原理講論を読む

日常生活の中で 考える糸口を求めて

バッシングを激しくしてきた米国の左翼系のマスコミも民主党も、急にシリア空爆でトランプを絶賛する裏側

シリア空爆のニュースが世界を走った。

ああこれでトランプ大統領は、マスコミから厳しく叩かれるだろうと

トランプ支持者としては、不安にかられた。

ところが、予想外の絶賛展開になった。

誰もが驚いたのではなかろうか。

 

以下のサイトを参考に主要人物の言葉を引用すると

ヒラリー氏がシリア攻撃に賛意を表明 共和・民主両党も支持多数 - ライブドアニュース

 

先ずは、民主党系ベテラン記者で、トランプの言動や政策を選挙期間から厳しく批判してきた、CNNテレビの国際問題評論家であるファリード・ザカリア氏は4月7日にトランプ政権が実施したシリア空爆に対する意見を語った。

 

ファリード・ザカリア氏

ドナルド・トランプ氏は就任以来78日目にして初めてアメリカ合衆国大統領となった」

「トランプ氏は国際的な基準やルールを明確に述べ、世界の中で正義を行使する米国の役割を語った」

「米国の大統領らしい行い」

 

共和党

マルコ・ルビコ上院議員

「この攻撃はアサド政権軍の化学兵器の戦力を抑える重要な一歩であり、必要だった」

ジョン・マケイン、リンゼイ・グラハム上位院議員が連名で声明を発表

「トランプ大統領がオバマ前政権とは異なり、アサド政権の無法に対して断固たる軍事行動をとったことは賞賛されるべきである。
米国民一般からも支持されるべきだ」

ポール・ライアン下院議員

「適切であり、正統な行動だ」

 

マケインについてウィキペディア

タカ派であり、介入主義的な傾向を持つ。ブッシュ大統領の「自由民主主義の価値観を世界に広める」「全ての独裁の打倒」といった主張を支持し、いわゆるネオコンの外交思想と通ずる部分も多い。現実に、同勢力の論客であるウィリアム・クリストルジョン・ボルトンは、マケイン支持を表明し、ロバート・ケーガンは大統領選の際に外交顧問を務めた。ただし、中東民主化に関しては、ブッシュ政権が同盟国として重視したサウジアラビアなどの絶対王政も転覆させて、初めて成立するとも考えている

 

マケインについての動画には

www.youtube.com neetrader 

2014/11/24 に公開

(日本語字幕版)tariqelmoustakeemさんの動画

 

 

www.youtube.com dandomina 2015/02/03 に公開

 

グラハムについての動画には

www.youtube.com transawakening4u 2013/09/22 に公開

 

民主党

上院の民主党院内総務のチャック・シューマー議員

「アサド大統領が憎むべき残虐行為を働いたことに代償を払わせるという意味で、今回の攻撃は正しい」

下院の民主党院内総務のナンシー・ペロシの声明

「この攻撃はアサド政権の化学兵器使用に対する順当な対応だ」

ヒラリー・クリントンはCNNのテレビインタビューに応じて

 

ヒラリー・クリントンが国務省に残したもの - WSJ より引用

 

シリア内戦については、クリントン氏は早い段階で、反政府勢力に武器を提供したいと考えていた。しかし、中東の新たな紛争に関与を深めることに慎重だった大統領に拒否された。米国の協力者だったムバラク大統領を退陣に追い込んだエジプトのデモへの対応についても、クリントン氏はホワイトハウスの若手の補佐官と対立した。 

 

参考動画

 

www.youtube.com transawakening4u 2014/04/13 に公開

 

www.youtube.com Jessica0701 2012/05/24 に公開

 

www.youtube.com AFPBB News 2016/10/09 に公開

 

トランプが候補時代の主張は以下のサイトによると

トランプ、クリントンのシリア政策を批判「第3次大戦招く」 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 

米大統領選挙の共和党候補ドナルド・トランプ氏は25日に行われたインタビューで、民主党ヒラリー・クリントン候補の対シリア政策はロシア軍との衝突を招き、「第3次世界大戦」を引き起こす恐れがあると非難した。

トランプ氏は、過激派組織「イスラム国(IS)」を倒すことはシリアのアサド大統領に政権の移行を促すよりも優先順位が高いと主張し、オバマ大統領が堅持してきた対シリア政策に反論した。

 

ところが、今回のイラン空爆は実に性急な決断であり、国際法上の合法性や米国議会の手続きなどにおいて問題をはらんでいる。

トランプ大統領は、今までの自身の主義主張を覆しての決行であった。

この行動で、一体誰が喜ぶか?

