原理講論を読む

日常生活の中で 考える糸口を求めて

メイ首相の思惑は打ち砕かれた 民主統一党との交渉や如何に?

英国総選挙の結果は、過半数326議席に対して、保守党318議席労働党261議席スコットランド民族党35議席自由民主党12議席民主統一党10議席

日本経済新聞上級論説委員の大林尚氏によれば、

4月18日にメイ首相が解散を決めた時点のBrexitという争点が次第にメイ首相自身の信任を問う選挙と言う形に変質していった。

保守党のマニュフェストが発表されると、労働党の支持率は次第に上昇していった。

高齢者の負担を上げることを掲げたことを批判したのである。

コービン労働党主は、大学無償化や医療費の増額を富裕層の増税によって当てるとした。

また、マニュフェスト発表前の5月22日にテロがあり、その後も6月3日に起こり、メイ首相が内務大臣期間中に治安の予算を削った、つまり警察官を減らしたとして責任が追求された。

以上2点が指摘された。

 

ところで、警察の数より、警官に拳銃の携帯をさせないイギリスは他の国よりテロリストが行動しやすいというのが大きいのではないか?

 

ドイツ・ミュンヘンでの18歳のイラン系少年による銃乱射事件は欧州に衝撃を与えたが、“本家”米国の銃事情も深刻だ。3億丁の銃が流通し、銃による死者数は交通事故死者数に匹敵する年間3万3000人超。その内、銃による殺人事件の死亡者数は年に1万人を超える。

「進まぬ銃規制に業を煮やしたか、米高級紙ワシントン・ポストが“警官が銃を持たない5つの国”という記事を掲載しています。挙げられたのは英国、アイルランドニュージーランドノルウェーアイスランド。特殊部隊はもちろん銃を持っていますが、警官が警邏の際などは基本、持たない。にもかかわらず米国よりはるかに安全だと同紙は驚いているのです」(現地記者)

 米国の銃による殺人事件死亡者数の割合は、例えば英国の85倍以上に及ぶ。

「異色なのはアイスランド。銃所持率が30%以上あるのに銃による殺人事件死亡者は毎年1人いるかいないか。13年に史上初めて犯人射殺事案が生じると警察が謝罪する大問題になったほど凶悪事件が少ない。97%の国民が“中流”という格差の少ない社会であることが大きいのかもしれません」(同)

 また、英国の警官が銃を持たない伝統は19世紀に遡る。仏革命を機に誕生し、日本の警視庁が創設の際に手本としたパリ警察は国民監視も目的としたが、革命を警戒するロンドン警視庁は“市民の守護者”を任じ、警棒のみで警邏した。だが、それも変わりつつあると英国在住の国際ジャーナリスト、木村正人氏は言う。

「テロの続発を受け、警備の警官が自動小銃を携行したり、警官の射撃訓練が強化されるなどテロ対応が求められるようになっています」

 世界の趨勢はそちらか。

  • 週刊新潮
  • 2016年8月4日号 掲載
  • ※この記事の内容は掲載当時のものです

 

 

 

 

 

 

さらに最も収穫を得たのは、ISISであり、イギリスやEUに狙い通りの混乱を与えたとした。

 

さて気になる民主統一党であるが、大林氏は3つの特徴を上げている。

 

1,北アイルランド地域政党

2,アイルランドとの統一を主張

3,保守主義同性愛反対など)

 

 2については、具体的にどのような道筋でしようとしているかが、日本語ベースのWEBでは見当たらない。

基本的にある国が他のその国を侵略する時は、次のような3種類の口実によると思われる。

1,ある国と同じ宗教を信じる人がその国にいるので助けるという口実

2,ある国と同じ民族の人がその国にいるので助けるという口実

3,ある国と同じ思想の人がその国にいるので助けるという口実

 

この点をよく見ないと、双方にとって良いことか分からない。

何故イギリスとアイルランドは過去に対立してきたのであろうか? 

 

宗教が違う。

アイルランドカトリック北アイルランドプロテスタントが主流である。

 

ハードブレジット:ヒト・モノ・カネ・サービスを全部放棄するということ

ソフトブレジット:移民は制限するけれど、EUのマーケットにアクセスすることは確

         保するという考え

 

だが、これには交渉が入ってくる。メルケルは自分に都合が良すぎるとして難色を示している。

 

さて、我々日本人は一般にひとくくりでイギリスというふうに理解してきている。

そこで、今後エバ国家であるイギリスを理解するために、基本的な事柄を説明しているサイトから引用したいと思う。

イギリス・イングランド・UK・英国の違いについて説明します。 - NAVER まとめ

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イギリスという国は存在しない!?

イギリスの正式名称はグレートブリテン及び北アイルランド連合王国であり、連合王国とは、複数の王国などの同君連合や、複数の国の連合により形成された王国の呼称として用いられる言葉である。つまり複数の国の集まりである。

イギリスという名前は日本独自!?

16世紀以降、南蛮人紅毛人の渡来によって
イングランド」を表す
ポルトガル語の「Ingles」
オランダ語の「Engelsch」
から訛って
「エゲレス」→「イギリス」となった。
※「英吉利」の漢字があてられるようになり、
そこから「英国」の通称が生まれました。

元来はイングランドから来た
イギリスであるが、
現在の日本では
「U.K.(連合王国)」をイギリス、
ブリテン島の要地を占めるEngland地方を
イングランドと使い分けること多い

イギリス連邦王国16カ国の女王として、
グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国(イギリス)女王 カナダ女王 オーストラリア女王 ニュージーランド女王 ジャマイカ女王 バルバドス女王 バハマ女王 グレナダ女王 パプアニューギニア女王 ソロモン諸島女王 ツバル女王 セントルシア女王 セントビンセント・グレナディーン女王 ベリーズ女王 アンティグア・バーブーダ女王 セントクリストファー・ネイビス女王
を兼任しているからです。

連合王国はどこにあるの?

連合王国は、イングランドスコットランドウェールズ北アイルランドから構成される立憲君主制国家であり、英連邦王国の一国である

 

 

 

連合王国の象徴であるユニオン・ジャック(英国旗)が約200年ぶりに変わるかもしれない-。国旗にデザインが採用されていないウェールズの不満を背景に、ホッジ文化担当閣外相が「変更を検討する」と語り、注目を集めているとのニュース。

 英国旗のデザインは1606年、イングランド(白地に赤十字)とスコットランド(青地に白の斜め十字)の組み合わせで原型ができ、1801年にアイルランド(白地に赤の斜め十字)が加わった。ただ、ウェールズは早くからイングランドに併合されていたため、ウェールズの旗にある赤い竜のデザインは組み入れられなかった。
 こうしたことから、ウェールズ国会議員らは「4つの連合国を表現するデザインに変えるべきだ」と訴えてきた。ホッジ文化担当相も「すべての国民が望むデザインを考えることはより大きな課題だ」と述べ、国旗変更の可能性を示唆したとのこと。

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地図と旗があるとわかりやすいかと。

 

 「イギリス 国旗 図解」の画像検索結果

 

上記の図は以下のサイトより引用

https://blogs.yahoo.co.jp/tommylee719/62117829.html

 

3は摂理的方向性にかなっている。

 

アイルランド北アイルランドの境には国境はない。

まるで同じ国であるかのように自由に往来することができる。

EUをイギリスが離脱すると、 北アイルランドアイルランドの状態はどのようになるのか?

それが問題である。

ソフト路線に10議席の政党によって引っ張られてしまう可能性がある。

今後の進展に目が話せないところである。

 


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