原理講論を読む

日常生活の中で 考える糸口を求めて

カインの氏族からなる12弟子個人 から       アベルの氏族からなる12実子家庭 へ

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私たちは聖書の伝統に則して12支派に編成されている。

旧約時代にヤコブは天使と組み討ちして勝利し、天使によって祝福を得て、イスラエルと呼ばれるようになります。(創世記32章27~29節)

 

 :27)その人は彼に言った、「あなたの名はなんと言いますか」。彼は答えた、「ヤコブです」。

:28)その人は言った、「あなたはもはや名をヤコブと言わず、イスラエルと言いなさい。あなたが神と人とに、力を争って勝ったからです」。

:29)ヤコブは尋ねて言った、「どうかわたしにあなたの名を知らせてください」。するとその人は、「なぜあなたはわたしの名をきくのですか」と言ったが、その所で彼を祝福した。 

 

神の前で天使に勝利したヤコブは、その勝利に由来する、神(エル)と闘う(イスラ)という言葉を組み合わせたイスラエルという名を頂きました。

神の前に勝利した者、神に勝利した者ということになります。

一言で「勝利者」です。

この信仰の勝利の継承者となるのが、ヤコブの12人の男の子でした。

これが後の12支族になります。

さらにこれが継承されイエス様の時代の12使徒になります。

現代では36家庭がこれに相当します。

例えば旧約・新約・成約という蘇生・長成・完成の三段階を意味して、

12×3=36

イエス様時代は子羊の婚姻が行われなかったので、弟子たちも個人(独身)でした。

成約時代は36家庭というふうに家庭を単位としています。

祝福が始まったからです。

さて、我々はイエス様の路程の講義を聴く中で、本来12弟子が誰から選ばれることが、神の御心であったかのか、神の予定であったのか知ることになりました。

イエス様と洗礼ヨハネは、神が摂理され、神が祝福した者から生まれた、腹違いの兄弟でした。一方の母はマリアであり一方の母はエリサベツであり、彼らは姉妹でした。

イエス様と洗礼ヨハネはアダム家庭のエバから生まれたアベルとカインのような立場でした。

マリアとエリサベツも女性版のアベルとカインのような立場でした。

彼らはそれぞれに、神の御心によって一つにならなければならない使命の下にお生まれになられました。

異母兄弟の洗礼ヨハネはイエス様の第一弟子になることが神の御計画でした。

それ故に、「主の道を直くする者」として洗礼ヨハネは歩まれていたのでした。

アダム家庭の失敗を蕩減復帰するために、彼らは神のために信じられないような自己否定の道に立たされたのでした。

ちょうどヤコブの男の子12人を蕩減復帰するためには、本来お父様も12人の男子を得て行かれることが望ましく、お母様が死ぬほど苦労されて、お生みになられたのが御子女様ですが、我々のような足りない者が真の御家庭をお支えすることができないどころか、真の御家庭の条件を奪いまくって、神様は全て男子で12名を満たすことができませんでした。

御子女様が成人に満たないような時は、僕である天使の立場の弟子たちが、やむをえず実子である御子女様の代わりになって、活躍しなければなりませんでした。

これが36家庭です。

またそのような重職にある今日の食口です。

ところが本来は勝利者であるヤコブの子供たちから12支派が形成されたのが、伝統の出発点でした。

したがってイエス様の時代は、神の祝福した血統の家族・氏族から、御旨の中核になる弟子たちは選ばれなければなりませんでした。

血統は心情を表すからです。

ヨセフは神の目に止まったほどの信仰者でしたが、神から夢によって啓示されたことを不信するようになり、マリアが流産してくれないかと思うようになりました。

生まれてきたイエス様の顔をみては誰が父親なのかとヨセフは思案しました。

ヨセフはイエス様を忌み嫌いました、そういうわけでマリアも夫に気兼ねして、イエス様を疎んじました。イエス様の下着はいつも兄弟のお古でした。いつも空腹で大変で栄養失調で目は腫れ上がり、塞がれて、膝の痛みに苦しまれ歩くのが困難なほどでしたが、両親に僕の僕、奴隷のように仕えて生きていました。

あまりにも苦しくなって過ぎ越の祭りの時に、イエス様は家出をされました。

ユダヤの教会でイエス様を哀れまれた神が、メシアであることと、両親にはすでに伝えていることなどをイエス様に直接に知せらせました。

既にマリアは御子を授かった時の信仰を忘れていました。

人間的にしかもはやイエス様を見ることも接することもできなくなっていました。

両親がそうだったので、故郷では気違い扱いされ、家族に取り押さえられたりもされました。

そこで家族や氏族を中心とした、神の血統を中心とした信仰集団の形成は水泡に帰してしまいました。

神の愛する血統の者たちの背信のために、御旨の道は閉ざされてしまい、

今度はこのような祝福された道を軽んじたことの蕩減復帰のために

神とは縁もゆかりもないような、血統的かつ心情的異邦人の者たちを集めて12弟子を編成せざるを得なくなってしまいました。

神様が精誠を尽くされて導き築いてくださった一切の環境は破壊されてしまいました。

それでもイエス様がご聖婚されていたら、ヤコブのように御自身のお子様たちを中心にして、弟子から氏族中心に転換期を迎えていたことでしょう。

弟子たちは先の者、すなわち天使であり僕を意味します。

神の子たちに仕えなければなりません。

さて今日、真の御父母様の御家庭の御子女様たちは、ヨセフがイエス様を迫害して生きた心地のしない生活をイエス様に余儀なくしたように、弟子たちもそれ以上に御子女様をないがしろにされ、迫害して今日まで続いてきています。

孝進様はどれほど傷つけられたことでしょう。

勿論全ての御子女様も我々の想像を絶する悲惨な道を歩まれ、苦しみを受けてこられたことでしょう。

 

今日、天一憲法の制定委員や天聖教などの編纂や天一国統治機構に、とりわけ男性の子女様が不在であることほど、我々信徒にとって恥ずべきことはありません。

そのような役職にに任ぜられた者は「お母様によって任じられた職責を果たすよう努めますが、一日も早く御子女様に引き継ぐことができるように、ということで拝命させて頂きます。」というご報告をお母様に差し上げてからお受けして侍るべきなのです。

 

天使長は天地創造の御業を神様と共に先駆けて歩んだのですが、そんなことを全く知らない輩のアダムとエバには権益を死んでも譲れないとじたばたしたのでした。

 

成約の信徒はサタンの血統を自認するようなばかげた道を行くことはできません。

親が責任を持つので子どもたちが分裂せずにすむのです。

お父様はお父様の死後はお母様を中心に行きなさいと言われたのです。

それは12支派、12部族となって分裂するのではなく、

心情一つに結ばれた12氏族を編成するためです。

 

今日の様々な統一教会内部に起こっている問題は

カインの氏族からなる弟子から

アベルの氏族である御子女様の御家庭に

全てのものが引き継がれる過程において

それを阻止するためにサタンが信徒に侵入して

巻き起こしている事件なのでしょう。

 

韓国の信徒はどうして数十年もの期間、御子女様を排斥し続けているのでしょうか。

聖和されたお父様に、これほど愛されてきたご恩を、どのようにしてお返ししたいと思われているのでしょうか。

 

我々日本人信徒にとっては、真の御家庭が御旨の中心的運営に全面的に参加され活躍してくださることが悲願です。

真の御家庭にできないことが、我々にできるはずもありません。

たとえ十分にうまくいかなかったとしても、我々にとっては十分すぎるほどです。

一刻も早く聖和された父の御心に添うよう、食口は心情一つで参りましょう。