創造原理 人間を中心とする無形実体世界と有形実体世界 NHKの番組「超常現象」の動画や本はお薦め
統一原理講座 第6講「創造原理5 人間を中心とする無形実体世界と有形実体世界 ...
今年3月に放送された「超常現象」には科学者によって霊魂や幽霊、臨死体験などが研究対象になっていることが紹介され、どのような実験や仮説が立てられているか興味深い内容が示されていた。
今日は、その内容のおおよその紹介をしたい。
不可思議な現象に対する科学的態度とは何かを学ぶには良い番組であると思われる。ぜひご覧下さい。
NHKオンデマンドで視聴できる。
フランスでの国際臨死体験学会では
「アメリカでは国民のおよそ5%が臨死体験をしたとほうこくされています。もはや珍しいことではないのです。」というスピーチがなされていた。
イギリスでも130年ほど前にケンブリッジ大学にSociety for Psychical Reserrch心霊研究協会(通称SPR)が設立され心霊現象の解明の研究が為されているという。その会員にはイギリス首相を1902年~1905年まで務めたあーさー・バルフォアや会長を務めたノーベル文学賞受賞者のアンリ・ベルクソンがいた。現在までの会員数は約10000人であり、世界42カ国に及ぶ。心理学者のユングやフロイトや物理学や医学生理学などのノーベル賞受賞者11人が参加している。
マリー・キュリーも研究に携わっている。霊が物を動かすという現象を調査し未知のエネルギーに対する深い関心を示していたという。
SPR元会長で生物学者のジョン・ポイントン博士は以下のように語っている。
「SPRの主要な目的は多くのデータを収集することです。我々が集めてきたデータ・証拠・事実は未来の科学を形作っていくうえで、とても役立つことは間違いありません。」
彼らが今注目しているのがウェールズにあるマーガム城で世界で最も幽霊にとりつかれた場所として知られているところである。
元々修道院があった場所に19世紀に現代の城が建てられているが今は誰も暮らしていない。かってこの城では凄惨な事件が起きた。120年前に起きたマーガム殺人事件。城で働く男が侵入者に銃で何度も撃たれ無残に殺されたのである。以来数々の不可思議な現象が目撃されるようになったのである。
その多くが広間にある大階段の周りで起こっている。幽霊のようなものを見たり、見た場所に立つと冷気のようなものを感じたり、息を吹きかけられたような気がしたり、多くの人が男の霊を見たと言っている。
また、外は全く静かなのに不思議な音が聞こえるという。金属質な感じの音が地面からではなく空気中を漂ってきたという。
そこで誰もいなくなった城にカメラを設置してみた。
映像に不思議な点はないが確かに金属質の音を捉えていた。
第二次世界大戦の最中にもこのアイゼンハワー連合軍最高司令官が訪れたことのあるマーガム城で不思議な現象が報告されている。そこは兵士たちの宿営所であった。
1943年城に滞在した兵士が手記を残している。寝る準備をしていると蝋燭が突然消えて誰かが「何だ、あれは?」と叫んだ。突然不気味な光が現れた。そのオレンジの光はみんなが見守る中部屋を横断し消えた。「幽霊だ」兵士たちはすぐに荷物をまとめ逃げ出した。
2013年7月この奇妙な現象を解明するための科学調査が行われた。
物理学者スティーブ・パーソンズをリーダーとしてSPRの科学者たち6人が現地に向かった。
欧米の約500カ所の心霊スポットを調査してきたメンバーである。ノーサンプトン大学で聴診理学部の担当である心理学者キャル・クーパーは心理学の観点から究明するが、本人は「超常現象の99%は心理的要因・環境的要因で説明がつきます。」と言っている。しかし、「1%はどうしても説明がつきません。」と言う。
