この本はなかなか頭に入らなかった。
私が表題の「生産性」に期待した内容ではなかった。
伊賀さんの説明では、生産性とは得られた成果を投入した資源で割ったものであるという。
アウトプット➗インプット
そして生産性を上げるには4つの方法があると言う。
1,改善=インプルーブメントにより、投入資源を小さくする
2,革新=イノベーションにより、投入資源を小さくする
3,改善=インプルーブメントにより、成果を大きくする
4,革新=イノベーションにより、成果を大きくする
日本では1の改善によるコスト削減のことを生産性向上として捉えることが多いと言う。
生産性の向上のためには、ルーティーンの業務の生産性を向上させ、
それによって余裕ができた時間に、イノベーションによる生産性向上を果たすという
プロセスを通ると言う。
面白い点は、個人の横並びの成長ではなく、トップパフォーマーが成長を阻害されないようなタイミングで人事をして、成長軌道の鈍化を免れるよう工夫すべきとの意見である。
また、トップパフォーマーの育て方についての言及がある。
反対に、戦力外の中高年に対する処遇につての案もある。
具体的には業務の生産性向上のための研修を行うが、研修自体の生産性にも着目し、
研修内容が目新しいと思われるのは「判断」をする練習をする研修の必要性を示している。
私としては生産性それ自体よりも、「ブランク資料」についての記述がおさらいとなった。
できることなら付加価値をアップさせるイノベーションとは何かに特化して話を進めてくれたほうが良かったと思う。
また、研修というティーチ型の成長のほかに、
学習というラーン型の成長について考察を述べられればもっと良かったと思う。
最近は小学生でも主体的な授業をしている。
では企業人はどうあるべきか?
次の本に期それは待したい。
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