家庭連合では、サンクチュアリ教会の信仰観は
自分達こそが神側であり、家庭連合はサタン側であるという善悪二元論に立つ独善的なもの
と指摘している。
だが、復帰摂理は神とサタンの善悪闘争史であることは、家庭連合も異論がなかろう。
そうすると、善悪二元論的で独善的だというように聞こえる表現は、いささか言葉足らずではないか?
神という絶対主体の前に、ルーシェルは天使長という対象の存在でありながら、反旗を翻し、サタンという主体になったので、神とサタンという二者が、主体と主体で闘争し、つまり、善悪をはっきりさせなければならなくなったのである。
つまり、本来的には、主体と対象の関係で、円満な授受作用をなすことによって存在し発展するべき被造物が、そうではなくなってしまった現実にこそ問題があるというのである。
お母様の問題も、お父様との主体と対象の関係がざわついて、主管性転倒に至ったことに原因があるのである。
お母様:黙示録17章に出て来るバビロンの「大淫婦」に相当するとして批判。家庭連合に最後の審判が下され、悪の勢力は消滅すると興奮している。
このようにお母様を避難するのはおかしいというのであるが、
神でないものを神とする信仰、すなわちお母様が
「わたしは神であり、絶対権力です。」というような信仰と、それに基づく行為は、異教の神と姦淫しているという感覚が、旧約聖書の思想には流れていて、原罪が天使長ルーシェルとのエバの淫行関係を初めとして生じてきた経緯を思いださせるものである。
天聖経では、数えきれないほど「知識と権力」を価値なきものとしてお父様は批判されてこられた。
それゆえ、的を射た表現であろう。
それにもかかわらず、家庭連合は、このようにどちらが善でどちらが悪と分けて、あるいは祝福される者と審判される者の区別をつけるのは、お父様の教えに反しているというのである。
そこで、「真の父母様の本来の教え」
として持ってきたのが、驚くことに「アべル・カイン」であり、「アベルの正道」であった。呆れて物が言えないほどである。
「イエス様が黙示録ではなく福音書で「敵を愛せよ」(マタイ5:44)と説かれたことと一致する」と阿部氏は言う。
復帰摂理においては、善悪闘争は不可避というのが原理的見解である。
また、審判というのはイエス様のみ言葉をみればわかるように、
信仰するものが、責任分担を果たせば天国に行くことができ、責任分担不履行なら地獄にいくということである。
まったく問題がない。
やぎと羊に分けられるということは、誰でも知っている違和感のないことである。
つまり、責任分担を実行あるいは不実行で、天国と地獄の分かれ道になるということと、アベル・カインの思想、特にアベルの正道は、全く違う話である。
ところで、愛で持って自然屈服させることが重要だと言いながら、何十年もの間、
「アベルの正道」が伝統になる見込みがつかなかったのが、家庭連合であり、
すべての食口の知るところである。
また、そこまで言うのであれば、聖和の時に来られた、顕進様を門前払いしてきたのは何故か?
たとえ勘違いの盗賊であったと家庭連合が思うにしても、親の死に目に会えなくさせることがあるのだろうか?
問題を起こすかもしれないなら、一人だけでも、お目にかけて差し上げてもよかったのではないか?
武士の情けというものがあろう。
黙示録の思想に対して、家庭連合は否定的な立場を取るようであるが、
もしそうであるなら、聖書の一部であるこの内容にたいする家庭連合の見解を明らかにすべきであろう。
家庭連合では聖書の記述の中で、この部分は必要ないとお考えであろうか?
家庭連合では、
と疑問視して
「片方のみが救われ、もう片方が滅びるのは決して天の願いではない!」
と主張するのである。
これもトンチンカンな指摘である。
自分だけ救われたい者が、家庭連合で教会の実情を知らずに御旨に励んでいる信徒に、聖和の前後に、いったい真のご家庭で何が起き、信徒の永遠の命や摂理にどのような影響を及ぼしているか、知らせるべく救命ボートを出し、救済の道、すなわちお父様の権威に戻るための聖酒式を提供しているようなことは考えにくいことである。
自分だけ救われたいというのとは、まさに正反対の行動だからである。
つまり阿部氏の主張は的はずれである。
サンクチュアリの見解を阿部氏は説明する。
<お母様が堕落した日>
2013年2月22日
(天暦天一国元年1月13日)
「天一国基元節入籍祝福式」
しかし、亨進様は こんなことを言っていたではないかと。
2012年9月17日(真のお父様聖和式直後)
「基元節勝利のための統一教世界指導者特別集会」
「お母様はお父様と完全に一体になられているので、お母様はお一人の身体ではなく、神様と真のお父様が投影されて現れる真のお母様として、三位一体の実体であられます。お父様は地上に実体としていらっしゃるお母様を通して生きた役事を続けられることでしょう。」(亨進様)
それなのに、このような儀式をするのはけしからんというのである。
<サンクチュアリ教会の主張>
「真の基元節」は2015年8月30日(天暦7月17日)
第一部:「真のお父様聖和三周年記念追慕礼拝」
第二部:「亨進様ご夫妻の第二代王権戴冠式」
阿部氏は、語る。
<家庭連合の核心>
真の父母 天一国
そこで以下の事柄を提示して、最終一体を成したものが、堕落することがあり得ようか?と主張する。
最終一体宣言 2010年6月19日、6月26日(米国ラスベガス)
「天の父母様と銃的に一心・一体・一念・一核・一和を成し、真の父母様ご夫妻が横的に最終一体を成した基盤の上に、旧約・新約・成約時代の完成・完結・完了と全体・全般・全権の時代である」
<最終勝利宣布>2011年12月11日(韓国 天正宮博物館)
「天地のすべての存在が焦点を合わせ、創造主 天の父母様が創造本然の基準を探し立てられた中で、すべての摂理の完成・完結・完了と最終勝利を宣言する」
「すべてのことを成し遂げた」
だが、実際には違ったのである。
理論が正しいのだから、実験値が違うのはおかしいと言って、何度も出てきた実際の様子を否定し続ける科学者がいるだろうか?
