エマニュエル・トッドは日本が平和を維持するため核武装するしかないと考えている 「家族制度」と世界情勢という奇々怪々なテーマとは気の毒だ
「家族制度」と世界情勢 というテーマが非常に難解というか、奇々怪々でこれに対してどう答えられるかというのはあまりにも荒唐無稽な質問ではなかろうか?
人口歴史学者であり家族制度の比較などもされているということで、国際情勢について聞きたいのはともかく、無理矢理家族制度とくっつけられて話せと言われるのは簡単なことではなかろう。気の毒であった。
また、松山敏行というキャスターがファシリテーターとしては、素養がないようである。
トッドの話を受けてそこから話を広げていくなり深めていくということが出来ない。
毎回、ぶつ切りにして、また別の話題に切り替えてしまう。
失礼ではないか?
さらに、三浦瑠麗がいけない。
日本人特有の話し方、文章構成でずっと通してしまった。
短い質問文ならともかく、非常に長文の質問の数々。
大変頭の良い女性であることは分かるが、
先ず、結論的質問を投げかけ、その後でその質問を投げかけた背景や理由などを述べれば良いものを、毎回複雑極まりないことをだらだらと語って挙句の果てにやっと聞きたい結論を聞かされたのではトッドもたまったものではないだろう。
トッドだけではない、同時通訳を担当された方も大変だっただろうと推測された。
フランスらしい文章とは簡潔明瞭な文章にあるという。
明晰判明である。
三浦瑠麗は論理的な話をするが、
パラグラフ・ライティングに見られるような、文章構造で論理的な整理をしていないことがよくわかった。
よく勉強をしていて言いたいことも事実に基づいて主張しているが、
文章の組み立てが日本的で欧米の人にはわかりにくいのである。
彼女はこれから結論を先に言ってから後、詳しく話す癖をつけるべきだろう。
わたしにはトッドが面白い女性が日本にいるものだとでも思っているように映った。
おそらくこの種の日本女性にはまだお目にかかっていないのだろう。
だから、今後も縁を持ちたいと思うかもしれない。
日本が現在の日本を取り巻く国際情勢から判断すれば核を保有するしかないと彼は遠慮しながら言った。
有名なトッドを招いたのだからあれもこれも聞きたいという気持ちはわかる。
だが、もう少し何かにフォーカスしたほうが良いだろう。
四.ドイツと韓国が分かれたのはアメリカの責任
第一次世界大戦の時も、アメリカのゆえに英国が勝ったのです。英国とフランスがすべて勝ちました。それはアメリカのゆえです。第二次世界大戦だけいっても、ノルマンディー作戦などをアイゼンハワーや、彼らが作戦をして、第二次世界大戦直後に全世界の勝利の版図圏を……。この民主世界と反対の陣営と戦って、彼らの領土をすべて相対的に主管し、管理すべき責任がアメリカにあるのです。
それゆえ、アメリカが頭をよく使いさえすれば、ドイツのヒトラーが占領していた国、それから、日本が占領していた韓国と中国など、すべて管理できたのです。そのようにして、しっかりと世界を結束させて……。さあ、その時アメリカがそのようにしましたか、しませんでしたか。(しませんでした)。
そして、なぜソ連と協議しますか。ソ連をなぜ居座らせたのか、というのです。「あなたは滅びるはずなのに、我々のゆえに勝ったのではないか」と言って、強力な共同体制を中心として、アメリカが主導権を取らなければなりませんでした。ドイツを誰が分けてしまったのでしょうか。ソ連がしたのではなく、アメリカが過ったから分かれてしまったのです。中国まですべて管理しなければならないのにもかかわらず、韓国をあのようにしてしまったのも、アメリカの過ちだというのです。三十八度線が生まれたのも、すべてアメリカのせいです。西ドイツと東ドイツが分かれたのもそうです。アメリカはそのようにできる権限があったのです。
このようにして強力な国連を……。この国連もそれゆえにつくったものではありませんか。国連をつくって強力な主導権を握り、内外に力をもってソ連を制圧し、凌駕できるように、この世界の機構を強化すべきなのがアメリカの責任だったにもかかわらず、これを果たすことができなかったのです。
トルーマンが韓国に派兵したとき、マッカーサー将軍を解任するのではなく、マッカーサーの言葉どおりにしたなら、中国をすべて占領し、ソ連を除去できる一つの歴史的なチャンスを迎えたはずなのに、それを失ってしまったのです。さてその時が、英国やフランスが支配していた中国とインドをはじめとする東南アジアの領土、引いては全世界を管理できるよいチャンスだったというのです。それこそ世界の半分以上、三分の二の地域をアメリカが管理できたのです。そのようにできたでしょうか、できなかったでしょうか。(そのようにできたはずです)。
第二次世界大戦直後にアメリカは世界の発展の旗手となって、世界のどこでも主導的な影響を及ぼすことのできるよい天の祝福基盤をもっていたのに、アメリカが責任を果たせないことによって、失ってしまうようになったのです。(八〇―二四九)
韓国が南北に分かれるようになったのは、アメリカの責任だと見るのです。ポツダム会談でルーズベルトとチャーチルとスターリンが韓国を南と北に分けてしまったところに動機がありますが、それはアメリカの責任です。アメリカは第二次世界大戦の時に、主導的な立場で勝利の権限をもっていったので、アメリカに責任があるのです。(六七―一五二)
第二次世界大戦直後の世界は、完全に一つになることができました。ところが、アメリカとキリスト教がその責任を果たすことができないで、韓国まで南北に分かれたのです。韓国は解放されて三年が過ぎた一九四八年に、南北がカイン・アベルの立場でお互いに政府を立てるようになったのです。
アメリカが責任を果たすことができなかったので、韓国がカインとアベルに分かれ、世界も民主世界と共産世界に分かれるようになったのです。民主世界はキリスト教を中心としてアベルの立場で個人、家庭、民族、国家、世界を成すようになり、共産世界もカイン的個人、家庭、氏族、民族、国家、世界を成すようになりました。
民主世界は分裂しながら、十二兄弟、十二支派が争う形勢を表すようになりました。それは、キリスト教が数多くの教派に分かれ、教派間の争いを始めて現れた現象です。(一九八六・一・一)再臨主文鮮明 「神様の摂理から見た南北統一」P320~P322
マッカサーは何を提案したのだろうか?
原爆投下である。
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