原理講論を読む

日常生活の中で 考える糸口を求めて

米海軍病院船マーシー来る

戦争にはいろいろな準備が必要だろうけれども、

マーシーという病院船が日本にやってきたことは驚いた。

わたしが金正恩なら、戦略爆撃機のB52の飛来と同様にこの船にはビビるだろう。

人が戦争でたくさん負傷するのは陸上ではないだろうか。

海上もあるだろうが、最後はノルマンディーのような上陸作戦や、

陸上での戦闘行為になるかと思う。

 

戦艦大和くらいのスケールの船で12の手術が同時にでき、

1000床のベッドが配備されていると言う。

 

まさに戦闘準備完了である。

朝鮮半島は爆撃寸前にあったようだ。

 

「マーシー」が初来日、便利だが難しいアセット「病院船」とは? (1) 1000の病床数、ICUまで備えた戦艦「大和」サイズの病院船 | マイナビニュース より引用

===

1

1000の病床数、ICUまで備えた戦艦「大和」サイズの病院船

2018年6月16日、米国海軍の病院船「マーシー」が東京港に入港した。日本に来たのは初めてのことだという。日本でも、東日本大震災の後で「病院船を導入してはどうか」という話が持ち上がったことがあるが、これまでのところ、具体化には至っていない。

そこで本稿では、病院船とはどんなもので、どんな有用性があって、その一方でどんな課題があるのか、という話をまとめてみたい。

マーシー級病院船の来歴

地球上の全人口の多くが、海に接した、あるいは海に近い地域に住んでいるといわれる。そのため、大規模災害が発生した際、海から救援の手を差し伸べる事例は多い。我が国でも、古くは関東大震災、最近では東日本大震災で、軍民の艦船による救援活動が行われた。また、一度に大量の人や物資や機材を輸送するには、海上輸送は最強である。

災害派遣活動でも、軍事組織の本来任務である戦争・紛争でも、死傷者の発生は避けられない。だから軍事組織では必ず、医療を受け持つ組織・人員がワンセットになっている。軍事組織は自己完結能力が不可欠だし、どこで任務に就くかわからないから、必要な場所に機動展開できるようにしなければならない。

米国海軍では「艦隊病院」(Fleet Hospital)と称して、車両や貨物用コンテナに医療施設を構成する設備・機材一式を積み込んだものを、世界の何カ所かに配備している。湾岸戦争イラク戦争といった実戦だけでなく、1994年にはハイチへの災害派遣に加わっていた(1999年6月にNHKの番組で、沖縄に配備されている艦隊病院が取り上げられたことがある)。

参考 : Command History - Navy Medicine

ただし、これを設営するには相応に広い空き地を必要とするし、一式を現地に運んで設営するには時間もかかる。

そこで登場したのがマーシー級病院船。1970年代に建造されたタンカー・2隻を買い取って病院船に改造したもので、1番艦「マーシー」(T-AH-19)が1986年、2番艦「コンフォート」(T-AH-20)が1987年に就役した。全長は272.6メートル、全幅は32.3メートル、満載排水量は69,360tというから、帝国海軍の戦艦「大和」に近いサイズだと考えていただければ間違いない。

一言でいうと「診察室、手術室、病室などといった、病院を構成する道具立てが一式まるごと、フネの中に収まったもの」である。なにしろ、各種病室の病床数を合計すると1,000床、各科の医療設備に加えて集中治療室(ICU)まであるというから、そこら辺のちょっとした病院よりも大規模かつ充実しているのではないか。

また、ヘリポートも備えているので、ヘリで患者を運び込むことができる。ただし最大速力が17.5kt(32.4km/h)と遅いことと、ガタイが大きく吃水が深いことから入港できる港が限られるのが、難点ではある。

  • 米海軍の病院船「マーシー」。2018年3月にインドネシアを訪れた際の撮影。海軍の艦だが戦闘艦ではなく、船体は白く塗られて赤十字が描かれている。運航は民間人と海軍軍人の混成チームが担当している Photo : US Navy