彼は別の説明を考え始めることだろう。
「偽りの神様と結婚した韓鶴子お母様」亨進様■ 8月3日韓国語説教より
から動画を引用
お母様がお父様と一体化してはおられず、権力欲の亡者になってしまわれた悲しい事実は、これらの写真を見るだけで分かることだろう。
聖和時に、お母様だけが握った権能の杖と、お母様だけがかぶられた王冠のことである。お父様のお席には、マントこそ用意されたが、杖も王冠も用意されてはいなかったのである。
お母様がお父様から、実体の神様の位置を奪おうとされ、主管性転倒した、悲しい歴史的瞬間であったのである。
お母様は詐欺師になられてしまわれたのである。
我々の永遠の命を生み変えてくださった真の母の面影は
もはや全く見られなくなってしまったのである。
<亨進様の説教 2009年11月14日>
「どんな子女でも、
真の父母様を否定すれば、
統一教会人は、
その真の子女に絶対に従ってはいけない」
真の父母という言葉は、お父様が代表している。
お母様は神様の形状の実体だが、
お父様は神様の性相の実体であるから である。
もし、お母様が実体の神様に反逆すれば、
反逆する子女と同様に処せせられなければならない。
ついていってはいけないのである。
中心人物立てた2010年6月5日お父様の揮毫
「万王の王はお一方の神様、真の父母様もお一方の父母、万世帯の民も一つの血統の国民であり、一つの天国の子女である。天宙平和統一本部も 絶対唯一の本部だ。その代身者・相続者は文亨進である。その外の人は、異端者であり、爆破者である。以上の内容は、真の父母様の宣言文である。特報事項は天宙統一教、世界統一教宣教本部の公文だけを認定する」
動画を見れば、執拗にお母様は亨進様の名前ではなく、組織本部に権限を与えてほしいと粘る。彼らの顔を立ててほしいと。
これが、権力奪取のためだったとは、驚きだ。
韓鶴子オモニこそ、異端の中の異端であり、爆破者の中の爆破者になるべく、暴走し続けていったその人だったのである。
代身者・相続者 ⇐⇒ 後継者 全く別物と家庭連合は考えている
だが、一般にも相続者とは後継者の意味で使われることは多い。
「神の代身者であり、神の嗣業の相続者」
という風に解釈するのが普通ではなかろうか?
何故「代身者」ということを軽んずるのであろうか?
それでは、モーセ路程の講義は一体何だったというのだろうか?
