原理講論を読む

日常生活の中で 考える糸口を求めて

小児性愛の巣窟バチカンカトリック

以下は最近のバチカンの性犯罪や同性愛などの今年を中心とした記事集だが、

CJC通信 - livedoor Blog(ブログ) から逆時系列で引用列挙したものである。

カトリックが性犯罪組織として堕落していることを伺わせる内容になっている。

 

バチカン児童ポルノ所持の神父に禁錮5年の判決

CJC18189=AF0624◎バチカン児童ポルノ所持の神父に禁錮5年の判決

 【CJC】バチカンローマ教皇庁)の裁判所は6月23日、米首都ワシントンにバチカン外交官として勤務していた、イタリア人のカルロ・アルベルト・カペッラ神父(51)に対し、児童ポルノ所持の罪で禁錮5年の判決を言い渡した。AFP通信などが報じている。

 カペッラ神父は前日の裁判で、「個人的な危機」を経験し、自身は外交官として「役立たず」だと感じていたとし、2016年7月からインターネットで児童ポルノを見るようになり、画像の交換などもしていたと認めた。

 カペッラ神父の携帯電話から40点以上のポルノ画像や動画が見つかった。中には大人と未成年の性交場面を描写したものもあったという。

 昨年8月、米国務省バチカンに、児童ポルノに関する法律に違反している外交官がいると連絡し、カペッラ神父は翌月にバチカンに呼び戻されていた。□

※参考
*カルロ・アルベルト・カペッラ=Carlo Alberto Capella

◎フィリピンでは6割が同性婚合法化に反対

CJC18188=NN0630◎フィリピンでは6割が同性婚合法化に反対

 【CJC】「ハッピー・プライド!」。1万人を超す群衆が声を掛け合った。マニラ首都圏マリキナ市は6月30日、性的少数者(LGBT)の象徴、虹色で染まった。共同通信系のアジア経済ニュース『NNA ASIA』が報じている。1994年から続くフィリピンのLGBTパレード。今年は過去最大だった、と主催者。

 支援団体以外に、地場企業の参加も目立った。世界で100兆円ともいわれるLGBTの市場を、いかに取り込むか。各企業の戦略に関心が集まってる。

 会場の周辺では、宗教団体が抗議活動を繰り広げていた。民間調査機関『ソーシャル・ウェザー・ステーション』(SWS)が発表した同性婚の合法化への意識調査では、フィリピン人の61%が同性婚に反対、賛成は22%だった。□
 

2018年06月25日

 

◎未成年者への性的虐待で米マカリック枢機卿に聖職行使停止

CJC18185=#0625◎未成年者への性的虐待で米マカリック枢機卿に聖職行使停止

 【CJC】バチカンローマ教皇庁)は、米ワシントン大司教区の元責任者セオドア・マカリック枢機卿(87)の45年前の未成年者への性的虐待容疑に対し「信頼できるもので、実証に基づいた容疑」と判断し、今後の一切の聖職行使の停止を言い渡した。ニューヨーク大司教のティモシー・ドラン枢機卿が6月20日、公式声明で発表した。

 マカリック枢機卿への容疑は同枢機卿がニューヨーク大司教区の司祭時代のことだ。ドラン枢機卿によると、教会の規約に基づき、バチカンに通達された。バチカンの「ナンバー2」、ピエトロ・パロリン国務長官教皇フランシスコの指令を受け、マカリック枢機卿に今回、聖職禁止を言い渡した。

 それに対し、マカリック枢機卿は「バチカンの決定には忠実に従い、今後聖職を行使しない」と語る一方、容疑については否定した。

 ドラン枢機卿は、「ワシントン大司教区の関係者はバチカンの決定に対し、悲しみ、ショックを受けている」と述べる一方、教区の代表として性的虐待の全ての犠牲者に対し謝罪を表明した。□
 
 
 
 

2018年05月27日

    
 
    

◎豪アデレード大司教に幼児性的虐待隠ぺいで有罪判決

CJC18153=#0527◎豪アデレード大司教に幼児性的虐待隠ぺいで有罪判決

 【CJC】オーストリアニューキャッスル地方裁判所のロバート・ストーン治安判事が5月22日、カトリック教会アデレード教区のフィリップ・ウイルソン大司教(67)に、同僚司祭による幼児性的虐待を隠ぺいしたとして、有罪判決を下した。

