原理講論を読む

日常生活の中で 考える糸口を求めて

ボルトンが安全保障の大統領補佐官になって

ボルトン氏の世界観:イランは爆撃せよ、北朝鮮先制攻撃は完全に正当 - Bloomberg

より引用

===

  • 安全保障担当大統領補佐官に指名されたボルトン氏、数々の問題発言
  • イラン攻撃は成功できる、北朝鮮攻撃はぎりぎりまで待つべきでない

国家安全保障担当の米大統領補佐官としてマクマスター氏の後任に指名されたジョン・ボルトン国連大使は、外交政策タカ派で知られる。2003年のイラク侵攻を熱心に支持し、FOXニュースで頻繁にコメンテーターを務める同氏は、イランや北朝鮮などを巡る発言で物議を醸してきた。

 
 

イラン核合意

 「米国にとっては戦略上、大失敗だったと思う。表面をいじることは常に可能だが、豚に口紅を塗って実際に何か変わるのだろうか。答えは明らかに『ノー』だと思う」-3月20日、FOXニュースでの発言。

 

  「残された時間は極めて短いが、今でも攻撃を成功させることは可能だ」-2015年3月、「イランの爆弾を止めるには、イランを爆撃せよ」と題した論説をニューヨーク・タイムズに寄稿。

 
 

北朝鮮の兵器開発

  北朝鮮核兵器が突き付ける現在の『必要性』に対し、米国が先制攻撃で対応するのは完全に正当」「北朝鮮の情報を米国が入手するまでのギャップを考慮すれば、ぎりぎりまで待つべきではない」-2月28日、北朝鮮先制攻撃の法的根拠」と題する解説記事をウォールストリート・ジャーナルに寄稿。

 
 

  「北朝鮮のうそを見分けるのは簡単だ。口を開けば全てうそだからだ」-3月9日、FOXニュースで発言。

中国

  「中国はわれわれの知的財産を盗んでいて、米国は黙って見ていると思われている。自分は自由貿易論者だが、それは別の国が約束を守らず米国が一方的にやられるのを看過するという意味ではないと思う」-3月22日、FOXニュースで発言。

ロシア

  「最近のロシア大統領選挙はプーチン氏にとって、外国の選挙にもっと上手に介入できるように、自国で練習する場だった。ロシアや中国など指導者が長く君臨する国々に対処するため、米国には長期的な戦略が必要だ」-3月21日、ツイッターに投稿。

原題:Bolton’s World View: Bomb Iran, OK to Strike North Korea First(抜粋)

===

 

 

【寄稿】北朝鮮への先制攻撃を正当化する根拠 - WSJ より引用

===

 

――筆者のジョン・ボルトン氏は米国の元国連大使で、現在は米研究機関アメリカン・エンタープライズ研究所のシニアフェロー

***

 平昌冬季オリンピックの閉会式とともに、北朝鮮が自らの核兵器弾道ミサイル開発計画から国際社会の関心をそらすプロパガンダ攻勢も幕を閉じた。ドナルド・トランプ米大統領は先週、北朝鮮に対する追加の経済制裁を発表したが、その際、金正恩キム・ジョンウン)体制に対する米国の行動の「第2段階」は「非常に手荒いものになるだろう」とはっきり予言した。

 マイク・ポンペオ中央情報局(CIA)長官は1月、北朝鮮が「数カ月」以内に核弾頭を米国に到達させる能力を獲得するとの見方を示した。その脅威を排除する行動を起こすまでに米国はどのくらい待機すべきなのか。

 先制攻撃の反対派は、北朝鮮が「差し迫った脅威」に相当しないため、その行為は正当化されないと主張する。だがその考えは誤りだ。脅威は差し迫っている。先制攻撃を認めない根拠は、核兵器弾道ミサイル時代が来る前に考え出された規範の誤った解釈に基づいている。米当局が持つ北朝鮮関連情報の不完全さを考えると、われわれは最後の土壇場まで待つべきではない。それでは北朝鮮が米国に到達可能な核兵器保有した後、北朝鮮を攻撃するリスクを負うことになり、はるかに危険な状況になる。

 先制攻撃のタイミングを決める古典的な公式は、ダニエル・ウェブスター(訳注・19世紀の米国の政治家)による「必要性」という判断基準だ。英国軍は1837年、蒸気船キャロライン号を破壊するため米国の領土に侵攻した。カナダにいる反政府主義者が武器をオンタリオに運び込むのに使っていた船だ。

 ウェブスターは「自己防衛の必要性が切迫し、圧倒的であるため、他の選択肢がなく、熟慮する時間がない」ことを英国が示さなかったと断じた。先制攻撃反対派ならば、キャロライン号がカナダに着くまで待って英国は攻撃すべきだったと主張するだろう。

 

 米国がいま北朝鮮核兵器開発施設を攻撃すれば、ウェブスターの言う「必要性」に背くことになるのか。答えは明らかにノーだ。核・弾道ミサイル時代の必要性は、蒸気時代の必要性とは全く異なる。かつて遠くにあったものが、いまは現実問題として近くにある。以前は到達に時間のかかったものが、現在は数分で着く。そして核兵器化学兵器生物兵器の破壊力は、キャロライン号が当時積んでいた武器とは比べものにならない。

