原理講論を読む

日常生活の中で 考える糸口を求めて

興進様の愛勝日に至る統一式と「祖国創建」の方案から天一国憲法の制定へ

ある人を伝道した人のことを霊の親という。Oさんの霊の親はヤンキースタジアムで殉教された方である。またOさん自身が伝道した方の相対者(伴侶)は、南北統一の悲願を胸に韓国で歩まれた際、事故で亡くなられた。知り合いの人にしか知られていないはずの、無名の信徒であったが、ただ独り文鮮明 恵父は彼女のことをご存じであられたのである。これは殉教であると。末席の信徒ではあるが、誰にも理解できぬ一片丹心の思いを秘めて、南北統一の聖き祭物として、我らの咎の身代わりに、天に行かれたのである。

真の御父母様が殉教であると認定されたので、所属の教会で昇和の儀式がされることになったかと思えば、結局日本統一教会が執り行うようになったのである。

身近に生活してきた教会の兄弟たちでさえ、知ることの無かったその心情を神様と真の御父母様はよくよくご存じであれれたのである。誠に有り難いことである。

真のお父様はその女性のためにお名前まで与えてくださったと記憶している。

「心一女」ではなかっただろうか?

数十年、形だけの信仰歴は増したが、役立たずに命を長らえてきた私のような信徒の有様が良いか、それとも命短くとも主の胸に永遠に生きる信仰と人生を全うできた方がよいのかは、言うに及ばない。

その方には愛する主体者(ご主人)とかわいらしい子供たちがおられたのである。しかし、神の御国が成されるために天に行かれたのである。

興進様が霊界に行かれることを文先生は察知すると、統一式を挙行されたのである。

何故統一式が必要であったのであろうか?

興進様と薫淑様のご成婚式があった、1984年2月20日に、文鮮明 恵父は語られたのであった。

サタンは次のように言うのです。「自由世界を復帰し、キリスト教を復帰したいと思うなら、蕩減しなければなりません。過去において、韓国の民が、キリスト教が、また統一教会を信じていた人たちが外部に出ていって反対し、今現在、36家庭や、また統一教会の中心家庭たる父母様の子女たちに一体化がありません。これらすべての代価をどう支払うのですか?」と。 

しかしながら、この件は人ごとでは決してないのである。家庭盟誓で我々が日々唱和している、天一国の中心家庭とは我々の家庭であるからである。

我々は第一に、御父母様を真に支える一世基盤を整えることに失敗したのであった。

第二に、子女様を真に支える二世基盤を整えることも全く十分ではない。

第三に御孫様を真に支える三世基盤を整えなければならない。

子女様や御孫様はそれぞれ神の使命を分担してご活躍であられるが、興進様が十代の時のお父様が十分に天父を支えることができなかった恨みを晴らされたように、世界会長のご子息がお父様と訓読会で精誠を尽くされ、幼少時に天父を愛する伝統を打ち立てて下さったのであった。

子女様や御孫様のできるだけ同世代の信徒二世・三世が、真のご家庭による神の国建設の推進のための精鋭信徒として侍り仕えることができるようにすることが、ずっと神の御意であったが未だに築くことができず、様々な試練の防波堤となることができずに今日に至っているのである。

実に実に嘆かわしいことである。

興進様が初めて国家的な祭物として天に備えられたがため、愛勝日を経て我々は、「祖国創建」の方案 を頂くことになったのであった。

これがわれわれ一般信徒が知る、天一憲法の思想の嚆矢であろう。

「祖国創建」の方案の時も、天一憲法の制定の時も、あらゆる意味において一体化が求められていることを、我ら信徒は心に刻まねばならないのである。

1984年1月3日 ベルベディア 40年摂理路程と「愛勝日」の宣布 から「祖国創建」の方案 の思考のキーワードのみ抜粋してみたいと考える。

「祖国創建」の方案

第1に、家庭における孝子の思想(家庭的段階)

①父母との一体化

②父母と子女の一体化

③兄弟との一体化

④全家族の一体化

⑤愛と責任的中心者

⑥歴史的最高の実行者

第2に忠臣の思想(国家的段階)

①国と父母の一体化

②国と父母の子女の一体化

③国と兄弟との一体化

④全家庭の一体化

⑤愛国思想の確立化

⑥歴史的最高の実践者

第3に聖人の思想(世界的段階)

①世界のために一身奉献

②世界のために一家奉献

③世界のために一国奉献

④宇宙・天宙のために世界全体の奉献

⑤神のための全天宙の奉献

⑥愛の献祭

第4に聖子の思想

①神に対して一身奉献

②神の愛に対して一家奉献

 

 

 

以上をえいっやっと無理矢理濃縮すれば

 

神に対して一身奉献

神に対して(その基準の構成員からなる)一家奉献

神に対して(その基準の構成家庭からなる)一氏族奉献

神に対する(その基準の構成氏族からなる)一民族奉献

神に対する(その基準の構成民族からなる)一国奉献

神に対する(その基準の構成国家からなる)一世界奉献

神に対する天宙奉献

 

これこそが神主義であり文鮮明 恵父がそれによって生きた思想である。

しかしこれは神自ら父母の心情を抱き、僕の僕として人間を含めた万物、天宙に仕えて実際に示されてこられた思想であることを忘れることができない。

 

どんなに正論を吐くようであっても、統一を阻む結果となるならば、すなわち分裂を招くようになるのであれば、そこには天一国はないのである。人の言葉と行動の背後に神がおられるのか、それともサタンが潜むのか。自らや人に聖別した判断を常に持ちたいものである。

神よ!我らを悪しき試みより守り給え!