく、論争という風に進んで立ち向かう勇敢な大統領と閣僚を感謝します」と述べた。

 6月に行われた閣議でも、ラインス・プリーバス(Reince Priebus)大統領首席補佐官(当時)がトランプ大統領の下で働くことは「幸福」だと発言するなど、閣僚が次々にトランプ大統領を褒めたたえる一幕があった。
【翻訳編集】AFPBB News