計測機器には人間の耳には聞こえない音も収録できる高性能マイク・目に見えない電気や時期の環境変化を捉える電磁波測定器・センサーの近くを手でかざしただけでも反応する高性能の温度計などである。人々が冷気を感じた場所に仕掛けるのだ。18種類の最新機材を用いた調査である。
夜11時調査開始。闇の中で変化が起こるのを待つ。
異変はすぐ起こった。
階段の下から笛のような奇妙な音がする。三カ所ですべて収録されている。
立て続けに報告があり、複数のメンバーが突然冷気を感じたという。首から背筋にかけて何度も感じたメンバーもいた。
男の霊が目撃されたという大階段で冷気が感じられている。二階に登りきったところである。温度計の記録を確認したが室内計には変化の記録がなかった。
また別の異変が起こる。
第二次大戦中に不気味な光が目撃されたという部屋である。
電磁波の測定器が変化を捉えていたのである。
「異常な数値だ。まるでレーザー光線みたいだ。かなりの電気を帯びている。こんな高いボルト数は見たことがない。」
「この部屋に何かあるのかな。」
「そんな機器はないはずです。」
最大8.3v/m
通常電磁波は電気機器や電気配線から発せられているものである。
電気が通っていないこの部屋では考えられないレベルであるという。
急いで周りの部屋も計測すると、計測値は下がっている。
他の部屋では異常は起きていない。
2日の調査で多くのデータが収集された。
温度変化や風の動きを伴わない冷気、そして異常な電磁波。マーガム城の研究データは世界中の研究期間に届けられた。日本では大阪バイオサイエンス研究所がある。
哺乳類の行動と脳や遺伝子との関係を解明する研究で世界に知られる、神経機能学の専門家、小早川令子博士は、謎の冷気に関するデータの分析である。手懸かりになるのはマウスを使った最新の実験である。
先ず、マウスの体温をサーモグラフィーで測定する。通常なら37度程度の体温である。オレンジ色でディスプレイに現れる。
ある薬品を染み込ませたシートをマウスの入った容器に入れると、マウスは突然動かなくなってしまう。この時体温にも変化が現れ、モニターの色は黄緑になっていて、マウスの体温は34度まで下がっている。
より詳細に解析すると特に背中の部分が下がっていることが分かる。
シートに塗られていたものはマウスが恐怖を抱く、ヘビなどの天敵に由来する匂いであった。
「ネズミの場合ですと天敵のひとつに蛇がいるが、体表面の温度を下げることで蛇から見つかりにくくなっている。恐怖を感じた時に体温低下が起きると言うことは、危険から身を守るための防衛本能として非常に重要ではないかと思います。」
恐怖から身を守るという生存本能がマーガム城の冷気の正体ではないかと小早川博士は推測している。
ところで、何故体温が下がるとネズミが蛇に見つかりにくくなるのか、その理由が語られていないが。それにしても、そのような高度なことをネズミに教えたのは誰なのであろうか?
本能に還元することで説明するのは、説明しないこととそれほど違わないような気がする。如何にして(HOW)の説明はされたとしても何故(WHY)の疑問は依然として残る。
科学の扱える領域は我々が抱く万能というイメージよりずっと狭い領域を対象にしているわけである。
小早川博士、は暗やみの中で測定した科学者が微妙な環境の変化に影響され「脳が知らず知らずのうちに恐怖を感じて体に信号を送って温度を下げていた。寒く感じていたという可能性は充分にあると思います。」と語っていた。
恐怖から身を守るという人間の生存本能が働いたと見るわけである。
ネズミが天敵であり実在する蛇の匂いによって恐怖を感じて体温が下がることはいいとしても、実在しない天敵なのかどうか知れない霊に何故物質的動物であるはずの我々人間は恐怖を感じなければならないのであろうか?
