教会の活性化と発展のための10の原則とスモールグループ活動 1
サイバーにいた頃は、今のように明確な摂理は認識されていなかった。
亨進様がどんどんお父様と一体化され、話し方まで似てこられた。
このように目まぐるしく国際情勢が動き、またそれに対応するかのように、
我々の行動すべき内容も臨機応変になってきている。
そのような状況になる以前には、離れて点在する信徒の集まりとしての教会をどのように形成し、またどのような活動に集中して行っていくべきか考えていた。
わたしが考えていたスケッチは簡単なものだった。
信徒なら皆知っている創造目的である三大祝福について、それぞれを成就するために必要な信徒の交わりを考えていた。
先ず手がかりになりそうなキリスト教関連の本を探し求めた。
家庭連合関係の本を探してみたが、どうもユダヤキリスト教的軸足で書かれているものは見当たらなかったように思う。
祝福の種類 | 人間の責任分担 |協会組織の変遷
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第一祝福: | 「生育せよ」個性完成(神格と人格の完成)|統一教会
| 神と私の合一、私と隣人の合一 |
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第二祝福: |「殖えよ」家庭完成(四大心情圏) |家庭連合
|父母の愛、夫婦の愛、子女の愛、兄弟の愛 |
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第三祝福: |「萬のものを治めよ」万物主管(三代王権) |霊連世協会
|王冠と鉄の杖の王国創建(平和警察・平和軍)|
おおよそ以上のような三大祝福の理解で、
何をたたき台にすべきか探していると、ヘンリークラウドが良さそうだと当たりをつけていた。
勿論、王冠や鉄の杖などはその後の摂理的進展で現れたもので付け加えている。
他律的な上からの教育ではなく、自律的な学習スタイルがわたしの好みなので
LINEやHANGOUTやZOOMなどを使ってスモールグループをつくって活動することを考えていた。
一番大きなくくりで言えば、3つになるし、
さらにそれぞれ必要に応じて細分化することもできる。
グループはいくつも作ることが可能である。
ということは、3つやいくつかのくくり分けの前に、
一体スモールグループ活動をどのように運営するかが問題となってくる。
サンクチュアリの幾つかのLINEに参加して、実にネチケットを守らないことが多いのに驚いた。
これでは世の中の人も参加するグループはほとほと無理だろう。
グループの目的以外のコメントがほとんどだからである。
同様に感じられた方は私のように辞めていったのかもしれない。
アメリカのメガチャーチでは数千ものスモールグループ活動があるところもあるという。
我々の歩みでは、実際に路傍で出会った方のニーズにあったソリューションを教会で提供して来たのではなく、神のみ言の種まく人として伝道してきたのが実態であろう。
ニーズよりシーズを重視してきた。
み言を聞くに連れて、次第に自分の抱える問題は小さく見えるようになり、神の世界的摂理の方に関心が注がれてきた。
しかし、そのツケは家庭を持つと再び顔を表すことになる。
また、ビデオ伝道以前には兄弟姉妹の横的な関係も十分機能していた。
ところが、組織的に整われていく中で、縦的なアベルカインの関係以外は好まれない不思議な文化が築かれるようになった。
「あなたは何故勤労青年を主管するのか」と献身したばかりの時に支部長に言われて、
「兄弟なのに何故信仰の話をしてはならないのですか?」
と尋ねたことを思い出す。
家庭連合の限界は縦的関係性で終わってしまい、
それゆえに深い心情関係ができなかった。
表面的な建前の組織文化が作られる傾向が強かった。
長成期のキリスト教の精神を背景とした三大祝福の分野で誰が洗礼ヨハネ的な仕事をされているか探していくと、ヘンリー・クラウドという人物を知ることになった。
先ず、彼には「境界線(バウンダリーズ)」には10の基本原則と、その応用分野として、家族・友人・夫婦・子供・仕事・自分・神という項目について説明がなされている。
三大祝福のすべての範囲を網羅していると言える。
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境界線10の法則
1.種まきと刈り取りの法則-わたしの行動は、結果となって自分自身に返ってくる
2.責任の法則-わたしはわたし自身の歩みについて責任があり、他人の歩みの責任をとることはできない
3.力の法則-わたしは、他人を変える力はもたないが、自分自身がどう関わるかを変える力をもつ
4.尊重の法則-わたしの境界線を尊重してもらいたいなら、わたしも他人の境界線を尊重すべきである
5.動機の法則-わたしの行動の動機は、恐れではなく、愛でなければならない
6.見きわめの法則-わたしが境界線を引くことによって、しばしば相手に(後の益となる)痛みをもたらすことがある
7.主体性の法則-わたしは状況に反応するのではなく、主体的な選択をすることが必要である
8.ねたみの法則-わたしの外にあるものを欲しがるのではなく、自分の範囲でできることに取り組むべきである
9.活動の法則-積極的に境界線をひくトレーニングを重ねることによって境界線が形成されていく
10.開示の法則-わたしの境界線は、言葉によって相手に伝えられなければならない
実は、私はこの本は持っていない。
先ず、家庭的四位基台にフォーカスして、10の法則についてより詳しく説明されている本のほうが、スモールグループを運営する際に良かろうと考えたからである。
それと、スモールグループ活動を円滑にすすめるために、どのような障害が想定され、どのように克服し良好なコミュニケーションを維持発展できるのかが問題であった。
実際にアメリカではどのようになされるのか?