 ウイルソン大司教は、メイトランド=ニューキャッスル教区で司祭を務めていた1970年代に、同僚のジェームス・フレッチャー神父による幼児性的虐待を知っていたにもかかわらず、隠ぺいした。

 2015年3月にニューサウスウェールズ州警察から起訴された大司教は無実を訴え、教会から休暇を取り、裁判で身の潔白を証すため全力を投じると語っていた。□
 
 
 
 
 

◎チリのカトリック聖職者14人を性的虐待で職務剥奪

CJC18148=AF0523◎チリのカトリック聖職者14人を性的虐待で職務剥奪

 【CJC】チリでカトリック教会聖職者による子どもへの性的虐待が相次いでいる問題で、中部の都市ランカグアの司教事務所は5月22日、性的虐待に関与した聖職者14人の資格を剥奪したと発表した。AFP通信が報じた。

 同事務所は「聖職者14人は教会内に限らず、一般社会でも犯罪に当たりかねない行為に及んだ」としている。

 この問題をめぐっては18日、チリの司教34人全員が辞意を表明。これに先立ち、教皇フランシスコは同国司教らをバチカンローマ教皇庁)に招集して協議していた。□

2018年05月22日

    
 
    

教皇が同性愛男性に「神があなたをそのようにつくった」

CJC18147=CN0522◎教皇が同性愛男性に「神があなたをそのようにつくった」

 【CJC】米メディア『CNN』がローマから報じるところでは、教皇フランシスコが同性愛者の男性に、創造主である神が「あなたをそのようにつくった」との言葉をかけ、性的指向は「問題ではない」と言明したことが分かった。

 チリのカトリック聖職者らによる性的虐待問題をめぐり、この4月にバチカンローマ教皇庁)で教皇と面会した虐待被害者の1人、ホアン・カルロス・クルーズさんが、『CNN』とのインタビューで語った。

 クルーズさんは教皇と3日間にわたって面会した。この中で自身が同性愛者だと告げると、教皇は「それは問題ではない。神はあなたをこのようにつくり、このままのあなたを愛している」「あなたも自分自身を愛しなさい。人々の言うことを心配してはいけない」と話したという。

 同性愛を「客観的な逸脱」と見なすローマ・カトリック教会の立場とは、一線を画した発言といえる。

 バチカンの報道官は5月21日、『CNN』の取材に対し、「教皇の個人的な会話については通常コメントしない」という方針を明らかにした。□
 

2018年05月21日

    
 
    

◎児童性的虐待スキャンダル受けチリの34司教が辞意

CJC18146=AF0519◎児童性的虐待スキャンダル受けチリの34司教が辞意

 【CJC】チリ・カトリック教会の司教34人が5月18日、同国でのカトリック聖職者らによる児童性的虐待スキャンダルを受けて辞任する意向を明らかにした。

 チリの聖職者による児童性的虐待の告発を受け、教皇フランシスコは同国の司教らをバチカンローマ教皇庁)に招集、3日間の集中的な協議を行った。

 これら司教が発表した声明によると、辞意を示したのは現役の司教31人と引退司教3人。1国の司教全員の同時辞任はカトリック教会の歴史で前例がないとみられている。バチカンの報道官は教皇が今回の一斉辞任を認めたのかの事実確認は避けた。

 教皇は17日、チリの司教らへの短い声明文の中で「正義を取り戻す」ために同国のカトリック教会への「改革」を約束したことを発表した。

 だが、米メディア『CNN』によると、チリのテレビ局『T13』が18日に暴露した、協議の最初にチリの司教らに手渡された10ページの極秘文書の中では教皇はさらに踏み込んだ言及をしている。

 同文書は、「犯罪」と「未成年者に対するつらく恥ずべき性的虐待、権力乱用、聖職者らの善悪の観念」について喚起。さらに、一定の司教を解任する措置は必要ではあるが「不十分」であるとし、チリのカトリック教会の「エリート主義者と権威主義者」がこうした性的虐待を許容した「根源」を調査するよう要請している。

 渦中にあるのはオソルノ教区のバロス司教で、虐待の事実を知り、隠蔽に携わったともされる。ただ、教皇は自らが2015年に任命した同司教を強く弁護し、非難は中傷に等しいとも主張していた。

 しかし、4月にバチカンの調査報告書を受けた後、判断で重大な過ちを犯したと教皇は認め、チリの虐待被害者への謝罪を表明していた。5月にはバチカン内で同司教の主要な告発者3人と私的に面会し、許しを求めてもいた。□
 

