イギリスの新型空母が南シナ海の航行の自由作戦に参加する予定
イギリスの名首相は、安倍総理の法の秩序によってアジアにおける平和と安全を維持しようとする呼びかけや、トランプ大統領によるより実際的な航行の自由作戦に参加して覇権国家の暴挙を牽制する動きを見せている。
CNN.co.jp : 英国、南シナ海に空母派遣の可能性 中国反発 - (1/2) より引用
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香港(CNN) 中国外務省報道官は29日までに、英国が空母2隻を領有権論争が続く南シナ海へ派遣し警戒任務に従事させる可能性があるとするジョンソン同国外相の発言を受け、「一定の域外諸国は地域情勢にかく乱をもたらす姿勢を強めている」と非難した。
ジョンソン外相は27日、訪問先のオーストラリアで英国が建造中の空母2隻が最初に命じられるであろう任務の1つは南シナ海で航行の自由作戦に当たることだと主張。
派遣される空母は明確にしなかったが、同作戦は法治に基づく国際システム維持への信念を立証するものと強調。また、世界貿易に絶対的に不可欠である水路での航行の自由への信念を証明するものであるとも述べた。
同外相は豪州シドニーでの行事で演説し、南シナ海論争の全当事国・地域に航行の自由と国際法への尊重を要請。英国の海軍艦船はインド洋と南シナ海をつなぐマラッカ海峡を通じて航行するだろうとも述べた。ただ、空母派遣の時期には触れなかった。
これに関連し、ファロン英国防相はロイター通信との会見で、空母派遣の地域は最終決定されていないと指摘。その上で、「我々は南シナ海での航行で中国の制約は受けないだろう」と付け加えた。
英国の空母2隻は全長280メートル、重さ6万5000トンの「クイーン・エリザベス」と「プリンス・オブ・ウェールズ」で現在、試験航行などが続いている。英国が導入を決めた最新型戦闘機F35が搭載される予定。
英中関係は、キャメロン前首相時代は関係が緊密化していたが、欧州連合(EU)からの離脱を決めたメイ首相になってからは陰りが出始めている。メイ氏はむしろ、経済面を含む対米関係の強化に力点を置いている。
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ではこの空母や世界の空母の特徴はどうなのだろうか?
この新型空母が一躍日本で有名になったカール・ヴィンソンとどう違うのだろうか?
アメリカ海軍、イギリス海軍から最新鋭空母が登場 —— 他国を圧倒するパワーとは | BUSINESS INSIDER JAPAN より引用
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2017年7月、2隻の強力な最新鋭空母が登場した。アメリカ海軍の「ジェラルド・R・フォード (USS Gerald R. Ford)」と、イギリス海軍の「クイーン・エリザベス(HMS Queen Elizabeth)」だ。両艦とも最新の技術が投入されている。両国の今後、数十年間の空母を象徴する1番艦だ。
両艦は、すでに他の空母やヘリコプターデッキを持つ艦と艦隊を組み、海に出ている。アメリカもイギリスも、海に対する関心は極めて高い。航行の自由を確保するために新型空母を投入した。
世界中のいかなる空母も凌駕する両艦の全貌を見てみよう。
ジェラルド・R・フォードは、世界中の空母の中で最も巨大で強力な空母だ。1970年代から世界の海を支配してきたニミッツ級空母を改良し、新たな原子力エンジンや洗練された離着陸システムを装備している。就役は、2017年7月22日の予定だ。
アメリカの空母とは違い、イギリスのクイーン・エリザベスはディーゼル燃料、艦載機の離陸距離を短縮するためにスキージャンプ式甲板を採用している。だが、両艦とも短距離離陸/垂直着陸が可能なステルス戦闘機F-35Bを搭載する予定だ。
中国で唯一運用されている空母「遼寧」。中国の多くの兵器と同様に、遼寧は旧ソ連で設計・建造されたものを改造した。
ロシアと中国がまだ使用している旧ソ連の空母は、アメリカ海軍の空母とは用途が異なる。つまり、全世界を行動範囲とするのではなく、沿岸防衛に適している。
アドミラル・クズネツォフは2016年、シリアでの対テロ作戦のために地中海に初めて戦闘任務についた。この空母には、メカニカルトラブルに悩まされた苦い過去がある。どこに行く時にも常に、2012年に起きたようなトラブルに備えて、タグボートが随行している。シリアへの出撃で、アドミラル・クズネツォフは少なくとも2機の艦載機を失った。
フランスが誇る空母「シャルル・ド・ゴール(Charles de Gaulle)」。上空を飛ぶのはダッソー (Dassault)製のラファール(Rafale)戦闘機。アメリカ以外で、原子力空母を保有するのはフランスのみ。アメリカの空母と同じフラットな甲板を備える。つまり、重量のある艦載機の離着陸が可能であり、ほぼ永久的に運用可能だ。
さらにより大型のヘリコプター搭載護衛艦「いずも型護衛艦」2隻も保有。「いずも型」は「ひゅうが型」に比べ、空母としての運用に重点が置かれた。
編集部注:イラストには、垂直離着陸が可能なF-35Bが描かれているが、日本政府はあくまでも「ヘリコプター搭載護衛艦」と位置づけている。
source:Royal Navy Photo、US Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class Ridge Leoni、Mass Communication Specialist 2nd Class Patrick W. Menah Jr./US Navy、Jeffhead.com and Business Insider、Graphic News、World Wide Aircraft Carriers、Stratfor / Digital Globe、WorldwideAircraftCarriers、Mil.ru via Wikimedia Commons、Marine nationale、WorldwideAircraftCarriers by Jeff Head、Public Domain、World Wide Aircraft Carriers、PH2 Gabriel Wilson、U.S. Navy photo by Photographer's Mate 3rd Class (AW) Jayme Pastoric.、US Navy、FOX 52 via Wikimedia Commons、globalsecurity.org
(翻訳:Conyac)
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