 時間と距離は長らく、軍事的脅威の深刻さを測るための代理尺度だと見なされ、政治的・軍事的な先制行動を正当化する基準となってきた。航海中心の時代には、海洋国家の領海(水上と水面下を含む)は沖に向かって3カイリまでとされていた。それは18世紀初頭に砲弾が届く最大距離であり、国防上の外周境界線と見なされた。これより広い海域を主張する国もあったが、欧州では3カイリが広く受け入れられた。

 技術の進歩によって必然的に海洋国家の防衛態勢は揺らいだ。やがて多くの国が領有権の拡大を主張したが、米国は第2次世界大戦までは3カイリの境界線を守っていた。フランクリン・D・ルーズベルト大統領は1939年、主に交戦国の戦艦や潜水艦が領海内で活動するのを制限するために米国の中立を宣言したが、その直後、「3カイリ」が他国の侵入を促す誘因になっていると気づいた。ドイツ軍の潜水艦はボストンやニューヨークから見える海域で次々と船を沈没させた。

 ルーズベルト大統領は1941年5月、「もし枢軸国が海洋を掌握できなければ、彼らの敗北は確実だ」と語り、さらに米国の国防は「近代戦の電光石火のスピードに対応しなければならない」と説明した。米国の都市の「路上に爆弾が本当に落ちるまで」待つ人々をあざけり、「明日の『バンカーヒル』(訳注・米独立戦争のボストン包囲戦中に起きた戦闘の舞台)はボストンから数千マイルの距離にあるかもしれない」と述べた。その後、ルーズベルトは米国の「自衛海域」を大幅に拡大し、グリーンランドアイスランド、西アフリカの一部まで含めることにした。

 同様に1988年、ロナルド・レーガン大統領は米国の領海を3カイリから12カイリに一方的に拡大した。この大統領令では、米国の安全保障など重要な国益を理由に挙げた。政府当局者は、ソ連工作船による情報収集を難しくすることが主な根拠だと強調した。

 要するに、ルーズベルトレーガンは新たな現実に適応するため、一方的に行動を起こしたのだ。手段を現実に合わせたのであり、その逆ではなかった。

 キャロライン号’の基準は先制攻撃の議論でよく引き合いに出されるが、それは単に慣例に基づく国際法だ。国際法は変わりゆく国家の実態に鑑みて解釈され修正を加えられるものである。現代ではイスラエルが既に、敵国の核兵器開発施設に2度の攻撃を加えている。1981年にはイラクの首都バグダッド郊外の原子炉「オシラク」を破壊した。2007年には北朝鮮がシリアで建設中の原子炉を爆撃した。

 これは今日、弾道ミサイルに搭載される核弾頭の脅威についてわれわれがどう考えるべきかを示している。英国は1837年に木製の蒸気船に「炎と怒り」の先制攻撃を放った。北朝鮮核兵器がもたらす現在の「必要性」に対し、米国が先に攻撃することは完全に正当である。

===

 

 

勝海舟は語った。

「世の中のことは、時々刻々変遷極まりないもので、機来たり機去り、その間実に髪を容れない。こういう世界に処して、万事、小理屈をもって、これに応じようとしても、それはとても及ばない。世間は生きている。理屈は死んでいる。」 

 

 

朝鮮戦争で、干満の差が大きな仁川上陸作戦が決行され、北朝鮮軍は分断され、補給は立たれ、北と南から連合軍に挟まれて壊滅状態になる。

北へ北へと逃げる北朝鮮軍を支援するために、膨大な中共軍が投入された。

その先頭には政治犯、つまり共産主義政権に反対する者たちが立てられた。

悪魔の人海戦術だ。

アメリカ軍も敵に対しては撃つことが出来る。

だが、彼らの行進は自殺的行為であった。

敵を迎撃するのではなく、自殺幇助では力が出ない。

普通の人間なら頭がおかしくなる。

 

そのような指揮の乱れの中で、マッカーサーは原爆投下を決断し、

大統領の許可を待つ。

だが偽物男のトルーマンはこれを却下し、マッカーサーは解任された。

その後毛沢東のもとで数千万人の粛清が起きてきた。

どちらがいいのだろうか?

 

昭和天皇の記者会見に原爆投下に対するこんなお言葉がある。

 

www.youtube.com

1975年10月31日 公式記者会見

 

 トランプ大統領という、やる時はやる男に、

もう一人のやる時はやる男ボルトンが加勢してきた。

これで、金正恩にも核兵器の全面放棄をしなければ先制攻撃があるというメッセージが間違いなく伝わった。

 

攻撃するかもしれないし、しないかもしれなという曖昧な態度をアメリカがし続ければ、金正恩は降りることはない。

いよいよ怖くなってなりふり構わず、中国やロシアに擦り寄っていくことになる。

 

金正恩が訪中した時に、習近平は何故トップをすげ替えなかったのだろう。

「おまえはもう死んでいる」と。

 

中国にしてみれば北朝鮮も韓国も中国の属国にすぎない。

韓国は併合より属国が好きなのだろうか?

 

亡命を決断できない金正恩には第二次朝鮮戦争しか残っていないのかもしれない。朝鮮戦争は一旦中断しているが終わったわけではないのだから。

 


にほんブログ村

 応援して下さる方は上のロゴをクリックして下さい。