人間が霊と肉からなる二重存在であるとすれば、霊的な存在をある程度関知できるが、その関知の仕方が中途半端であるため、その無知が恐怖を導き出しているようにも思われる。
ロンドン大学の心理学者クリス・フレンチ博士は、幽霊と生存本能の関係を指摘している。
人間は何でもない模様が人間の顔などに見えてしまうという特殊な性質を備えている。パレイドリア効果と呼ばれるものである。
「パレイドリア効果とは意味のないランダムな模様の中に顔などの形があると思わせてしまう一種の脳の錯覚です。これは人類が進化の中で獲得したす。人間にとって顔の情報は非常に重要な情報です。周りには常に敵がいる可能性があります。そのため人の顔をいち早く捉えて敵か味方か認識し、迫りくる危険に備える必要があったのです。」と博士は言う。
人の顔をいち早く察知することで危機を回避しようとする、人間の生存本能、これこそが幽霊の正体ではないかとフレンチ博士は考えているのである。
さて、マーガム城の不気味な光だが、それに対してドイツのマックス・プランク研究所で光の玉を人工的に作り出す実験を行っている。
円筒形の水槽の中央にあるパイプ状の電極に電流を流すと、空気中に輝く光のプラズマが現れる。
これまでこのプラズマが不気味な光の正体ではないかと言われてきているのである。
ところが強い電流を流すことが出来るこの実験室においても、プラズマが現れるのはたった0.5秒しかないのである。
多くの目撃情報のように一定の時間光の玉が動き続ける理由は謎のままだという。
それを克服すべく、スウェーデンのウプサラ大学では、電気工学のバーノン・クーレー博士が電磁波について医学博士の息子と共同研究している。電磁波が人間や機械にどのような影響を与えているか研究し成果を上げている。
二人は電磁波と脳の関係に注目した。
TMS(経脳蓋磁気刺激)という電気と磁気を利用した脳の刺激方で鬱病の治療に使う機械がある。
頭を磁気で刺激し脳に電流を流すが、この時患者にはあるものが見えるという。それを絵に描いてもらうと、例の不気味な光の球とよく似ているのである。
「電流は脳の視覚野を活性化させます。そうすると実際には光が発生していないのに幻覚を見ることがあるのです。」
と息子のジェラウド・クーレー博士は言う。
電磁波によって脳の視覚野が刺激されると幻覚が見える場合があることが分かっただけでなく、この刺激が続いている間は光の球の幻覚を見続けるという。
つまりマーガム城のある部屋に電磁波が発生していたために、そこにいた兵士は皆同じように光の球を見たものと考えられるというのである。
それにしても依然として疑問は残り、そもそも何故電気機材のない部屋で電磁波が発生したのか?不思議な金属音やものが動くという現象は何だったのか?さらに解明のための研究が続いているという。
物理学者スティーブ・パーソンズは研究動機次のようにを語っている。
「我々の目的は幽霊を見つけることではありません。我々は何故幽霊を見てしまうのか。その仕組みを解明したいのです。人は何故幽霊を見るのかを知りたいのです。」
霊の話は暗いが、臨死体験の話には不思議な明るさがある。
2013年3月フランスで国際臨死体験学会が開かれた。
医療関係者を中心に世界から延べ2500人の人が集まった。
中心メンバーの一人はアメリカのジェフリー・ロング医師(博士)である。彼は臨死体験の事例を3000集めた第一人者の一人である。¥
「アメリカでは国民のおよそ5%が臨死体験をしたと報告されています。もはや珍しいことではないのです。」
医学では説明できないある事実を発見したという。
「私たちは世界中の臨死体験の事例を検証しています。すると驚くほど似通っていることが分かりました。キリスト教徒にもイスラム教徒にもヒンズー教徒にも。とても幼い子供にも老人にも、さらには目の見えない人にも起こるのです」
臨死体験の事例の共通事項は、
気がつくと暗いトンネルにいる
その先には明るい光
光の中には見たこともない美しい景色
心地よい音楽
決して会えない大切な人が待っていることもある
無情な愛や大きな幸せを全身で感じる
まさに天国であるという
アメリカもミシガン大学では臨死体験を科学で解明しようとしている。
2013年8月、神経生理学のジモ・ボルジギン博士は臨死体験の謎を解く大きな成果を遂げたと発表し、世界の注目を浴びた。
そのきっかけは死に瀕した時のネズミの脳の変化を調べていた時の実験であった。
心臓が停止した直後のネズミの脳の6カ所ネズミの脳波を測定する。
