「スタンフォード・マッキンゼーで学んできた熟断思考」という本を読んでみた。
だが、これを読んで本当に意思決定に役に立つだろうか?
ロジカル・シンキングでは限界があるという主張から始まったので期待したが、
期待はずれだった。
同著者の「意思決定の理論と技法」のほうがわかりやすいと思う。
選択肢によって、結果が大成功と不成功や、大成功と中成功と不成功になるディシジョンツリーにはどうも違和感がある。
事業の意思決定というより、事業に関係してはいるが、
実質的には個人的な意思決定が取り上げられて例となっているかに見える。
これが著者の平易に解説したいという意図に反して、
かえってわかりづらくなっている。
会社でこれを用いて応用しようとしてもおそらく無理だろう。
スタンフォードやマッキンゼーで何をしていたのかと疑問を持つような本だった。
応援して下さる方は上のロゴをクリックして下さい。