バチカン財務長官のペル枢機卿が性的暴行容疑で陪審裁判に

CJC18131=#0501◎バチカン財務長官のペル枢機卿が性的暴行容疑で陪審裁判に

 【CJC】オーストラリア・ビクトリア州メルボルンの治安判事裁判所は5月1日、バチカンローマ教皇庁)財務長官のジョージ・ペル枢機卿(76)を複数の性的暴行容疑について陪審裁判にかける判断を下した。

 ペル枢機卿は同国カトリック教会で最高位、バチカンでも3番目の地位にある。世俗裁判所で裁かれるカトリック聖職者としても最高位。

 2017年6月、ビクトリア州警察は「複数の訴え」を元に、過去の性犯罪容疑について同枢機卿を訴追した。

 今年3月から始まった予備審問は4週間におよび、30人以上の目撃者が証言した。多くの審問はビクトリア州の性犯罪容疑の裁判方針に基づいて非公開で行われた。

 公開された審問では、1990年代にメルボルンの大聖堂で起こったとされる事例や、ビクトリア州の映画館やプールでの1970年代の事例について証言が行われた。

 治安判事裁判所のベリンダ・ウォリントン判事は1日、複数の容疑のうち半数について裁判を行うのに十分な証拠がそろっていると判断した。

 一方、不起訴となった案件については「陪審員が判断を下すには証拠が不十分だった」としている。

 同枢機卿側のロバート・リヒター弁護士は、最も「下品な」容疑が不起訴となったと説明した。

 リヒター弁護士は、枢機卿はその地位のために攻撃の対象となっているとした上で、疑いは「不可能」で、原告は「信頼できない」と審問で述べた。枢機卿は警察に全面的に協力している、と同弁護士は語った。

 審問で、枢機卿は顔色を一切変えず、判事に対してためらいなく大きな声で「無罪」と述べた。

 多数の警察官が警備する中で裁判所に出廷した枢機卿は、「公判中は出国しない」と誓約、当局にパスポートを渡し、保釈されている。

 バチカンのグレッグ・バーク報道官は「メルボルンの司法当局の決定を真摯に受け取っている」と述べた。これまでのところ、教皇のコメントは出ていない。

 同枢機卿の未成年者虐待容疑は数年前から噂されていた。性犯罪の隠蔽問題ではなく、自身が教会合唱隊の少年たちを礼拝後やプールで性的虐待を繰り返した犯罪容疑だ。

 枢機卿性的虐待被害者の証言を集めた著書「ペル枢機卿の躍進と蹉跌」(仮題)の著者、ジャーナリストのルイス・ミリガン氏は「1990年代にもメルボルン大司教就任後、ペル枢機卿は2人の合唱隊の少年に性的虐待を行った」と書いている。同女史によると、2人の少年の1人は2014年、麻薬中毒で死去、2人目の犠牲者は「ティーンエイジャー時代にペル枢機卿性的虐待を受けた」と証言したという。

 それに対し、枢機卿の弁護側は予審で、「ミリガン氏はその著書の中で事実を歪曲している。そしてペル枢機卿への評価を恣意的に傷つけている」と反論してきた。

 同国のカトリック聖職者による未成年者への性的虐待事件を調査した「聖職者性犯罪調査王立委員会」(2013年設置)が17年2月公表した報告書によると、同国のカトリック修道院関連施設で1950年から2009年の間に、同教会全聖職者の7%が性的虐待に関与し、ある施設ではその割合は40%にもなるとしている。□

教皇、チリ聖職者による未成年者への性的虐待で謝罪

CJC18111=#0412◎教皇、チリ聖職者による未成年者への性的虐待で謝罪

 【CJC】南米チリでのカトリック聖職者による未成年者への性的虐待問題をめぐり、教皇フランシスコは4月11日までにチリの司教らに宛てた手紙で、「状況の評価と把握において重大な過ちを犯した」と謝罪を表明した。

 また被害者代表3人に直接謝罪する意向も示した。教皇は3人を4月28日に自分の住居『カーサ・サンタ・マルタ』に迎え入れるという。

 教皇はこれまで、虐待を知りながら沈黙してきたとされるフアン・バロス司教をかばう発言をしていた。□

バチカンが「違反行為」認めグアムの大司教解任

CJC18076=CN0318◎バチカンが「違反行為」認めグアムの大司教解任

 【CJC】米メディア『CNN』によると、バチカンローマ教皇庁) は3月18日までに、米領グアム島のアンソニー・アプロン大司教(72)を解任し、同島での居住を禁じるとの報道文を発表した。

