やはりあった政権転覆をはかるディープステート集団 NYタイムズ紙匿名投稿記事が暴露 - FNN.jpプライムオンライン
より引用 2018年9月19日 水曜 午後6:00
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- ニューヨークタイムズ紙に6日掲載されたトランプ大統領批判記事 「傲慢で、敵対的で、狭量で、役立たず」
- マイケル・ムーア氏は「トランプ氏か、彼の手下が書いたものだと思う」
- トランプ氏が言及してきた“民主党、官僚、情報機関の反対分子による「ディープステート(国家内国家)”が実証された?
“トランプ側が書いた”? トランプ大統領批判記事
「あれはトランプか、彼の手下が書いたものだと思うよ」
ドキュメンタリー映画監督で反トランプ急先鋒の文化人として知られるマイケル・ムーア氏が13日、自身の新作「華氏11/9」のプレミア公演の際に記者団にこう語った。
「あれ」とは、6日ニューヨーク・タイムズ紙に掲載された匿名のトランプ大統領批判の論評記事のことだ。筆者はトランプ政権の高官であることを明らかにした上で、トランプ大統領は「傲慢で、敵対的で、狭量で、役立たず」であるとして大統領の職務を全うする能力に欠けるので、合衆国憲法修正25条を適用して大統領の権限と義務を剥奪すべきだと主張している。
政権内からの告発ということで衝撃は大きく、ホワイトハウスで犯人探しが行われていると伝えられていたが、ムーア氏は大統領が仕組んだ謀略ではないかとこう言った。
「彼(大統領)は世論を誤った方向に導く王様だ。彼は人々が背を向けるようなことをを仕掛けることに長けている。その意味で今回の論評記事で人々に最も信じ込ませたかった言葉は『心配することはない。部屋には大人達が居るから』というところだろう」
これは匿名の筆者がトランプ政権の誤りを列挙した後「これは冷酷な現実なのだが心配することはない。部屋には大人達が居るから」としている部分のことだ。
「部屋の中の大人達」というのは「影の実力者」という意味で使われる表現で、この場合ならトランプ大統領がどんな無茶を押し通そうとしても「部屋(ホワイトハウス)の中の成熟した常識ある成人の勢力がそれを阻止するので安心しなさい」と言ったと受け取られている。
「ディープステート」が暗躍?
しかし、それはホワイトハウス内に大統領に従わない勢力があることを告白したことに他ならない。かねてトランプ大統領は政権を転覆させようとする民主党、官僚、情報機関の反対分子による「ディープステート(国家内国家)」が暗躍していると言っていたが、FOXニュースは「この匿名の論評記事はディープステートの悪党どもが国民の意思に反した活動していることを明らかにした」と糾弾した。
ムーア氏がこの告白を「大統領の陰謀」と言ったのは、この論評記事が反トランプ派にとって知られてはならないことを明らかにしてしまったので大統領に責任転嫁を図ったのではなかったか。
事実、ニューヨーク・タイムズ紙はこの論評記事について「我々は、筆者がトランプ政権の高官であること確認しているが、筆者を保護するために匿名を認めた」と付記しているので、やはり「部屋の大人」は自ら名乗り出たとしか思えない。
「ディープステート」とは、日本で言えば戦前政府の方針に従わずに暴走して満州事変を引き起こした関東軍のような存在を言うが、米国の場合、すでに連邦捜査局(FBI)の幹部がトランプ政権の捜査情報をリークしたり、国務省でもトランプ大統領が指名登用した幹部職員に対して嫌がらせの中傷が行われたりしていると伝えられていた。
加えて今回ホワイトハウスという「本丸」でも抵抗勢力が見つかったことで、「ディープステート」はフェイクニュース(嘘ニュース)ではなく現実に存在することが証明されたようだ。
トランプ政権に批判的なニューヨーク・タイムズ紙が、米国の「関東軍」の存在を暴露したのであれば皮肉としか言えない。
(執筆:ジャーナリスト 木村太郎)
(イラスト:さいとうひさし)
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反トランプ秘密結社の存在が浮上 ロシア疑惑の行方にも影響か? - FNN.jpプライムオンライン より引用 2018年9月25日 火曜 午後6:10 ワールド2018年9月25日 火曜 午後6:10
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- ニューヨークタイムズ紙がトランプ政権転覆のもう一つの陰謀を暴露
