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イギリスに続いてオーストリアのクルツが難民政策を方向転換

オーストリア総選挙 世界最年少の31歳首相誕生へ - BBCニュース より引用

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オーストリア総選挙 世界最年少の31歳首相誕生へ

クルツ外相Image copyrightGETTY IMAGES

15日に投開票されたオーストリア国民議会(下院)の総選挙で、セバスティアン・クルツ氏(31)率いる中道右派・国民党が第1党になる見通しとなった。

クルツ氏が首相に就任すれば、世界最年少の国家指導者となる。

国民党の得票率は31%以上になるとみられる。2位が社会民主党か極右の自由党となるかは、現時点で分かっていない。

クルツ氏は支持者を前に、「この国に変化の時が来た。きょう、この国を変えるよう強い要請があったということ。これを可能にしてくれた皆さんに感謝する」と述べた。

「感激している。うれしいし、オーストリアのために仕事をするのを楽しみにしている」

セバスティアン・クルツ氏はどんな人物か

クルツ氏は2013年、わずか27歳で欧州で最年少の外相に任命され、選挙前まで務めていた。

2017年5月に国民党党首に就任。クルツ氏は同党の青年部で政治のキャリアをスタートさせ、同部代表を経てウィ―ン市議会議員も務めた。

「ブンダーブッチ」(「水の上を歩ける人」の意味)のニックネームで知られるクルツ氏は、フランスやカナダの若い指導者であるエマニュエル・マクロン大統領やジャスティン・トルドー首相と比較されることがある。

クルツ氏は、マクロン氏のように自身を中心とした新しい運動を作り出し、30年以上政権の座にあった国民党を「新国民党」と呼び、新たなイメージに塗り替えた。

選挙の争点は?

選挙では移民問題が主な争点だった。2015年の欧州の難民危機を受け、クルツ氏はより右寄りの政策を国民党内で推し進めた。

欧州への移民の流入経路の閉鎖や難民への社会保障支払いの上限設定、社会保障の受給に国内での居住5年以上を条件にすることなどを選挙公約にして、保守派や右派有権者に訴えた。

極右・自由党のハインツ=クリスティアン・シュトラーヒェ党首は、クルツ氏が自身の政策を盗んだとして非難しているImage copyrightGETTY IMAGES
Image caption極右・自由党のハインツ=クリスティアン・シュトラーヒェ党首は、クルツ氏が自身の政策を盗んだとして非難している

自由党の躍進を受けて、国民党が右傾化したとみられている。昨年12月の大統領選では、自由党のノルベルト・ホーファー氏が緑の党前党首のアレクサンダー・ファン・デア・ベレン氏に僅差で敗退した。

中東や北アフリカからの大量の不法移民や難民が流入するなか、オーストリア有権者の間で自由党の政策への支持が高まっていた。

自由党は、クルツ氏が自由党の政策を盗んだと非難。ハインツ=クリスティアン・シュトラーヒェ自由党党首はクルツ氏を「偽者」だと呼んだ。

今後の動き

クルツ氏率いる国民党は第1党となるものの、過半数には届かない見通し。見通しが正しければ、連立を組む必要があり、連立相手は自由党になる可能性が最も高い。

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オーストリアで「世界最年少」首相誕生へ 31歳が唱えるニューポリティックス | 木村正人 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト より引用

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[ウィーン発]「信頼してくれて感謝します。これは他者に対する勝利ではなく、変革するチャンスなのです」――若き変革者は謙虚に静かな雄叫びを上げた。

欧州の交差点、欧州連合(EU)の「へそ」に当たるオーストリアで国民議会(下院、183議席)選挙が15日行われ、セバスティアン・クルツ外相(31)に率いられた中道右派・国民党が15年ぶりに議会第1党の座を奪還した。

クルツは戦後長らくオーストリア政治を支配してきた中道左派社会民主党と国民党の「馴れ合い政治」との決別を唱え、既存政治に飽き飽きした若者の支持を集めた。反移民・反難民を声高に唱える極右・自由党との連立を模索するとみられる。

極右政党が連立入りすればEUの反発も予想される。2000年、自由党は国民党との連立政権に参加、オーストリアは国際社会から「極右の政権参加は認められない」と激しく非難された経緯がある。

クルツ外相が首相に就任すれば「世界最年少」(米ブルームバーグ)、「EUで最年少」(EUオブザーバー)の政治指導者の誕生となる。

15年の欧州難民危機で人口の1%超に相当する9万人が流入した移民・難民対策が最大の争点。難民流入ルートを遮断、難民手当の引き下げなど、規制強化に舵を切った国民党が31.6%(62議席)、クリスティアン・ケルン首相の社会民主党は26.9%(52議席)、自由党が26%(51議席)。

移民・難民の規制強化を訴える国民党と自由党の右派は前回より計26議席も増やした。一方、難民の寛大政策を唱えた緑の党は昨年、親EU派の元党首が自由党候補を退けて大統領になったにもかかわらず8.6ポイントも得票率を落とし、議席を獲得できる最低ラインの4%をクリアできなかった。

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親EUの立場のクルツは、2015年の難民危機を転換点として、寛容な難民政策を大きくかじを切り自由党と似た考えに変化した。

EUから出ていくわけではないが、フランスとは違いイギリスと難民政策では同調するような動きとなっている。

今後EU各国に影響を与えていくことだろう。

また、イギリスのメイ首相を後押しすることにもなろう。

早くトランプ大統領とも会ってほしいと思う。

 

 


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