そう考えれば、戦争を起こす因子を持っているネオコンである。

ヒラリーや、マケインもそれを願っているのだろう。

そこで、手のひらを返すように、今回はトランプ大統領を絶賛することになったと考えるとわかりやすい。

 

 ネオコンとは

新保守主義 (アメリカ合衆国) - Wikipedia により引用

 

===

Neoconservatism」の直訳として「新保守主義」が使用されている。この言葉は形容矛盾であるが、元祖ネオコン思想家の1人であるノーマン・ポドレツによれば、「ネオコンは元来左翼リベラルな人々が保守に鞍替えしたからネオなのだ。」として、ジョージ・W・ブッシュなどに代表されるいわゆる旧来保守との区別を呼び掛けている。略称として近年では「Neoconネオコン)」と呼ばれる事が多い。これに対し、伝統主義などを提唱する旧来の保守派は、「PaleoConservatism(旧保守主義、ペイリオコンサヴァティズム)」と呼ばれ、ネオコンとはしばしば対立してきた。

 

ネオコンの軍事・外交政策[編集]

 
現在のネオコンの代表的人物とされるウォルフォウィッツ国防副長官とそれに理解があるとされるブッシュ大統領

ネオコンは、自由主義民主主義グローバリゼーションを広めることとを理想とし、自由民主主義は人類普遍の価値観であると考え、その啓蒙と拡大に努めている。その例として、旧ソ連への色の革命や中東のアラブの春への関与があげられる。また、ベネズエラボリビアエクアドルニカラグアを中心とした本来はアメリカの裏庭英語版とも言われていた中南米の反米左派政権の打倒にも動いており、中南米の親米右派勢力とのつながりも指摘されている。

また、ネオコン軍事戦略において、元トロツキストランド研究所の重鎮アルバート・ウォルステッター予防戦争限定戦争などの議論に強い影響を受けている

「緊急事(同時多発テロなど)にはアメリカの国防に何ら寄与しない」として、ネオコンジョン・ボルトンなどは湾岸戦争のような国際連合集団安全保障措置に批判的である。国連安保理決議による事前承認のない先制的自衛権行使での単独の制裁戦争と予防戦争を主張しているが(ブッシュ・ドクトリン)、単独行動主義英語版的であると批判されることも多い。有志連合」は、武力行使容認決議ではなくて国際連合安全保障理事会決議1368を根拠として集団的自衛権に基づいた多国籍軍として注目されたが、アメリカ合衆国はこの有志連合を恒久的に維持する姿勢を現時点では見せていない。

===

 

プーチン大統領は、国連による調査と検証を求めている。

事実をどうぞお調べくださいとでもいうように。

今回のシリアの件は偽旗だとしているので要注意である。

以上に記したことを合わせて考えれば不思議ではない。

トランプ大統領はネオコンの情報操作に騙された可能性もある。

 

そのプーチンが以下のような発言をした。

米がシリア空爆準備との情報、「偽」ガス攻撃工作=プーチン氏 | ロイター より引用

 

[モスクワ 11日 ロイター] - ロシアプーチン大統領は11日、米国がシリアに対し新たな空爆を計画しており、アサド大統領による化学兵器攻撃だと見せ掛けようとする動きがあるとの情報を入手していると明らかにした。

プーチン大統領は米国が再びミサイル空爆に踏み切ると予想しているかとの記者団に問われ、「ダマスカス南部などシリアの他の地域で、似たような挑発が準備されており、シリア当局が(化学兵器を)使用したと非難するための試みが計画されている」と述べた。主張を裏付ける証拠は示さなかった。

発言はティラーソン米国務長官ロシア入りする数時間前のタイミング。プーチン大統領の報道官によると、12日にティラーソン氏とプーチン氏の会談は予定されていない。

 

ティラーソンとの会談は行われることになったので、情報の交換をして、正しい判断に至るかもしれない。

 
 

 <コメント>

グローバリズムをスローガンに、戦争を起こしたい政治家と、それと歩調を合わせる、いわゆる金融資本家という拝金主義者が手を組んで、一儲けしようと考えている勢力があり、また、軍事産業の維持のためや、10年なら10年に一度は、陳腐化していく兵器の在庫一掃のためにも戦争は望まれている。さらに、いわゆる軍産複合体の諸事情もこれに絡んでいると思われる。

ここに、トランプ大統領が決断することに影響を与えている「家族のバイアス」問題がある。

3人の子どもを持つ母親であるイヴァンカの賢明さを父親のトランプは相当かっている。

だが、所詮、中東政治の素人の考えである。

 

またイヴァンカの主人のクシュナーはユダヤ人であり、イスラム側の人々にはどうしても感情を拭い去れないであろう。少なくとも、中東問題については、別の人物に意見を求めるべきである。

トランプはこの「家族のバイアス」の克服時期に来ている。

クシュナーとバノンの確執は、伝えられてきた。

バノンはネオコンとは反対の極に立つも者である。

彼をトランプ大統領が遠ざけることは得策ではない。

バランス良く物事を見る目を奪われることであろう。

更迭すべきは家族のイヴァンカである。

アメリカ大統領は家族の干渉を受け入れるべきではない。

 

もう一つ気になるのは、トランプ政権内に忍び寄るネオコン思想である。

マクマスター安全保障補佐官は、就任して以降、バノンと親しかった人材を変えている。

軍関係者の利害も一応頭に入れておく必要がある。

 

 

トランプ大統領が、家族とネオコン議員と軍関係者に惑わされないことを祈る。

 

 


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