- ロシア疑惑捜査を監督する立場のローゼンスタイン司法副長官が関与
- 「秘密結社」の全容解明でロシア疑惑捜査に影響も
トランプ政権転覆の陰謀
前回19日にアップしたこのコラムで、トランプ政権転覆をはかる陰謀がホワイトハウス内にあることをニューヨーク・タイムズ紙への匿名投書が明らかにしたと伝えたが、一週間もしない内に同じニューヨーク・タイムズ紙が別の陰謀を暴露し、その秘密結社の全貌が見えてきた。
9月19日掲載記事
【やはりあった政権転覆をはかるディープステート集団 NYタイムズ紙匿名投稿記事が暴露】
隠しマイクでトランプの会話を録音
今度暴露されたのは司法省のローゼンスタイン副長官で、隠しマイクでトランプ大統領の奔放な会話を録音して大統領に職務執行能力がないことを証明し、合衆国憲法修正25条を発動して退陣させようというものだった。
ローゼンスタイン副長官は27日にトランプ大統領と面談してその進退が決まるが、その成り行きはともかく、保守派のラジオ・トークショーのホストのリンボー氏は「秘密結社が大統領選挙の結果を逆転させようとしていることは疑いない」と言った。かねて噂されていた政権転覆をはかる「ディープステート(国家内の国家)の存在が確認されたというのが保守派の大方の見方だ。
秘密結社の構図
その秘密結社の構図はこうだ。
今トランプ大統領に対する疑惑追及の武器になっているものに、いわゆる「ロシア文書」がある。英国の元諜報部員のスティール氏が書いたもので、ロシアの情報機関がトランプ氏がモスクワを訪問した際に性的なサービスを提供し、それを記録して脅迫し懐柔していたというものだが、スティール氏は後に「真偽のほどは分からない」としている。
この文書は米国のフュージョンGPSというコンサルタント会社がスティール氏に発注したものだったが、ヒラリー・クリントン選対がその代金を含めて100万ドル(約1億1000万ドル)をその会社に支払っていた。
フュージョンGPSにはロシア問題を担当するネリー・オーさんという女性がいたが、彼女の夫のブルース・オー氏は副司法次官だったので「ロシア文書」は必然的に司法省に流れることになる。
ロシア疑惑捜査の行方
司法省では「ロシア文書」をフルに活用してトランプ大統領のいわゆる「ロシア疑惑」捜査が始まり、同省傘下の連邦捜査局(FBI)はトランプ選対の外交問題担当のページ氏の電話を盗聴する許可申請にこの文書を疑惑の根拠とし、ローゼンスタイン副長官もそれを承認していた。
このFBIの捜査では、コーメイ前長官やマケイブ前副長官も積極的に盗聴を支持した他、スパイ対策部のスターク部長とその恋人でFBIの法務担当のページさんらが積極的に関わっていたが、二人はトランプ大統領に反対し選挙を妨害することをメールで連絡しあっていたことが明らかになり辞任に追い込まれている。
そのスターク部長は辞任するまで、トランプ大統領のロシア疑惑を追求する中心的な存在のムラー特別検察官の組織に加わっていた。そのムラー特別検察官を任命したのは他ならぬローゼンスタイン副長官だった。
つまり、ローゼンスタイン司法副長官は反トランプの動きの全てに関わっていたことになり、リンボー氏の言う「秘密結社」の中心人物だったと考えられる。
そのローゼンスタイン副長官が今回のことで責任を問われることになると、今後の「ロシア疑惑」捜査に影響が出るのは間違いなさそうだ。
(執筆:ジャーナリスト 木村太郎)
(イラスト:さいとうひさし)
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トランプ大統領が謝罪 中間選挙を前に「あったかもしれない」とも思わせない事実無根の中傷で政界空転 - FNN.jpプライムオンライン より引用
2018年10月9日 火曜 午前11:30
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カバノー氏が最高裁判事に選任
「今回の訴えは刑事裁判ではないので、合理的な疑いを挟む余地がないほどに立証されなければならないとは思いません。しかしながら、公平性を担保するためには少なくとも我々に『あったのかもしれない』と思わせることが求められます」
スーザン・コリンズ上院議員(共和党メイン州選出)が、カバノー最高裁判事の選任に賛成の意思表示をした演説の一部だが、ここ1ヶ月間米政界を空転させた問題が「あったのかもしれない」とも思わせない事実無根の中傷によって引き起こされたと言ったのだ。
「周到に準備された政治的攻撃」か?
