郭錠煥が本を出版するという。
十数年前のことである。
親しくしていた韓国人信徒が、韓国の教会の情勢を語ってくれたことがあった。
別に何かあちらのことを聞いたわけではないが、不思議なことにそういう話を聞くことになったのである。
それは耳を疑うような話であった。
正確な言葉は覚えてはいないが内容は
郭錠煥とその息のかかった者達によって組織や資産のほぼ全てが掌握されてしまっているという。
私は何度もしつこいほど名前を確認したことを覚えている。
この人は特別な事情があって情報通であった。
彼が心配するに
「お父様が亡くなられた後、韓国がどうなるか分からない。」
と言う。
「日本人はお母様や子女様を支えて、たぶん行くでしょう。」
でも韓国はどうなるか分からないと言う。
「自分は韓国に居たときは、韓国人のほうが信仰があると思っていた。」
「しかし、日本に来てみれば全く逆に思うようになった。日本人のほうがずっと信仰がある。」
「郭先生が公的な組織や資産をはぼ全部制覇したので、今後はこの方を中心に動いて行かざるを得ないでしょう。」
「でも日本の兄弟だけはお母様や子女様をたぶん支えていくと思います。」
驚くべき内容であった。
それから一年か二年が経ったとき、私は清平に行ったが、たまたま舞台の上から郭先生が我々にお話をする機会があり、うがった意見かも知れないが随分物腰が低く柔らかになられた印象を持った。郭先生も一皮むけた、本来の持ち味を発揮されることであろうとほっとしたことを思い出す。
ところがその後、子女様まで道連れにして去っていってしまわれたのである。
それを目の当たりにして、やはり韓国人の兄弟が言っていたことは本当であったのかと思うようになったのである。
ある人は全資産の3/4を持ち去ったのではないかという。
サタンの侵入可能範囲が長成期の完成級であることから、原理的には66.6・・・%
が限度のはずで変だと思ったが、
サタンの知らぬ完成期の途上である祝福家庭であることからすれば
75%はあり得ることなのかも知れない。
ある意味でサタンがサタン視する事態であると言うことができるのかも知れない。
子女様がお母様の元に戻ってくるとすれば、最悪の場合、父母の権限が絶大である韓国の大家族において、相対者の父母によって相対者が引き留められ、子女が引き留められ、離ればなれに引き裂かれてしまうことも充分考えられる。
正しい解を求めるというより、決断を下すしか道がないというところである。
「コリアン・ドリーム」として本を出版され講演をされたようであるが
私的には壇君が都に制定した平壌で先にして頂きたかった気がする。
先に天使長圏を祝福する意味合いにもなるかと考えたからである。
もう一つ関心事であった6カ国で分断した南北朝鮮が
6カ国で統一する方策の具体案が示されなかったのではないかという危惧もある。
今後のご努力に期待したいと思う。
また、金正日が亡くなられた際に、代表して弔問に行かれた世界会長が継続して窓口になったほうが、通常無理がないようにも思われる。
ご協力して活躍される日を待ち望みたい。
郭氏が帰ってこられることを祈る。
私であれ誰であれ堕落人間は罪に振り回される存在である。
だれがこのようなことを引き起こしても不思議ではない。
ある意味で聖和されたお父様は仏陀などの本来相対することができる方と共に
御旨を進めておられることを考えると爽やかな気持ちになることがある。