  • 9.11同時多発テロ事件の後でニューヨークに展開した、僚艦の「コンフォート」 Photo : US Navy

病院船の長所と短所

病院を構成する道具立てを船内に納めて、自走できるのが病院船の利点。海路を通じて容易に自力展開できるし、海からアクセスできるところが対象なら、現地に着いたら直ちに医療活動を開始できる。

今回来日した「マーシー」は、1990~1991年にかけて勃発した湾岸危機・湾岸戦争に際して出動した実績があるほか、2013年にはフィリピンで台風の被災地に送り込まれた。僚艦の「コンフォート」は大西洋側に配備されており、湾岸戦争に加えて、1994年にはハイチ、2003年にはイラク戦争、2005年にはハリケーン「カトリーナ」といった具合に、出動実績がある。

しかし、病院船として就役してから30年あまりが経つ割には、「本番」で出動した回数は多くない。そうやたらに「本番」が発生するようでも困るが。

実は、これが病院船の泣き所でもある。「いざという時に、あれば助かる」が、「普段は出る幕がない」。そして、「いざという時に備えて、常にスタッフをそろえて術力を磨いておかなければならない」という、厄介な課題がある。

医療施設に限らないが、ハードウェアだけでは仕事はできない。病院船であれば、各科の医師と看護師、さらに検査技師や事務・医療補助などのスタッフも必要になる。それをどう確保・維持して、しかも経験を維持させるか。

  • 「マーシー」の艦内で、負傷者受け入れを想定した訓練を実施している模様。こうしてみると、艦内の設備は陸上の病院と大して変わらないように見受けられる Photo : US Navy

人を確保するだけなら、これはおカネの問題だから、まだしも対処しやすいかもしれない。しかし、経験を積ませたり、せっかく保有している病院船を有効活用したりといった話になると、事情は違う。どんな仕事でも、普段から出番を作って術力を磨いておかないと、いざという時に役に立たない。

そこで米海軍は、平時から民生医療支援に病院船を活用している。今回の「マーシー」来日も、実は「パシフィック・パートナーシップ」という任務公開の途中で行われたものだ。

2

戦時中は病院船として活躍した「氷川丸」

ちなみに、今年の「パシフィック・パートナーシップ」には、イギリス、日本、オーストラリアからも医療要員を送り込んでいる。最初の展開先はミクロネシアのヤップ島だった。

「パシフィック・パートナーシップ」とは、太平洋諸国を対象として、米軍だけでなく民間組織や関係各国と組んで実施している民生支援活動で、2006年にスタートした。そこで「マーシー」は、医療施設が整っていない国の住民を対象として診察や治療を行っている。

相手国の住民にしてみれば健康維持の助けになるし、米海軍にとっては病院船の有効活用とスタッフの経験蓄積につながる。また、大規模災害に備えた、円滑に救援活動を実施するための地ならしにつなげることができる。アメリカと同盟国が対象国との絆を深めるという政治的な意味合いも、当然ながらある。

しかしもちろん、大統領をはじめとする国家首脳、あるいは海軍に予算を付ける議会が、病院船の維持、あるいは「パシフィック・パートナーシップ」みたいな活動に意義を見出しているからこそ、こういうやり方が成立する。

いいかえれば、そうやって平素から有効活用できるだけのアテと支持がないと、常設の病院船を維持するための多額の資金を投入するわけにはいかない、ということでもある。日本で「病院船を導入してはどうか」という声があがりつつも、なかなか具現化しない原因は、おそらくはその辺にある。

特設病院船という選択肢

過去の歴史をひもといてみると、戦時に病院船が使われた事例はたくさんある。だが、大抵は特設病院船、つまり民間籍の客船か何かを徴用して病院船に仕立てたものである。横浜の山下公園に繋留されている「氷川丸」も、太平洋戦争中には特設病院船として使われていたフネだ。

  • 日本郵船所有の「氷川丸」

もし、日本で大規模災害に備えて病院船を整備するとなった場合、「マーシー」ほどのデカブツでなくても、常設の病院船を確保するのは難しいだろう。最初にハードウェアを用意する費用だけでなく、それを維持する費用や人材の確保という問題があるからだ。ハードウェアにしても、導入後のメンテナンスや入れ替えは不可避であり、それもまた費用がかかる。

