原理講論を読む

日常生活の中で 考える糸口を求めて

ウェスレーに学ぶ聖歌指導

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山内一郎氏の「メソジズムの源流」の中に、ウェスレーが勧めた「讃美歌唱和の心得」というものが紹介されている。

 

1,Learn these tunes.

他の曲を学ぶ前に、まずこれら(讃美歌)の調べ(tune)を覚えなさい。その後で、覚えたいだけ多くの曲を学べばよい。

2,Sing them exactly.

曲はここに印刷されているとおり、正確に歌いなさい。楽譜を自分で変更したり、改訂することなど絶対にしないように。もし、あなたが楽譜からはずれた歌い方を覚えてしまっていたなら、できる限り速やかにその間違った歌い方を忘れなさい。

3,Sing all.

(一人残らず)全員で歌いなさい。できるだけしばしば会衆と共に歌うように努めなさい。多少の弱さや退屈によってあなたが阻まれないようにしなさい。たとえ賛美することがあなたにとって十字架であっても、すすんでその重荷を負いなさい。そうすればあなたはそれが(神の)祝福であることを見出すだろう。

4,Sing lustily and with a good courage.

溌剌と勇気をもって歌いなさい。あたかも半分死んだような、あるいは居眠り半分のような歌い方にならぬよう気をつけ、力強くあなたの声を高く上げなさい。かってサタンの歌をうたっていた時とは違うのだから、もはやあなたの声を恐れたり、人に聞かれることを恥じることはない。

5,Sing modestly.

(しかし)慎み深く歌え。蛮声を張り上げ、自分が目立つことを欲し、(その結果)会衆から浮き上がり、全体の調和(ハーモニー)を壊してはならない。むしろみんなの歌声を会わせ、一つの旋律(メロディー)がはっきり響くように努めなさい。

6,Sing in time.

良いテンポで歌いなさい。速度の指示に従い、緩急を正しく守りなさい。速すぎても、遅れてもいけない。むしろリードする歌声に耳を傾け、できるだけその正しいテンポに合わせ、遅すぎないように気をつけなさい。まだるっこい歌い方は当然、怠惰な者すべてに忍び寄る。それ故、今こそけだるい歌い方を払拭し、われわれの賛美をすべて初めのようにきびきびと歌う時である。

7,Above all spiritually.

とりわけ霊的に歌いなさい。あなたが歌う一語一語において(心の)目を神に向けなさい。あなた自身や他のいかなる被造物にもまさってひたすら神に喜ばれることを求めなさい。そのためにあなたが歌う讃美歌の意味に心を集中しなさい。そしてあなたのハートが、音(サウンド)に奪われることなく、常に神に捧げられているか否かを確かめなさい。そうすれば、主は地上であなたの賛美を良しとし、また主が天の雲に乗って来臨される時、あなたは報われるでしょう。