夢のあらましはこうだったという。
現教会において多くの兄弟が集まっていて、大変霊的に復興している時だった。
突然、宋総会長がやはり自分の判断は間違っていたと意思表示して、その場に正座されたのだという。
宋総会長に誰が進言しなだめようとしても、頑として動かなかった。
すると続いて二人の者が宋総会長に同意して、そこに同じように正座して3人が並んだ。
「もう帰らない」と言って決意する宋総会長は
何ものも動かすことができない迫力があったので
そこにいた食口は開いた口が塞がらなかった。
盛り上がっていたただ中に起こったのである。
驚く夢を見るものである。
今あるところが実は聖域ではなく
そこを去って俗界に下ったと揶揄されたところが
すなわち聖域である。
聖俗、いずれに赴くことがあったとしても
天に捧げる心に区別があるものか。
正夢であるなら、こんな頼もしい事はない。
心して吟じたい。
還俗の人を見て作す<見還俗人作>
昔日頭を剃り今は髪を長くす
昔日剃頭今長髪ー昔日(むかし)、髪を剃って出家し、今は世俗に戻って髪をのばしているが、
出家の二種 心は惟(これ)重なれり
出家二種心惟重ー仏道に出家・在家という二種の区別はあっても心は重なり合っている、
紅花緑実(こうかりょくじつ)は一株(いっしゅ)の物
紅花緑実一株物ー紅い花も緑の実も同じ株につくのだから、
君見よ 春秋の顔色同じなりや
君見春秋の顔色同ーあなたも見られよ、春秋の顔色が同じかどうかを。
世理の無常は人も此の如し
世理無常人如此ー世の理(ことわり)が無常であることは人もまた同じだけれど、
心縁(しんえん)動ぜざれば大道に通す
心縁不動大道通ー心縁(物事のゆかりを察する心)が不動であれば大道に通じるのである。
長江万里を以て相答せり
長江万里以相答ー大河は万里を流れても、水はつながりあっているのだから、
爾(しか)りと雖も身を虚空の如く処(お)かん
雖爾処身如虚空ー還俗したといえども身は虚空の如くあられよ。
「名僧の漢詩を読む」大角 修著 より引用
日々教示してくださる神と
日本をこよなく愛し導き続けられる