聖和以降の祝福について
亨進様による祝福が予定されているという。
お父様が聖和されて以後も、地上のお母様が真の父母による祝福を行ってきた。
正統性を主張して分派活動をする人々は、誰々に祝福を授ける権能ありと主張しているようである。
神様もお父様も堕落人間とは正反対の心情の持ち主である。
神様は人間が生きていくに必要な空気を無償で下さっている。
お父様もまた我々が永遠の命を得るための御言葉を惜しげもなく無償で下さっている。
お二人に共通する思想は
「最も尊く価値あるものを無償で与える」
という生き方である。
神様と真の父母様による祝福は天宙よりも価値があり、
人類史全体よりも重要なものである。
そのことを骨の髄まで実感して、絶対信仰に至っていれば
イサクがヤコブを祝福したように、自分の子女を祝福することができると
私は確信している。
なぜなら祝福は神と真の父母様から「預かった」ものであって、自分の所有物ではないことを、微塵の疑いもなく信じているからである。
自分のものという気持ちが少しも湧かない。
過去においては、啓示を受けたのか、独自の御言葉の解釈をしたのかは知らないが、祝福の権能が我にありとして挙行された方がおられた。
これは祝福が公的なものであるということを悟っていなかったから起きたことである。
わかりやすく言えば、我々が祝福を受けたということは、祝福を授けることができる必要条件を満たしたということである。
創造本然の世界では、必要条件と十分条件の分離はなかった。
必要条件を満たせば十分条件も満たすようになっていた。
しかし、復帰摂理ではそうはいかない。
そこで祝福の価値を絶対と信じる信仰が天によって要請される。
十分条件である。
我々は本当にわかっているのだろうか?
祝福家庭のままでも良いようなものなのに、祝福の中心家庭とされた父の心情を!
天国のままでも良いようなものなのに、天一国とされた父母の心情を!
真の父母様で良いようなものなのに、天地人真の父母様とされた父の心情を!
「親子の間に何の隠し事があろうか?」といって
宋総会長の前に立たれた父の御心は何処にあるというのであろうか?
天の父は良き者にも悪しき者にも等しく接せられ与えられると語られたイエス様は、
葡萄園の労働者の譬えにおいて、人類史万民に等しく1デナリの祝福を与える天の父を証され、99匹の羊を残しても1匹の迷える子羊を探される天の父を証された。
神様の愛も、イエス様の愛も、お父様の愛もまるごと一つの、全一の愛である。
だからこそ公的な愛である。
祝福もかくの如し。
我々は神と真の父母様から賜った祝福を大切に保管して子々孫々に伝授して行くべく、家庭盟誓を誓うのである。
聖和以降の祝福を見ると、
1,お母様ではなくお父様による祝祷が流される
2,お父様の聖酒が用いられる
3,お父様の指示の三日行事が祝福後家庭を持つ者によって為される
このように基本的な事項に変更がない。
地上におられるお母様が主礼をしているように見えるが、実際はお父様なので、お父様の祝祷が用いられているのである。これが重要である。
聖婚問答については、私見ではお父様が地上でおられた時のように四つの誓約が相応しいと思う。
聖婚問答は、
1,成熟した善男善女として、永遠なる夫婦の因縁を定める
2,子女たちを神様の前に必要とされる指導者として養育する
3,統一家の伝統を受け継ぎ、人類の前に誇らしい伝統を伝授する
4,地上天国建設と天上天国建設の基本となる、理想的家庭を形成する
といったことへの決意があるかを問いかけられて、誓約するということであった。
これが一つに纏められ以下のようになったが、子女教育に対する責任の言葉がなくなっている。しかし理想家庭を完成する中に含まれていないと、理想家庭は成立しないのでぎりぎりというところか。
「天の父母様の創造理想を完成する善男善女として、永遠なる夫婦の因縁を結び、天地人真の父母様の立てられた伝統を受け継ぎ、天一国が目指す理想家庭を完成することを約束しますか」
ただ、お父様の言葉を勝手に変更しても構わないという人たちが中枢にいることは明らかであり、残念なことである。
いずれにせよ、聖婚問答はお父様の血と汗と涙の全生涯を表している家庭盟誓の象徴のような役割があると考えられる。
またお父様の言葉に肯定することで条件的祝福を受けることができるように配慮されているものである。一切変更無用である。
この点だけは心残りである。
いずれにせよ、
もしお母様が祝祷されていたら無効となっていた可能性があっただろう。
文亨進会長ご夫妻は、2008年4月18日に世界会長就任式を終えられた日に、1組のカップルをすでに祝福され、初めて真の子女様が主礼をされた、歴史的な祝福式を体験されている。
さらに、7月6日正午より、天宙清平修錬苑の天城旺臨宮殿大聖殿において、文亨進世界会長ご夫妻を主礼を務め、153組の新郎新婦に対して、「太平聖代神文明平和祝福結婚式」が開催された。
4月26日に祝福をされるという。
このようにお母様の御側にお父様の御心を蹂躙する者が多く存在する現在、神が願われることは、お母様と面会した顕進様の活躍が期待されていることであろう。
二人の弟、国進様や亨進様を連れてお母様にお会いする道である。
幾多の困難があることは重々わかっているが、
子女が一つになって父の身許に戻れば、母の使命は終わり、
次世代の歩みが始まることだろう。
兄弟が別々の道を歩むことが、決定的になれば、すなわちそれぞれの祝福が有効であり正統だと主張するようになれば、イエス様の死後2000年経った現在まで延長したように人類は厳しい道を行くことになるかも知れない。
その責任は誤った忠孝で御子女様を支える愚かな者たちの行為に帰せられることだろう。