日本の女性たちが好きな目的不在の井戸端会議や、日本の男性たちが好きな決断できない朝まで的討論を回避して生産的なものにする工夫とは何か?
それが知りたくて「スモールグループから始めよう」を手にすることから始まった。
運営のノウハウである。
おそらくこれを理解しないと日本人はうまく機能するグループ活動に失敗するだろうと予感したのである。
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次には家庭であるから、自動的四位基台の夫婦の関係性が最も重要になる。
http://www.ffj.gr.jp/new/magpdf/FFM65/FM65_27.pdf
夫婦が円満でなければ、子育ての母親の心霊に影響があり、
また夫婦で子女を育てることに支障をきたす。
さて、子供を育てる時間が多いには母親である。
では、母親にはどのような落とし穴が待ち受けているのだろうか?
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そして、それを理解できて10の原則を子供に教えていくことになる。
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思春期にあるお子さんの場合には如何にして自立心を育てるかが問題となる。
非常にわかりやすく、納得しやすい本がある。
大和信春氏の「自立心」である。
相対者もわかりやすいと絶賛していた。
私は上記の本などを用意して、これから要点をまとめる作業をして、その資料を各自に配布して、できればそれぞれ本を用意してもらい、なくとも世話人が読み上げて少しずつ学習して、各自の感想を述べてもらい、それを実践した場合の結果の報告を良かったこと悪かったことを皆で恩恵交換すればよいと考えていた。
「スモールグループから始めよう」をもとに運営をすればいい。
男性の場合に限らず、今や共働きの時代である。
会社での上司や同僚との人間関係の問題もある。
それに特化したものには「厄介な上司・同僚に振り回されない仕事術」がある。
残念ながら引っ越しの時に処分したようで今手元にはない。
厄介な上司・同僚に振り回されない仕事術 (NTT出版ライブラリーレゾナント056)
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目次
1 問題を見極め、解決策を知る
2 ビジョンと境界線
3 人を形作る境界線という枠組
第二部 境界線を建て直す
4 力を取り戻す
5 時間の使い方を「監査」する
6 境界線の法則
7 自分の発言を味方につける
8 最優先事項を最優先する
9 規則を作って自由になる
第三部 職場での境界線
10 時間、空間、電子メール
11 対人関係における力の不均衡を見直す
12 必要な終結
13 境界線を伝えるための会話
飲み込みの早い人は、一番最初の「境界線」だけ読めば、応用できるのかもしれない。
わたしが言いたいことは、この道の人であれ、この世の人であれ、三大祝福問題の解決を避けて通ることができない。
したがって、共通の話題になり得るもっとも基本的な事柄であるということである。
信仰を持っていようがいまいが、共にその問題に取り組みコミュニケーションを取ることができるものと思っている。
どの分野にも10の法則を意識して適用すれば問題は片付くというシンプルさが気にいいっている。
もうひとつ私の問題意識にあったのが、このブログでも書いてきた心霊的な生活のことである。
旧約的な霊界から如何にして新約的な霊界に至るかについてである。
そのことについても、先駆的な仕事をされた方の本を見つけている。
こうして、ある目的を中心にした授受作用のサークルを、基本的なものから初めて、
その他も各聖殿信徒が立ち上げていけば面白い文化ができるのではないかということである。
以上は、三大祝福及び四大心情圏中心のスモールグループ活動についてでした。
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