お父様からみ言を通して教えていただいた原罪・遺伝罪・連帯罪・自犯罪と堕落性本性の理解 下
堕落とは何だと思いますか。堕落とは本然の理想的人間として、神様が願われた真の愛の夫婦となり、神様とともに愛を中心にして生きることができないことです。(87)
堕落は、神様を中心としてアダムとエバが一つにならなければならないのに、神様の僕である天使長と一つになったことをいいます。神様の血統を受け継がなければならない人間が僕の血を受け継いだことです。ですから堕落した人間がいくら神様を「父」と呼んでも実感がわかないのです。
これは、神様であろうと何であろうと関係なく、すべてを自己中心にだけ連結させて考える堕落性本性が遺伝したからです。それですべて相反した存在になり、氏族、民族をなしたとしたら、少しばかり時がたてば全部分かれるようになります。このようにして立てられたのがサタン文化圏です。二つに分かれ三つに分かれ、すべて分かれるのがサタン圏に属するものです。
神様は分立した文化圏を一つにする統一摂理を展開してこられました。人間は誰でも、宇宙の中心存在に属そうとする本性をもっています。しかし、この世界の中心存在が神様でなくサタンとなっているので、中心を求めていけばいくほど幸福になるのではなく不幸になる、そんな悲惨な歴史が広がるようになっているのです。(88)
祝福家庭と理想天国 第一章 創造理想と男女の愛 第一節 創造理想と人間の堕落 7、アダムとエバの堕落
ここでは罪と堕落性本性についていくらか考えてみましょう。
「罪」というのは、確定的事実です。
もう動かしようがない事実です。
ですから、これを精算するということは後手に回るということになります。
わたしたちは私たちがコントロールできないものに関心を注ぐよりも、
コントロール可能なものに関心を持つべきです。
罪は堕落性本性が誘発する行為です。
堕落性本性が原因なら、罪は結果です。
堕落性本性 ⇒ 自犯罪
(原因) (結果)
ですから、わたしたちは罪よりも堕落性本性に意識を持っていく必要があります。
堕落性本性には、堕落の動機と経路から4つの内容が発生したと原理講論では説明されています。
1,神と同じ立場に立てない(神と同じ立場で愛せない)
2,自己の位置を離れる
3,主管性転倒
4,犯罪行為(罪)の繁殖
1,中心者と同じ判断ができず、不純な動機で誤った判断をする
2,アベルを離れ、対象格位を捨てる行動を取る
3,自分の主張が中心の主張より正しいと讒訴して、逆に主管し中心を無きものとする
4,自己中心の主張を他の人に触れ込み同意を得て自己正当化し徒党を組む
特徴として顕著なことは、
天使長的人物は、他人を批判はするが、批判した内容に関する実績を自分が責任を持つという責任心情がないことです。
言いっ放しになることが普通です。
偽善者だからです。
サタンが堕落した動機と経路によって、
天国の雛形である家庭的四位基台が破壊されました。
そして、その替わりにサタンが自己中心的な四位基台を造りました。
中心と一体化することができず、神と同じ立場で愛することができなくなります。
会社で言えば、社長の事業に対する視野と、専務や部長や課長や主任や平社員の視野がそれぞれ違います。そこである問題についても違った見解になることがあります。
しかし、私心がなく動機が善であれば、両者は理解に至るでしょう。
位置によって、立場によって見えない死角、盲点がてきるのです。
自己の位置を離れるというのは、神様や中心の心の位置を離れるということです。
心の距離です。ですから父と一緒に暮らしていた兄が放蕩息子です。
弟は外的な放蕩息子でしたが悔い改めて父の心を知りました。
距離は遠くはなれていたところで豚の餌さえ食べたくなるほどのどん底に落ちていても、父の愛のところにいたいと思いました。
もう息子としてではなく、僕で充分だから、
父の愛のそばで暮らしたいと思いました。
中心の心を知らず、その言葉や行動を批判することは、
神の立場ではなく、神の心から離れているというのです。
主管性転倒とは、実は堕落性本性の代表的な表現といえます。
1から4まですべては主管性転倒と言うこともできます。
その主管性転倒でサタンが何をしたのでしょうか?