 グアムの地元紙『デイリー・ポスト』によると、アプロン大司教のおいは今年1月、16歳の時に大司教から性的暴行の被害を受けたと訴えていた。大司教は告発内容を否定していた。

 アプロン大司教は1986年からグアム島アガナの大司教区を管轄している。

 バチカンの司法当局が同大司教に対する告発を審理し、「ある違反行為」を認めたことを受けた措置。バチカンの規則では大司教は上訴の権利がある。

 大司教が上訴に踏み切った場合、今回発表された処分内容の効力は最終的な司法判断が出るまで差し止められる。

 未成年者に対する性的虐待行為が発覚した場合、最大の処罰は自発的な聖職者としての地位放棄もしくは地位の剥奪(はくだつ)。□
 

教皇、チリとペルー司牧訪問終える

CJC18018=VRj0121◎教皇、チリとペルー司牧訪問終える

 【CJC】聖職者が子どもを性的、身体的、精神的に虐待したとされる事件が明るみに出たことへの反発などから教会に対する暴動や抗議デモが広がったチリとペルーへの司牧訪問へ1月15日、ローマを出発した教皇フランシスコは、緊迫した情勢の中で18日全ての日程を終えた。

 バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇は15日夜、最初の訪問国チリの首都サンティアゴに到着した。一夜明けた16日、教皇サンティアゴ市内の大統領官邸・モネダ宮殿で、チリの政界をはじめ各界を代表する人々、また同国駐在の外交団らと会見した。

 善、愛、正義、連帯などの価値は、一度獲得すればそれで終わりということはなく、毎日より高い理想に向かって努力することが大切と述べた教皇は、現状に満足せず、未だ不正義のために苦しむ多くの兄弟たちの状況に関心を持つよう呼びかけた。

 教皇は各界要人らとの会見後、ミシェル・バチェレ大統領と個人会談を行った。

 続いて、教皇サンティアゴ市内のオイギンズ公園で、今回のチリ訪問で最初のミサを行った。ミサには、サンティアゴ周辺はもとより、チリ全土から約40万人の信者たちが訪れた。

 ミサの説教で、イエスの山上の説教を取り上げられた教皇は、この教えは安易な幸福を約束する人々から出たものではなく、苦しむ人々、再びやり直そうとする人々の心と出会ったイエスの憐れみに満ちた心から生まれたものと強調した。

 同日午後、教皇は、サンチアゴ市内の女性刑務所「サン・ホアキン」を訪問した。教皇は、子どもを抱いた女性たちをはじめ、およそ600人の受刑者の熱い歓迎を受けた。

 教皇サンティアゴのカテドラルで、チリのカトリック教会の司祭、修道者、神学生らとの集いに参加され、続いて聖具室で同国の司教団らとの出会いを持った。

 教皇はこの集いの中で、最近チリの教会を揺るがせた幾人かの司祭による未成年への虐待に言及。被害者と家族の苦しみに思いを寄せた。

 一方、チリの司教団を前に教皇は、世俗的な風潮の中で孤立することなく、宣教の使命に忠実に神の民に寄り添い、未来の司祭・修道者を支え育成していくことを課題として示した。

 チリ訪問3日目に入った17日午前、教皇は、サンティアゴの空軍基地から特別機で、約600キロ南方、ラ・アラウカニア州の州都テムコに向かった。

 教皇はテムコの空港でミサを捧げた。このミサには、アラウカニア地方の先住民族の代表らも参加した。人々の発展を意向とするこのミサの中で、教皇は説教を通して、人間の尊厳の擁護や一致の構築を呼びかけた。

 ミサ終了後、教皇はアラウカニアの住民を代表する人々と、聖十字修道女会が運営する教育施設、カーサ・マードレ・デ・ラ・サンタ・クルスで昼食を共にされた。

 教皇は、同日夕、再び首都サンティアゴに戻り、青少年たちとの出会いを主宰した。出会いはサンティアゴ南東のマイプ巡礼聖堂を会場に行われた。

 教皇はこの集いで、若者たちの代表の言葉に耳を傾けた後、参加者たちに率直で親しみを込めた励ましや助言を与えた。

 教皇は、青少年たちが直面する現実を踏まえ、今秋バチカンローマ教皇庁)で若者をテーマとするシノドスを開催すること、そして若者たちが教会の心の中で主役を占めていることを実感できるよう、若者たちによるシノドスの準備会議を行なうことに言及。「チリと教会は、皆さんを必要としている」と呼びかけた。

