原理講論を読む

日常生活の中で 考える糸口を求めて

創造原理 授受法と絶対思考 (中心を見る) の要点 

 

 

 

授受法(授受作用)というのは、時間的に見ると三段階の正分合作用と呼ばれ、空間的には「中心」「主体」「対象」「統一体」の四つものから構成されている四位基台と呼ばれている。

以上を図示すれば以下のようになる。

存在するものは如何なるものであっても、この授受法によって存在し・作用し・繁殖するというのが統一原理の見解である。

そこで全ての思考の始元はこの図から現れると考えられるのである。

私見では、これより思考し、思考してはこれに戻る。

これが基本である。

 

 

正           中心・・・・・・・・・・神ー心情

                         ー創造目的

↓                         ー構想理想

             →

分      主体   授受作用    対象    (挌位)

             ←

 

合           統一体(統一原理や統一思想では合成体)

 

そこで我々が事象を観るときには、

1,中心を見る (中心に問題がありやなしや?)

2,挌位を見る (挌位に問題がありやなしや?)

3,関係を見る (関係に問題がありやなしや?)

この三つの観点から問題を観察し解決していかなければならない。

 

授受法的問題解決の方法が性相的本質であり、

世に普及している数々の問題解決法は形状的な補完内容である。

したがって、あらゆる存在の存在・作用・繁殖などを司る授受法を基本にして、既存の問題解決の方法を応用することが望まれるのである。

この世の問題解決法はそれぞれ、精誠を尽くされ求められてきたものであり、傾聴に価するものではあるが、我々は文鮮明 恵父によってもたらされた統一原理を頂く信徒であるであるので、この真理の授受法を常に意識的にせよ無意識的にせよ、基底に置かねばならないと考える。

 

1,中心を見る(考える)

統一原理では中心といえば神のことである。さらにここで言う神とは、第一に神の心情のことであり、第二にその心情が立てた目的、すなわち創造目的であり、第三にその創造目的をさらに具体化した構想理想というのが、通常われわれが信仰生活で用いるものである。

しかしながら、これらの言葉では現実の日常生活において、様々に出会う問題や課題というものに対処して行くには、はなはだ使い勝手が良くない。かといってむやみに違う言葉を使えば、御言葉の本来の姿を失いかねないことも懸念されるのである。

そこで、統一原理や統一思想上の用語をもってする説明を性相的理解とし、現実的世界に対処する際は思い切って、性相的な用語に関係がありそうな言葉をもってして、形状的説明として活用しはどうであろうかと考えたのである。

中心とは心情(神情)であるということが、骨の髄から納得している我々信徒であるゆえに、形状的な用語を使ったからといって、ぶれるという問題はなかろうかと考えている。

性相的意味の中心と、形状的意味の中心をとりあえず分けて考えてみる工夫をするのである。

正分合作用の正を絶対、分を相対、合を統一とみて、それぞれに対応して絶対思考・相対思考・統一思考と名づけてそれぞれに関して徒然なるままに考察を続けてきたのである。

さらにこの三つの言葉は四位基台における、中心・主体と対象・授受に対応している。

正     分     合

絶対          相対    統一

中心    挌位    授受

円満な授受の関係が成されている状態が統一状態である。

そこで絶対思考というのは中心思考と置き換えることができ、こちらの方が使いやすいのかも知れない。

中心に何かを置き、それについて考察するからである。

例えば、統一教会で最も信徒が使う言葉に「心情」があるが、では「あなたが言う心情とはどの様な意味ですか?」と尋ねた際にはっきりとこうこうの意味であると答える人に出会ったことがない。

また「原理的」という言葉も信徒が頻繁に使う言葉であるが同様である。

バベルの塔の話に出てくる言語の混乱は、別々の違った言語による意思疎通の混乱であるというより、現代人の我々にとっては、同一言語を使いながらも意思疎通ができないというような、言葉の定義であるとか、その言葉を発した動機であるとかの問題に関心を向けた方が良いことがある。

絶対思考(中心思考)の「定義を意識する生活習慣」などがこれに当たるわけである。

このようにして掲げられた鍵言葉を思いつくままに書いてきたのである。とりあえず中心とは「共通目的」とみてもよいであろう。

 

絶対思考(中心思考)は12の言葉を念頭にして物事を検証していく作業のことであった。12とは、

神の立場(全体の立場)・中心・究極

心情・動機・価値

原理・原則・基準

本質・目的・定義

のことである。

四位基台の中心は性相的には神の心情や創造目的や構想理想であるが、現実問題に対処しやすくするため、形状的な中心として便宜上12ほど選んでみたわけである。この言葉の選択や数に必然性があるわけではない。

単に、今ある問題や考えている事柄の中心になっていると思われるものに、当たりを付けていく際に、ぼんやりとこの12の概念をながめるだけでも、関係のありそうなものに気付いて、考察を始めやすいということである。

そこで、これらを眺めることがなくとも、自然にそれらの候補の中から、いくつかの概念が浮かび上がってくるようにするために、それぞれの言葉を意識する生活習慣を実践して、何かを考える際には無意識にこれらの候補が起動して立ち上がり活用できるようにしたいのである。

具体的には、「~を意識する生活習慣」の定着化である。

中心にあたる信仰生活で用いる、「神の心情」「創造目的」「構想理想」の3つの性相的な言葉に加えて、とりあえず便宜上12の形状的な言葉を用意してみたというわけである。

初めから私の頭の中にこのように整理されていたわけではなく、普段考えているときのことを思い出しながら、その方法をブログに書いている中で、どうやら自分の頭の中はこのようになって使われているらしいと思うようになったという方が実情に近いかと思う。

恥ずかしながらどの様に使われるかの実例に十分適しているとは言えない文章も多く見受けられるが、その意図だけでも理解いただければ幸いである。

力不足である点を白状しないわけにはいかない。

さて、その点を考慮して以下の12の絶対思考、あるいは中心思考を新ためて記述することにする。また下には関係のある記述のリンクを貼った。

 

1,神の立場で考える生活習慣

http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/09/15/040754

2,中心が何かを考える生活習慣

http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/09/16/030345

3,究極が何かを考える生活習慣

http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/09/18/043604

 

4,心情を考える生活習慣

http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/09/19/042111

http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/09/22/065846

5,動機を考える生活習慣

http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/09/24/092013

6,価値を考える生活習慣

http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/09/26/044825

 

7,原理を考える生活習慣

http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/09/29/063145

8,原則を考える生活習慣

http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/10/02/053949

9,基準を考える生活習慣

http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/10/03/062741

 

10、本質を考える生活習慣

http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/10/05/055401

11、目的を考える生活習慣

http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/10/08/064458

12、定義を考える生活習慣

 http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/10/09/054011

 

信仰生活に、また日常生活に、少しでもお役に立てば幸いである。

 次回は二番目の「挌位を見るの要点」で相対思考を振り返りたいと思う。