サタンが堕落した動機と経路によって、
天国の雛形である家庭的四位基台が破壊されました。
そして、その替わりにサタンが自己中心的な四位基台を造りました。
サタン中心の秩序、すなわちサタン中心の別の集団を作りました。
自己の位置とはアベルカインです。
したがってアベルカインに勝利していない人は、サタンの讒訴条件があるので
アベル殺しの試練を受けることになります。
カインはそのことを知りませんでしたが、われわれは幸いなことにお父様によって教えられました。
もうひとつ夫婦のアベルカインがあります。
アダムエバ問題とは、アダムとエバの主客問題でした。
したがってこれに勝利できなかった人にも、
サタンが讒訴することができる条件があります。
そこで、サタンは彼らをして中心批判に向けさせやすくなります。
しかし、5%で克服しなければなりません。
基本的に言って、中心者に何か問題があると感じたときには、
自分にどのように支える道があるだろうか?と考え行動するのが普通です。
心のなかに葛藤があったり糾弾する思いがあるときはサタンが近くにいますから、
一旦神との授受作用を何らかの方法でとって、落ち着くまで間を取ることです。
自分が条件を立てても分別できないときには、
自分の永遠の命に責任をもってくれる人に相談します。
そうでない人に投げかけると結局自分が非難することが正しいという同意を求めることになり、自己正当化と罪の繁殖をする羽目になります。
動機が自己正当化で結果が犯罪行為の繁殖になります。
国進様は対象格位を勝利されています。
お父様の求道時代の祈りは「サタン以上の知恵を与えた給え!」でしたが、
よくよく考えてみれば、サタンは馬鹿な奴です。
主人の喜びも、僕の喜びも、兄の喜びも、弟の喜びも
その発現したときだけ自分のもので、いったん喜びを発信させれば、
もはや所有権を放棄したようなものです。
位置なんかなんにもなりません。
天国とは、喜びを一つにする世界のことです。
誰かに喜びがあれば、全体に伝わります。
皆んなが喜ぶので誰の喜びだと区別する意味がなくなります。
右の音叉を叩いて響いたうねりが、
左の音叉を叩いていないのに響くのに似ています。
共鳴すればどちらの音なのかわからなくなり、
その響きは大きく膨らみます。
天国とは一人の人の喜びの増幅のようです。
天一国とは本当にいい名前です。
主管性転倒により引き起こされたことは次の4つです。
1,僕である天使長が主人になり、サタンになった
2,主人である人間が堕落して、天使長の僕になった(人間主権の喪失)
3,アダム・エバの後孫、すなわち氏族、民族、国家、境がサタンの主権の下に入った
4,サタンは霊界と地上世界の主権者になった(国家主権の喪失)
堕落論の第四節人間堕落の結果で、
主管性転倒に関係するところは、
(一) サタンと堕落人間
(二) 人間世界に対するサタンの活動
(六) 堕落性本性
自犯罪に関係するところは、
(三)目的性から見た善と悪
(四)善神の業と悪神の業
(五)罪
アダム家庭におけるアダムの4つの自犯罪(不信罪・淫乱罪。殺人罪・強盗罪)の
蕩減復帰が天使長を主管する条件、すなわち実体基台です。
これが実体基台の中心人物が、カインではなくアベルである理由です。
絶対に悪霊と会話してはならない。
関連事項の質問を超えた会話は危険だ。
悪魔は嘘つきだ。
我々を混乱させる。
その嘘に真実を混ぜて、
我々を攻めるのだ。
だから聞くな!
耳を傾けてはならない。
映画「エクソシスト」より
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