カバノー判事の選任についての審査は7月から上院法務委員会で行われ、法律問題に関する聴聞も終えて採択が視野に入ってきた9月中旬になってカバノー氏のスキャンダルを暴露する手紙をダイアン・フェインシュタイン上院議員(民主党カリフォルニア州選出)が持っているという噂が広がった。
その手紙は9月16日ワシントン・ポスト紙に全文が掲載された。1982年の夏、当時15歳だったクリスチン・フォードさん(現在カリフォルニア州パロアルト大学心理学教授)は、あるホーム・パーティで当時17歳だった高校生のカバノー氏に寝室に押し込まれベッドに押し倒されて洋服を脱がされそうになったのを辛うじて逃れたと訴えた。
民主党はカバノー氏の適性を再審査すべきだと主張、共和党とのやりとりの結果9月27日上院でフォードさんとカバノー氏に対する聴聞が行われた。
フォードさんは自分の主張は「100%間違いない」と言いながらも、問題のパーティがどこで何時行われそこへどう行ったのかも記憶していないと証言、彼女の主張を裏付ける第三者の証言や証拠も提出できなかった。一方のカバノー氏は容疑を全面的に否定すると共に「これは周到に準備された政治的攻撃だ」と非難した。
「まともな検事なら立件しないケース」
この聴聞に共和党側は、男性議員がフォードさんを追求するような印象を与えないように配慮して女性のレイプ専門の検察官に質問をさせたが、後日この女性検事は「まともな検事なら、このケースを立件することはないだろう」と委員会に報告している。
フェインスタイン議員がフォードさんの手紙を2ヶ月も握りつぶしていたことが示すように、民主党はこの審査をできるだけ先延ばしして11月6日の中間選挙で女性の同情票を集める作戦だったことは明白で、さらなる調査が必要だと主張して投票を拒み続けた。
そこで共和党側は一週間の期限を切って連邦捜査局(FBI)に調査を依頼し、今月4日その結果が上院議員に限って公表された。
報告は秘密扱いになっているが、問題のパーティがあったことも知らないと証言したフォードさんの友人が、その後証言を翻すようにフォードさん側から圧力をかけられたとFBIに話していたことが漏れ伝わった。
トランプ大統領が謝罪
いずれにせよこのFBI報告は、共和党でもリベラル派のコリンズ議員にさえ「あったのかもしれない」とも思わせなかった内容だったわけで、上院の空気は一気にカバノー氏の承認に傾くということになった。
「カバノー氏とその家族が受けたひどい仕打ちに対して国を代表して謝罪したい」
トランプ大統領は、8日(現地時間)ホワイトハウスで行われた判事の就任式の挨拶で異例の謝罪をしたが、これで「婦女暴行の疑いをかけられた最高裁判事」というカバノー判事の汚名はそがれるのだろうか?
(執筆:ジャーナリスト 木村太郎)
(イラスト:さいとうひさし)
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