むしろ、政府が海運会社や医療機関などと平素から協力合意を取り付けておいて、必要に応じて人手や機材をフェリーか何かに乗せて送り込むというほうが、現実的な解決策であろう。マーシー級にしても、普段の医療スタッフは最小限にとどめて、必要に応じて応援が乗り込んでくる体制になっている。

会社でも官公庁でも、あるいは個人レベルでも、「時々必要になるが、普段は要らない」という種類のものはある。それをいちいち自力で取得・維持していたら、身が持たない。

そこで、必要に応じて借りてくるとか、複数で共同して確保・維持するとか、平素は別の使い道を見つけるとかいった考え方が必要になってくる。病院船というアセットは、その極めつけとでもいえそうな大物なのだ。

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

 

===

 

これだけコストがかかるものが、表向きのスケジュールだけのために日本に来たとはどうしても信じられない。

金正恩トランプ大統領を騙そうと思えば、結局はこの3ヶ月以内に戦争が起ころのではあるまいか?

勿論こちらに航行してくることは、ずっと以前に決定して、ようやく日本に来たところなのではあろうが。

 

時を同じくして、英海軍の強襲揚陸艦アルビオン」が沖縄に寄港 した。

 

英揚陸艦「アルビオン」北東アジア派遣のねらい 英海兵隊は何しに地球の裏側へ? | 乗りものニュース より引用

===

イギリス海軍揚陸艦アルビオン」が2018年4月、北東アジアに展開しました。そもそもどのような艦で、そして今回の派遣目的はどこにあるのでしょうか。

海兵隊の移動基地! 英揚陸艦アルビオン

 2018年4月11日(水)、イギリスのウィリアムソン国防大臣は同国海軍の揚陸艦アルビオン」が北東アジアに展開したことを発表しました。この「アルビオン」とは一体どのような艦艇で、その展開にはどのような意味があるのでしょうか。

Large 180413 albion 01
イギリス海軍揚陸艦アルビオン」。艦後方に備える甲板でヘリコプターの発着も可能(画像:イギリス国防省)。

アルビオン」は、敵地への上陸作戦を専門とする海兵隊を乗せて移動し、彼らを洋上から目的地に展開させることを任務とするドック型揚陸艦という種類の艦艇です。そのため全長176m、幅28.9mという巨大な船体のなかには、船を動かすために必要な300名の乗員に加えて、256名の海兵隊員と戦車や装甲車などの各種車両や資材などを搭載することができます。

 また艦尾には海兵隊員を海岸に上陸させるための上陸用舟艇4隻を収容するドックを備えていて、船体を後方に少し傾けてドックに海水を注水し、艦内から直接上陸用舟艇を発進させることができます。ヘリコプターを運用するスペースもあり、海と空から海兵隊員を送り込むことができるのです。

 こうした能力を備える「アルビオン」は、まさに海兵隊の移動基地ともいうべき存在です。イギリス海軍はこのドック型揚陸艦を、「アルビオン」とその姉妹艦「ブルワーク」の計2隻保有しています。

アルビオン」の派遣目的とは?

 では、この「アルビオン」がなぜ北東アジアに展開することになったのでしょうか。これには以下のような理由があると考えられます。

Large 180413 albion 02
アルビオン」が艦尾ドックを開放した様子。船体を少し後方に傾けているのが見て取れる(画像:イギリス国防省)。

 まずは、他国との連携強化です。「アルビオン」は北東アジアに派遣されるあいだに、日本を含む様々な国との共同訓練を行う予定です。こうした訓練を通じてイギリスと北東アジアの国々との連携を強化することを目的としていると思われます。あとで詳しく説明しますが、イギリスは現在アジア太平洋地域での存在感を強めようとしています。今回の「アルビオン」派遣は、その大きな助けとなるでしょう。