神や真の父母の代身者とは、当然重要な役割を担うのである。
(1) 信 仰 基 台
① 信仰基台を復帰する中心人物
アブラハムの象徴献祭の失敗によって生じた、その子孫たちのエジプト苦役四〇〇年期間が終わってのち、イスラエル民族がカナンの福地に復帰する路程において、「信仰基台」を復帰する中心人物は、モーセであった。ここで、我々はモーセがこの「信仰基台」を、どのようにして立てたかということを知る前に、復帰摂理から見たモーセの位置について詳しく調べ、モーセ以前の摂理路程において、「信仰基台」を復帰しようとした他の人物たち、すなわち、アダム、ノア、アブラハムなどと比べて、モーセの異なる点が何であったかということについて、調べてみることにしよう。
その第一はモーセが神の代理となり、神として立てられたということである。それゆえに、出エジプト記四章16節を見れば、神はモーセにイスラエルの預言者アロンの前で、「あなたは彼のために、神に代るであろう」と言われ、また、同じ出エジプト記七章1節では、「見よ、わたしはあなたをパロに対して神のごときものとする」と言われているのである。
第二に、モーセは、将来来られるイエスの模擬者であった。既に論じたとおり、神はモーセをアロンとパロの前で、神の代理として立てられたのである。ところが肉身をつけた神は、イエス一人に限られるため、神がモーセを神の代理として立てられたというみ言は、とりもなおさず、モーセを出エジプト路程において、イエスの模擬者として立てられたということを意味するものとしか考えようはないのである。このようにモーセは、イエスの模擬者として、将来イエスが歩まれる路程を、そのとおり、先に歩むことによって、あたかも、洗礼ヨハネが、イエスの道を直くしなければならなかったように (ヨハネ一・23)、彼もイエスが将来歩まれる道を、前もって開拓したのであった。
そこで、神の代身ではあるが、模擬者としての道には限界があったことだろう。
だが、亨進様は真の父母と同時代に生き、単なる模擬者とは違う。実体の見本そのままに生きることを心に歩んでいくことができるのである。
しかも、お父様の血統を継承しておられる。
心情が違うのである。
万王の王神様解放圏戴冠式
(2009年に韓国・米国で3回)
これは亨進様ご夫婦に対する王権戴冠式であろうか?
と阿部氏は疑問視する。
「この式典が本当に、王権を継承する儀式だったのでしょうか?
詳細に調べてみると誓いの言葉や真の父母様のみ言葉、祈りの中で、一言もそのような表現はありません。」と阿部氏は言う。
「天宙天地父母様安息圏安着即位式において、真の父母様の祝福を伝授します。アージュ。」
「このように王権継承らしい表現はまったくありません。」と阿部氏は言う。
阿部氏はこの祝典の中心は何かを、以下のように捉えて力説する。
「神様」(天地人真の父母)⇒「王」「王女」として王権樹立!
(亨進様は「王子」の立場に同参したもの。「王権」が子女の時代に委譲されたことではない)
我が国でも皇太子様が次期天皇になられることは、誰でも知っている。
韓国ドラマの時代劇でも、世子(長子あるいは長子の資格を持つ王の子女)という王子が登場する。
彼は幼少であろうと、次期王となられる方だとすべての人は知っている。
王子であれば次期王である。
こんなことも屁理屈でごまかすのか?
しかも、同参された亨進様夫婦は冠をかぶられている。
何をか言わんやである。
「天一国基元節一周年」真の基元節と偽基元節■文国進様インタビュー 2016年08月20日 日本語字幕付き
FanClub HyungJin より動画を引用
「真の父母二代、三代、四代が出てくることがあり得ますか?このような世俗的な王系統の二性、三世、このように出てきますか?違います。永遠に人類の祖先、天の父母様が先祖ではないですか?第二の真の父母様はありません。(真の父母に)『後継者はない』という話です。・・・最高委員会を通して中心である真の父母の血族を通して、祭司長の位置はずっと任命されていき得るのです」。
(真のお母様のみ言葉 2015年3月11日)
このお母様の発言を元に、阿部氏は以下のように結論づけるのである。
「真のお母様は、自分が中心に立ちたいという個人的動機ではない」
血統を守って祭司長の位置を任命?
誰が?
お母様こそお父様の血統を無視され続けてきたではないか?
聖和された時から、お父様とお母様の紋章が以前と同じようにともに用いられることはなくなったのである。
せめて、お父様の紋章を代表して一つ使うというなら、お母様はお父様と一体化されている一つの証拠になるかもしれない。
だが、実際は逆である。
これがお母様の本音である。
わたしは日本の歴史に疎い者である。
だが、これだけははっきり言える。
我が国においても何度か女性が天皇の位置に立ったことが確かにあった。
女帝の存在である。
だが、彼女たちは血統を中心として見るとき、誰であったのだろうか?
彼女たちは天皇の血筋を持った女性たちであった。
天皇の継承の話を前々回の「長孫」についてのブログでいくらか触れたが、基本的には天皇の血を引き継ぐ男子が綿々と天皇の位置を継承してきたのであり、事情があってそうできない時に、天皇の血を引く女性がなってその場をしのぎ、本来の継承の伝統に再び立ち返るのである。
血筋が違うものが女帝になることはなかったのである。
これを真の家庭に当てはめるなら、お母様が第二代王のように振る舞うのではなく、例えばお父様の血を引き継ぐ誉進様が女王として立つような感じになるのである。
これが血統を重んじるということなのである。
韓氏が女帝になる余地はないのである。
われわれは文氏文鮮明お父様の血統に繋がらなければならない!
血統転換は心情転換だからである。
したがって、お父様に「韓氏を誇ってはならない」と散々言われてきたお母様が、
韓氏の紋章を掲げて、韓氏の血統を誇り、堕落した母が主導する聖酒を飲み、あるいは、祝福を受ければ、お父様とは何の関わりもなくなってしまうのである。
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