 教皇は、若者たちが常にインターネットや携帯電話と繋がった生活をしていることに注目、インターネットの接続が切れたり、携帯電話のバッテリー残量が無くなると、うろたえ、不機嫌になる若者たちの様子を指摘した。

 信仰もそれと同様で、イエスとの繋がりをなくしてしまうと、わたしたちの理想や、夢、信仰は失われ、わたしたちは不穏な心に満たされてしまうと語り、イエスと常に繋がっていることが大切と話した。

 また、チリの聖人、アルベルト・ウルタド神父を思いこされた教皇は、同神父の言葉「イエスがわたしの立場だったら、どうされただろうか」を、信仰の「パスワード」として、心に記憶させるよう、若者たちに勧めた。

 17日午後、若者たちとの集いが行われたマイプ巡礼聖堂に続き、教皇は、教皇庁立チリ・カトリック大学を訪問した。構内で行われた教皇との集いには、同大の学生・教授陣はもとより、チリの学界を代表する人々が多数参加した。

 チリ司牧訪問の最終日の18日、教皇は首都サンティアゴを後にし、北方約1840キロにあるタラパカ州の州都イキケに空路で移動した。

 イキケのロビト海岸で行われた教皇ミサは、「チリの母・女王であるカルメル山の聖母」に捧げ、「人々の統合」を意向に掲げるものとなった。ミサ終了後、教皇はカヴァンチャ地区のオブレート会の黙想の家で昼食を取った。

 教皇は、現地時間同日夕方、イキケ国際空港から、次の訪問国ペルーへと向かった。

 ペルーの首都リマの空港に到着した教皇は、ペドロ・パブロ・クチンスキ大統領はじめ、政府要人・教会関係者らに迎えられた。

 空港から市内に向かわれた教皇は、道沿いに長く続く市民の列から、温かい歓声を受けた。

 翌19日早朝、教皇は、リマ東方約860キロにあるボリビア国境に近い、マードレ・デ・ディオス県の県都プエルト・マルドナドに特別機で向かった。

 教皇はプエルト・マルドナド市内のスポーツ・センター「コリセオ・マードレ・デ・ディオス」で、アマゾン地域に住む様々な民族の代表からなる、約4000人と会見した。

 出会いは、自然と人間の関係を見つめ、環境保護を考える、教皇の回勅「ラウダート・シ」をテーマに行われた。

 アマゾンの先住民の地域生活が今ほど脅かされたことはこれまでなかっただろうと教皇は述べ、経済利益を求める強い圧力が、アマゾンの原油・ガス・金を採掘、森林を伐採し、農業では大規模な単一栽培が行なわれている現状を注視、住民の実際の生活を考慮せずに「自然保護」を押し進める、ある種の歪曲した政策に、アマゾンの人々の暮らしが脅かされていることにも言及した。

また、教皇は、この地域を脅かす「人間への搾取」にも憂慮を示され、奴隷的な労働、性的搾取などに対し、見て見ない振りをしていることはできないと訴えられた。

 アマゾン地域の人々に対する教会の関心と配慮を表すものとして、2019年に「アマゾンのためのシノドス」が開催されることを紹介しながら、教皇は住民たちが司牧者や宣教者らと対話・協力しながら、アマゾンの顔を持った教会を作り上げていくことを願われた。

 続いて職業技術専門校のキャンパスで行われた市民との集いでも、消費主義や画一的な文化に対し、家族を基礎に伝統とアイデンティティーを守り、自然や人間の搾取、経済至上主義、使い捨ての文化に抗しながら、土地を愛し、人間の尊厳を擁護していくよう教皇は要望した。

この後、教皇は「小さな王子」と名づけられた児童養護施設に赴いた。

 プエルト・マルドナドを去る前に、教皇は地元の司牧センターで、地域の住民代表と昼食を共にした教皇は同日夕方、空路で首都リマに戻り、大統領官邸前の広場でクチンスキ大統領をはじめ、ペルーの各界要人、同国駐在の外交団らと会見した。

 教皇は朝から行われたアマゾン地域訪問に触れ、熱帯雨林と河川に覆われた地球の「肺」といえるこの地帯の壮大な自然、そこに息づく生物の多様性に感銘を表した。希望の地であるペルーに影を落とすものとして、教皇は天然資源の豊かな環境を破壊し、人々の生活を脅かす動きに憂慮を示した。