 さらに2018年4月現在の、北朝鮮情勢との関連も指摘できます。現在国際社会は北朝鮮による核/ミサイル開発をやめさせるために、同国に対する経済制裁を強化しています。しかしこうした制裁から逃れるために、北朝鮮は洋上で他国のタンカーや貨物船から、制裁対象となっている石油などの物資を密かに受け取る「瀬取り」という方法を用いていることが明らかになっています。そこで、こうした瀬取りを取り締まることで北朝鮮の核/ミサイル開発をやめさせるための国際的な努力を補完するといった目的もあるのではないかと思われます。

 そもそもイギリスは、1950(昭和25)年に韓国と北朝鮮との間で勃発した朝鮮戦争において、韓国を支援するために組織された朝鮮国連軍の一員としてアメリカなどと共に参戦し、1953(昭和28)年の休戦以降も朝鮮国連軍司令部に要員を派遣しています。こうした背景から、イギリスはほかの欧州諸国のように北朝鮮情勢を遠い他国の話とは捉えていないのです。

 イギリス海軍は「アルビオン」に加えて、さらに2隻の戦闘艦「サザーランド」および「アーガイル」を2018年内に北東アジアへ派遣することを決定し、すでにこの内の「サザーランド」は日本の横須賀に到着して海上自衛隊との訓練も予定されています。また「アーガイル」も、2018年の12月に日本を訪問する予定です。

イギリスのアジア太平洋地域に対するまなざし

 実は、1年のあいだにこうして3隻ものイギリス海軍艦艇がこのアジア太平洋地域に展開するというのは非常に稀なことです。また、2020年代から本格的に運用が開始される最新鋭の空母「クイーンエリザベス」も、アジア太平洋地域におけるパトロール活動を行うとイギリスのジョンソン外相が以前発言しています。なぜイギリス海軍はこのように急速にアジア太平洋地域への艦艇派遣を強化し始めたのでしょうか。これにはおもに以下のふたつの理由が考えられます。

Large 180413 albion 03
アルビオン」の姉妹艦「ブルワーク」。同型艦はこれら2隻のみ(画像:dennisvdwater/123RF)。

 ひとつは、近年の中国による南シナ海における海洋進出への対応です。中国はその強大な経済力と軍事力を背景に、南シナ海における人工島の造成や軍事的活動の強化などによって、周辺国との軋轢(あつれき)を生じさせています。

 こうした中国による活動は、イギリスにとっても無関係ではありません。南シナ海に面しているブルネイやマレーシア、シンガポールといった国々はイギリスと安全保障上の協力関係にあり、特にブルネイには少数ながら数百名規模のイギリス軍部隊が駐留しています。また、南シナ海は世界中の大型タンカーや貨物船が利用する海の道「シーレーン」となっていて、ここで何か問題が発生すれば世界経済に大きな影響を及ぼしてしまいます。こうした背景から、このような中国の強硬な姿勢に対して、イギリスはアメリカや日本と歩調を合わせて対抗していく考えを示しているのです。実際に、先に述べた「アルビオン」「サザーランド」「アーガイル」、さらに空母「クイーンエリザベス」は、中国に対抗するような形での南シナ海における活動の実施が予定されているとの報道もあります。

 もうひとつは、アジアにおけるイギリス製兵器の輸出拡大です。近年アジアは各国の軍備拡張が盛んで、兵器輸出のための大きな市場になっています。そこでイギリスはこうした国々への兵器輸出を視野に、アジア太平洋地域に実際に軍艦や戦闘機を派遣することで自国の軍事的存在感を示し、こうした軍備拡張を図る各国に対して自国兵器のアピールを行っていると考えられます。特に島国が多いアジア太平洋地域では、大小さまざまな大きさの艦艇から、そこに搭載する装備品に至るまで幅広い海軍関連の兵器需要が期待できるため、今回の「アルビオン」のようなイギリス海軍艦艇の派遣は非常に大きな意味を持つことになるでしょう。

【了】

 

 この記事の画像をもっと見る(5枚)

 

===

 

 

 


にほんブログ村

 応援して下さる方は上のロゴをクリックして下さい。