これまでは心停止すると脳は急速に機能を失うと考えられてきた、しかしその常識が覆されたのである。
「ここは心臓が停止し、脳への酸素供給がとまった時点です。重要な発見はこの後です。脳は活動をやめないのです。振幅が小さくなって周波数が非常に高くなっています。実はこの状態は脳が非常に活発に働いていることを示しています。」
始めに心臓の活動を示す緑色のグラフが心臓の停止を告げる。
次に少し遅れて脳への酸素の供給がストップしたことを別のブラフが示す。
ところがそれでも脳は30秒間に渡って活動していたのである。
しかも、脳波の波長の幅は酸素の供給が止まった後の方がその前よりも狭くなっていて、それは脳の活動が以前よりも大きくなったことを物語っている。
「これまでは心臓が停止すると同時に脳も停止すると考えられてきました。しかし違ったのです。脳は一生懸命働いていたのです。脳は生き残ろうと必死です。これは脳に備わったメカニズムなのです。」
この実験結果と臨死体験とどういう繋がりがあるのか。
アメリカ軍のパイロットが受けるある訓練がある。
エモリー・リドル航空大学では飛行中に受ける重力に耐えるための特別な訓練を設定している。
高速で回転するゴンドラに乗せられたパイロットは時に地上の十倍前後の重力の負荷がかかる。するとパイロットの血液は下半身に停滞し、脳への血流が減って低酸素状態になる。
死に瀕したネズミの脳とよく似た状態である。
このとき多くのパイロットがGロックという意識を失う状態になる。
航空科学のティモシー・セスタックは1000例近くのGロックの聞き取り調査に関わってきたが、Gロックになるとある不思議な光景を見ることが分かった。
「意識を喪失する時まず失われるのは視界です。ブラックアウトしてトンネルのようなものが見えると言います。トンネルの先には白い光というか、それに似たようなものが見えます。穏やかで静かで大きな幸せを感じるといいます。とても心を打たれるような印象的なものなのです。」
臨死体験とは低酸素状態になった脳が体験する現象ではないかと、ミシガン大学のボルジギン博士は考えている。
「臨死体験は脳がもたらすものです。実際に何かが見えているのでしょう。昏睡状態でも視覚の認識は働いています。だから過去の想い出や彼らの人生に実在した人たちが見えるのです。死後の世界など存在しないでしょう。」
しかい、臨死体験では脳の働きでは説明できない不可思議なものも存在している。
太陽光パネル開発者の佐藤数行さんは18年前過労で倒れ意識を失った。
「すっとこう、脱けてしまったというか・・・意識がとんでしまったというか・・・その瞬間、自分が自分を見ていたという状況に遭遇したんです。倒れている自分がいて横になって、斜めに口を開けて泡を吹いているんですよ。半分白目をむいてですね。斜め上からじーっとぼーっと、距離にしてどうでしょうね。5~6メートルくらい上から見ているんですね。」
幽体離脱体験である。
臨死体験者の半数近くが体験しているという報告もあるという。
アメリカ人医師トニー・シコリアさんの経験は特殊なものであった。
20年前親族が集まるパーティーで外に出たところ、雷に打たれてしまった。
「大きな閃光が私の顔面を直撃しました。その時、いきなり自分の意識が体から脱け出る感じがしたのです。そしてしばらくその場に立ち尽くした後、家への階段を上り始めました。」
幽体つまり霊人体が離脱したまま室内に向かったというのである。
「妻は何人かの子供に囲まれて座っていました。たぶん3~4にんでしょう。妻は前かがみになって、一人の子供に何かをしていました。」
「確かに私は子供の顔にペイントしていました。それは彼が外で倒れていた時に間違いありません。」
「実際に体験したからこそ自信をもって言えます。臨死体験は幻覚ではありません。」
何故幽体離脱が起きるのか、スイス連邦工科大学ではある実験が行われている。
自分の背中の上下を移動する二つの赤い円の映像が2メートル上空に映し出されているように、寝台に寝てゴーグルをつけている被験者は見るのだが、この寝台は丁度マッサージ器の二つのもみ玉のようなものが、やはり上下に動くようになっていて、映像の動きとシンクロして動いている。
するとゴーグルで見ている上空に見える自分の背中が実際の背中であるような錯覚をもつようになり、実際には寝台にあるはずの体が、まるで上空にあるかのように、ふわふわ浮いているような奇妙な体験を感じるようになるという。
幽体離脱と似たような体験をするというのである。
つまり体が下のように感じるという。
この実験を踏まえて、認知神経科学のオーラケ・ブランケ博士は、
