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イギリスとドイツの動向の記事

メイ英首相、民主統一党との合意確保-政権維持にめど - Bloomberg

より引用

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メイ英首相は北アイルランド民主統一党DUP)との間で合意を確保した。保守党が過半数割れとなった下院で重要法案を通過させるために不可欠となる協力を取り付け、当面の政権維持にめどが立った。協力の代価として北アイルランドのための歳出拡大を約束した。

  メイ首相とフォスターDUP党首が26日午前に首相官邸で会談し、最終的に合意がまとまった。保守党のウィリアムソン院内幹事長とDUPのベテラン議員ジェフリー・ドナルドソン氏が合意文書に署名し握手をかわす映像を各社が放映した。

  メイ首相は声明で「合意は、女王演説や予算、EU離脱と安全保障関連法案の採決でDUPが保守党を支持することを意味する」とし、「EU離脱のプロセス開始に当たって必要な確実性が得られる。強力で公平な英国社会を作るのにも役立つ」と説明した。

 

  予想外の結果になった総選挙の後、ようやく合意に至るまで両党の協力協議は17日間に及んだ。メイ首相が下院でDUPの10議員の協力を必要とする中で、北アイルランドのための歳出拡大と英国の欧州連合(EU)離脱が協議の焦点となった。

  フォスター党首が首相官邸前で述べたところによると、政府は今後2年間に北アイルランドのため追加で10億ポンド(約1420億円)を支出する。保守党が選挙前に公約していた公的年金支給額や冬季の暖房費補助金の保証削減も撤回される。

  メイ首相が今後2年間で成立を目指す法案についての採決が今週中に行われるため、合意の成果は早速試されることになる。首相は先週、支持を得やすくしようと法案の数を絞った施政方針を公表したが、野党の労働党自由民主党は修正を目指している。

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これで過半数を得た。

EU離脱への第一歩が固まった。

さて、ドイツが大変なことになっている。

 

ドイツ連邦議会、同性婚の合法化を可決 - BBCニュース より引用

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ドイツ連邦議会は30日、同性婚を合法化する法案を393対226の賛成多数で可決した。アンゲラ・メルケル首相が採決への反対姿勢を転換したのは、ほんの数日前だった。

合法化によって、同性カップルは結婚に伴う権利を完全に認められ、子供を養子にすることもできる。

ドイツでは現在、同性カップルは市民婚しか認められていない。

採決には4人が棄権。メルケル首相は26日にキリスト教民主同盟 (CDU)議員は 党議拘束をしない方針を示したが、本人は反対票を入れた。

CDUと連立を組む社会民主党SPD)は法案を強く支持していた。

AFP通信によると、ドイツの法律は今後、「結婚は、異性もしくは同性の二人の人間が終生の前提で始めるもの」と定義することになる。

メルケル首相Image copyrightGETTY IMAGES
Image caption同性婚に反対していたメルケル首相は、養子8人を育てるレズビアン・カップルと出会い「人生観が変わった」と話した

メルケル首相は2013年総選挙で、「子供の福祉」を理由に同性婚に反対し、自分としては「受け入れにくい」問題だと認めていた。

しかし、26日に女性誌「ブリギッテ」主催のイベントに出席した首相は、他党が合法化を支持しているのを認識し、今後は自由投票を認めると表明。独メディアを驚かせた。

普段は何事にも慎重姿勢を見せる首相は、イベントの壇上で、地元の選挙区で養子8人と暮らすレズビアンのカップルと夕食を共にし、「人生観が変わる」経験をしたと話した。

首相の姿勢転換の情報がツイッターで広まると、合法化を支持する人たちは「#EheFuerAlle(すべての人の結婚)」というハッシュタグで、できるだけ早く採択するよう呼びかけた。

30日の採決の後、メルケル氏は記者会見で、自分にとっては結婚とは男女の間のものだが、法案可決によって「社会が落ち着く」ことを期待すると述べた。

国内の支持は なぜ今

政府調査によると、国民の83%が結婚の平等(同性婚の合法化)を支持していた。

2015年5月にアイルランド議会が同性婚を可決した翌日には、ドイツのほぼすべての新聞各社が一面に、同性愛を象徴する虹の絵や写真を載せた。

緑の党のカトリン・ゲーリング=エクハート党首は当時、「もうそういう時期です、メルケルさん。全員のための結婚の議論に、メルケル一派だけ参加しないのではすみません」と呼びかけていた。

ドイツでは9月24日に総選挙が予定されている。メルケル首相が同性婚についていきなり方針を変えたため、野党はこの点については首相と与党を攻撃できなくなった。

CDUと連立を組む中道左派SPDは、同性婚について合意できない限り今後は連立を解消するという方針を示していた。

緑の党や左翼党、経済界寄りの自由民主党も同様の姿勢だった。

公然と同性婚に反対するには、右派「ドイツのための選択肢 (AfD) 」のみ。

一方で、与党CDU内の保守派や、CDUと統一会派を組むバイエルン・キリスト教社会同盟CSU)は、合法化に反対していた。メルケル氏は党内保守派やCSUの支持を秋の総選挙で必要としているため、これまで同性婚合法化の採決を容認してこなかったのではないかと言われている。

欧州では、ノルウェースウェーデンデンマークフェロー諸島を除く)、フィンランドアイスランド、オランダ、ベルギー、スペイン、ポルトガルルクセンブルク、フランス、英国(北アイルランドジャージー島を除く)では、市民婚が法的に結婚として認められている。

一方でオーストリアとイタリアでは、これまでのドイツと同様、同性カップルには市民婚しか認められていない。

(英語記事 German MPs approve gay marriage in snap vote

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