 ペルー3日目の20日、教皇は首都リマから北西560キロにあるラ・リベルタ県の県都、トルヒーリョを訪問、ミサを行った。海を見渡す会場は、地元はもとより、ペルー全土から集った信者たちでいっぱいになった。

 説教で教皇は、昨年ペルーを襲った大雨による水害で、トルヒーリョ周辺も大きな被害を受けたことに触れながら、未だその被害に苦しむと同時に、復興に立ち上がる人々に励ましと祈りをおくられた。

 生活の中には、社会を揺さぶる別の形の「嵐」もあると述べた教皇は、組織的暴力や犯罪の存在を指摘、教育や就労の機会を得られない若者たちが未来を築けず、不安定な生活を送っていることに対し、支援と希望を与えることが大切と話した。

 ミサを捧げた教皇は、市街に向かう途中、昨年の大雨による水害の傷跡が残るブエノス・アイレス地区を通り、住民に挨拶した。

 同日午後、教皇はトルヒーリョ中心部のカテドラルを訪れ、聖母像に献花した。次いで、1625年創立という歴史ある神学院で、ペルー北部の司祭・修道者・神学生らとの出会いを行った。

 夕方、教皇は、市内のアルマス広場で、人々と共に聖母に祈りを捧た。広場の一角には、ペルーで崇敬を集めるオトゥスコの「扉の聖母」像が安置され、聖母に対する信心の篤い多くの信者たちがこの祈りに参加した。

 教皇は聖母を見つめると同時に、ペルーの人々の生活と家庭の原動力である、母や祖母らをはじめとする女性たちの存在、その静かな希望の力、信仰の証しに感謝と信頼を寄せ、同時に、ペルーやアメリカ大陸で社会の傷となっている、女性に対する殺害や暴力に触れ、これらの状況と闘うための法整備、あらゆる形の暴力を拒否する文化の推進を訴えた。

 ペルー司牧訪問最終日の21日朝、教皇はリマ市内の奇跡の主(セニョール・デ・ロス・ミラグロス)巡礼聖堂に赴き、観想修道会の修道女約500人と、時課を唱えた。そして観想修道者たちの祈りは、常に「宣教的」であるようにと要望した。

 教皇は、不一致と分裂の世の中にあって、すべての修道院が光を与える灯台となり、そこに近づくすべての人たちが兄弟的慈愛を味わうことができるようにと希望し、「教会は皆さんを必要としています」と呼びかけながら、修道女たちがその忠実な生活をもって、道・真理・いのちであるキリストを照らす光となるよう励ました。

 米ABC放送などによると、教皇は、100万人以上が参加したと見られるラスパルマス空軍基地でのミサを終え、午後7時過ぎ同空軍基地から特別機で、ローマに向け出発した。□

同性婚祝福の検討を、独カトリック司教協議会副会長が提案

CJC18009=CN0112◎同性婚祝福の検討を、独カトリック司教協議会副会長が提案

※速報済み。

 【CJC】米カトリック通信『CNS』が1月12日報じたところでは、独カトリック司教協議会副会長のフランツ=ヨーゼフ・ボーデ司教(オスナブルック教区)が、同性婚を認めれば「前向き、善、正義」に貢献する、として同性婚祝福の是非検討を提案した。

 「教会の結婚観からすれば、『全ての人に関わる結婚』は明らかに逸脱してはいる。しかしそれが今では政治的な現実なのだ」と言う。

 「そのような関係を築こうとする人たちにどう関わるか、また教会としてどう関わるか、その人たちと司牧的、典礼的にどう寄り添って行けるのか問い直す必要がある」と同司教。

 昨2017年6月30日に連邦議会が採択したのに伴い、ドイツ最初の同性婚が秋になって行われた。

 「同性婚は教会では重大な罪とされて来たが、どうすればそれを乗り越えられるか考える必要がある」とボーデ司教は地元日刊紙ノイエ・オスナブリュッカー・ツアイトゥングとのインタビューで語った。

 教会は同性婚を、もっと詳細に議論すべきであり、「沈黙とタブー視」は何にもならない、と認めるべきだ、と言う。□
 

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教皇は、歴史の始めのフェイクニュースは蛇がエバをだましたことだと言っている。

だが、その蛇はお前さんたちのことではないかと言われないことだ。

 

 


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