「体脱体験は間違いなく、脳のデータ処理のミスから起こっています。例えばここに座っている私の脳の中では、左足・右足・腕はどこにあるか脳の向きはどっちか。情報の確認が自動的に行われています。いわば我々のGPSが作動しているのです。しかしエラーが起きると全く別の場所に自分の存在を感じたり、体が2カ所同時に存在しているように感じたりしてしまうのです。」
と語っている。
しかし、死の間際の脳でその錯覚が起きるのか、離れた場所を浮遊するという体験はどう説明できるのか。臨死体験には依然として多くの疑問が残っている。
最後に番組では生まれ変わりの事例について紹介している。
故イアン・スティーブンソン博士が創設した、アメリカのバージニア大学知覚研究室では40カ国で生まれ変わりの記憶をもつ子供たちの事例を集めた。その研究成果は権威ある医学誌に度々紹介され大きな反響をもたらした。
彼の弟子ジム・タッカー博士がこの研究を引き継いでいる。
2500件以上の事例を研究している。
「事例の多くには共通点があります。多くの子供たちは幼い頃に前世のことを話し始めます。平均年齢は生後35ヶ月、だいたい2~3歳の頃です。ほとんどが6歳~7歳で話すのをやめ、普通の人生を歩みます。そして、何故か賢い子が多く知能テストのスコアが高い傾向があります。」
その中でもライアンという少年の事例は非常に興味深いものである。
少年が前世の人物の写真を指さして特定していることや、その後少年が言っている事と事実がどれだけ一致したかを調べてみると、54項目がその人物の人生と一致していたのである。
統一原理では基本的には再臨協助で説明する事になるが、再臨協助は地上人が神の御旨の方向に生きることが出来るよう協力し助けることにより、地上人の霊人体が成長することに貢献することが評価されて、霊人自体も同様な恩恵を受けることに主眼が注がれている。
したがってその動機が善であることを前提としている。
勿論悪霊の復活の話もあるが、基本的に御旨に関係している。
ところが我々地上人が日々様々な動機をもっていろんな行動をしているように、霊人も個人的動機を色々もっていることは想像するに難くない。血統的因縁にせよ、関心による相対基準にせよ、見えない霊人と誰しも地上人は何らかの関わりを持っているのであろう。
いつか輪廻転生と再臨協助について大ざっぱな見解を書きたいと思う。
ジム・タッカー博士は次のように語っている。
「この世界には単なる物理法則を超えるものがあるのだと。そして物理世界とは別の空間に”意識”の要素が存在するのだと。”意識”は単に脳に植え付けられたものではないのです。おそらく宇宙全般を見る際に全く別の理解が必要になってくるでしょう。現在の宇宙観は宇宙を単なる物理的なものとし、物質的なもの以外は存在しないとしています。しかし、それらの見方を見直し常識とは異なる方法で見る必要があります。」
現在「意識の科学」というものが注目されている。
有名な物理学者ロジャー・ペンローズ博士や共に研究を進めてきた、アリゾナ大学のスチュアート・ハメロフ博士の研究などである。
アリゾナ大学意識研究センター所長のハメロフ博士はある仮説を考えている。
脳で生まれる意識はこの世界の最も小さな物質よりさらに小さな存在だと言う。その意識は重力や時間・空間に囚われない性質を持ち、人間の脳を出入りすることがあるというのである。
「人が普通に生きている状態では”意識”は脳の中に納まっています。しかし心臓が止まると”意識”は宇宙に拡散します。患者が蘇生した場合、それは体の中に戻り臨死体験をしたと言うでしょう。しかし、患者が蘇生しなければその情報は宇宙の中にあり続けるか、別の生命体と結びついて生まれ変わるのかもしれません。私たちは皆宇宙を通してつながっていると考えられるのです。」
心理学者のユングの言葉が紹介されていた。
「私は自分で説明できないもの全てをインチキとみなすという、昨今の愚かしい風潮にくみすることはしない。」
超常現象という番組はNHKのオンデマンドで見ることができるだろうし、再放送を意識しても良いだろう。文字より映像はずっとインパクトがある。
以上は第一部の内容でおもに心霊現象が対象であるが、第二部は超能力を扱っている。本にもなっている事が分かった。
さらに別番組1時間ものがあり。その他にも短い時間の番組がある。NHKにしては珍しいことであり、今後もこの種の番組が増えるであろう。インテリジェント・デザインも扱われてもよいと思われる。NHKに要望の輪を広げたいものである。