原理講論を読む

日常生活の中で 考える糸口を求めて

工学部を目指す二世は京都学園大学を選択肢のひとつに入れて熟慮してはいかが

日本電産永守重信会長のことを初めて知ったのは20年以上前になるだろうか。

NHKのビジネス番組であった。

時折NHKの番組に出てきて正論を言うこの方を実に面白い人物だと感じた。

今覚えていることは、ベンチャー企業にとってある時期に相当な資金が必要になり、それを調達できれば大きく飛躍できるが、そうでないと大変厳しいといった言葉があったと思う。

日本を代表する社長は誰か?と聞かれれば、私は日本電産永守重信氏しか思いあたらない。

あるメンバーはソフトバンク孫正義がという。

そしてこの二人にユニクロ柳井正の三人が、三大ホラ吹きとして有名だとか。

要するに大きなことを言う人ということなのだろう。

わたしはあまり関心があるタイプではない。

 

さて、永守が京都学園の理事長になり、工学部を新設するという。

 

www.youtube.com

 

「全部使ってあの世に」日本電産会長、億単位の寄付次々:朝日新聞デジタルより引用

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 大学の街・京都で、モーター大手・日本電産京都市南区)の創業者、永守重信会長(72)による寄付金の行方に注目が集まっている。数十億円単位の私財を大学に次々と投じ、資金難にあえぐ大学を支援している。

 「税金はどう使われるか分からんが、寄付なら使い道がはっきりする。全部使ってあの世に行くということや。教育が一番良い」

 3月30日、京都学園大右京区)で開いた記者会見後、永守氏が報道陣に語った。2020年に工学部新設を目指す同大学を支援するため、100億円以上を私財でまかなう構想を発表したのだ。

 学部定員200人。半数ほどは留学生を想定する。大学院は100人。実践的な研究・開発力や英語力を備えた人材を育てる。経営大学院設置も視野に入れる。来春には自身が大学の理事長に就任し、大学名も変えるという。永守氏は「大学を作るのが夢だった。他国と比べて日本の大学は即戦力を出せていない。企業や社会が求める人材を育てる。金も口も出すよ」。

 今月7日には日本電産が京都大(左京区)に次世代モーターを研究する寄付講座の開講を発表。永守氏は京大の山極寿一総長と握手を交わし、今後5年間で2億1千万円を寄付すると約束した。講座を担う中村武恒・特定教授は「ひも付きではなく、我々のやりたいことをやれと言ってもらえたので、基礎的な原理からじっくりと研究する。環境に優しい次代のモーターを開発したい」と歓迎した。

 京都学園大では設計や生産の現場で不足する技術者を養成し、京大の講座は長期的に同社に還元できる基礎研究に照準を合わせる。

 すでに永守氏は14年、70億円の私財で府立医科大にがん治療のための陽子線施設を寄付すると表明。関係者によると、「役所に任せると値段が高くなるから」と装置や建屋を自身で調達しているという。

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「全部使ってあの世に」というポリシーがいいですね。

大物です。

京都学園大学のサイトは以下ですが、工学部のことは出ていないようです。実践的な会社が必要とする技術を身につけることができる学部を目指すということですし、ものづくりの前線で叩き上げてこられた永守氏は、文系でいえば秋田の国際教養大学のように一世風靡するのではないでしょうか。中嶋嶺雄が秋田でやり遂げたことを、京都の大学の工学部で永守氏はやり遂げることでしょう。

世界の10本の指に数えられる大学を目指すということです。

二世の皆さんいかがでしょうか?

日本電産とはどんな会社か、この企業のサイトの中からいくらか引っ張ってきてみましょう。

日本電産株式会社 - Nidec Corporation より引用

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日本電産について>

日本電産は現在、世界中にグループ企業約230社を擁しており、小さいものから大きいものまで、 “回るもの、動くもの”全てを手がける「世界No.1の総合モーターメーカー」です。さらなる成長に向けて、グループ会社各々が技術力、競争力を高めるとともに、モーター関連領域で高い技術を持つ企業のM&Aにも積極的に取り組んでいます。

 

当社が40年という短い期間で今日の地位を築くことができたのは、創業以来一貫して「世界一」を追求し続けたからです。「世界一」の実現に向けた「情熱、熱意、執念」「知的ハードワーキング」「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」という三つの精神。この精神こそが、当社のアイデンティティであり、当社の強みなのです。

 

<トップメッセージ>

「世界一になる!」─こんな目標を掲げて、私が仲間3人と日本電産を設立したのが1973年のことでした。事業の中心に据えたのは、学生時代から研究し続けてきた精密小型モータでした。こうして、4人しかいない日本電産が誕生したのです。

しかし、資金は全くなく、自前の工場すら持つことができませんでした。私たちが持っていたものは、「世界一」に挑戦する気概と気迫、独自の発想と技術力だけでした。物質的には「無」からの出発でしたが、世にない技術や性能を持った製品を創ることができれば必ず道は拓ける、と信じていました。

1979年、当社が世界に先駆けて実用化したブラシレスDCモータによるハード・ディスクの直接駆動方式は、この技術がなければ、その後のコンピュータの小型化は実現しなかったと言われています。当社はこれによりコンピュータをはじめとする世界市場への参入を確かなものにしたのです。

以降も、「世界初」、「世界最小」といった他社には真似のできない製品を次々と世に送り出し続けております。
今日では、精密小型から超大型までのあらゆるモータ、及びモータ周辺製品・応用製品にまで製品領域を拡大し、IT市場関連のみならず家電製品や自動車、OA機器、産業機器、環境エネルギーなどあらゆる分野に貢献を続けています。

「世界No.1の総合モーターメーカー」へ─グループ一丸となって世界各地からのご期待にお応えいたします。
今後とも、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

<経営方針・ビジョン>

「経営方針」(経営三原則)

企業とは社会の公器であることを忘れることなく経営にあたる。

すなわち、非同族企業をめざし何人も企業を私物化することを許されない。

2.自らの力で技術開発を行い、自らの力でつくり、
自らの力でセールスする独自性のある企業であること。

すなわち、いかなる企業のカサの中にも入らない独立独歩の企業づくりを推進する。

3.世界に通用する商品づくりに全力をあげ、
世界の市場で世界の企業と競争する。

すなわち、インターナショナルな企業になることを、自覚し努力する。

「ビジョン」

 オーガニック成長+M&A戦略=「ビジョン2015」4本柱

 <企業理念>

「社是」

我社は科学・技術・技能の一体化と
誠実な心をもって
全世界に通じる製品を生産し
社会に貢献すると同時に
会社および全従業員の
繁栄を推進することをむねとする。

「三つの経営基本理念」

  1.  1.最大の社会貢献は雇用の創出であること
  2.  2.世の中でなくてはならぬ製品を供給すること
  3.  3.一番にこだわり、何事においても世界トップを目指すこと
「三大精神」
  •  情熱、熱意、執念
  •  知的ハードワーキング
  •  すぐやる、必ずやる、出来るまでやる

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「最大の社会貢献は雇用の創出である」とは、トランプの考えに通じます。また。安倍総理の成果も思いこさせます。
さて、では永守氏とはどのような考えの持ち主でしょうか?
ちょうど30分ほどの動画があります。

www.youtube.com

 

 

 


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