原理講論を読む

日常生活の中で 考える糸口を求めて

創造原理 絶対思考 価値を考える生活習慣 

価値の本質は喜びである。この喜びをもたらすものとして効用価値といったように、色々な名称が付けられているのであろう。

原理講論にしても統一思想にしても、価値としては真美善の3つということになっている。ところで我々は霊肉の二重存在である。霊人体の生心が指向する価値が真美善である。この真美善を価値原理とみることにしよう。霊人体の生心と肉身の肉心が授受作用して生じるのが、我々が普通に言う心(厳密には心の作用)である。すると生心の価値原理である真美善に対応するような、肉心の思考する価値があって良さそうである。これを価値原則と言うことにしよう。

この価値原則のパターンを把握したいと長年思い続けてきたのであるが、ことごとく失敗してきたのである。しかしながら、その残骸の中からいくつかの貴重な破片を拾うことができたと思っている。

例えば・・・・・私の友人には規模は小さなものではあるが、いろんなビジネスに挑戦した人がいる。成功したり失敗したり色々である。そこそこうまくいっているように思えるのに、何故この友人は次から次へと挑戦を続けるのか、最初は勇ましくも思ったものであるが、現在のビジネスを維持しながら別のビジネスを育て、上手に移行しようとするときは良かったが、中途半端が気に入らず、新しい試みに集中できる環境を築くために、えいやっとばかりに、ただ同然で知人に譲ってしまったことを目の当たりにしたことがあったのである。随分気前が言いものだ。もったいないと思っていたのではあるが、徐々に気づき始めたのである。自分の想像もつかない価値観をお持ちであるということを!通常、起業する人は富を求めて成功したいと尽力を尽くすのであるが、勿論彼にもそういう面もあったが、よくよく見ればそれよりもっと重要な本人も気づいていないかも知れぬ動機や価値があったのである。

それを私は体験価値と呼んでいる。私はある時試しに本人に聞いてみたのである。もしかしたら君はできるだけいろんな商売を経験してみたいと思っているんじゃないの?すると彼はにっこり笑って吾が意を得たりとばかりに頷いたのである。

彼は勿論成功を望んではいたが、それ以上に色々な体験を望んでいたのであった。

さて彼とは関心事が共通することがあったので、話をす機会が結構あったのであるが、時々何が言いたいのかさっぱり分からず困惑することがあった。主語であるとか述語であるとか目的語が省略されていたりすることが多く、一体何を言いたいのか、結論はなんなのか分からなかったのである。

ある時彼がこんなことを言い出した。自分は女性たちと話していても、その女性たちが違和感を感じないことが常であるというのである。しかし、彼はそういう系ではない。そう言えば自分の家内の会話も彼と似たような所があると気づいたのである。

つまりこうである。私は目的を意識して話すのが普通である。その種の話にはストレスを感じない。逆に目的が明確でない話は苦手である。

彼や家内の話は、その話題が必ずしも目的というわけではなく、むしろ会話そのもの、授受作用が目的なのであった。つまり共感が話の主役なのである。これを共感価値とよんでいる。

そのことに気づいて、自分が何故人間関係がへたくそで、人の気持ちが分からないと言われてきたかが、分かったように思えたのである。

同じことをしていても価値観が違うことがあれば、目的も違ってくる、ここからすれ違いが起こることがあるのかと、しかと肝に銘じたのである。

私のように人間関係が上手でない者は、相手の価値観をよく理解することが肝腎のようである。

ところで、私の若い頃はジェームズ・ディーンが好きで、特に「ジャイアンツ」という映画が好きであった。以下に役の名前を忘れたので役者の名前で解説する。

牧場主のロック・ハドソンの嫁として都会からエリザベス・テイラーが嫁いでくる。美しい妻を得たと初めのうちは喜んでいたハドソンは、妻は出しゃばらず万事夫にしたがうべし風のテキサスの価値観を持っていたのであるが、都会育ちで男女平等、人種も同じ人間であり平等という妻の価値観と衝突の連続であった。

息子をテキサスの荒々しい男に育てようとしても、おとなしい性格で馬にも乗らず、牧場の跡継ぎになるどころか、医学をを学んで医者になるは、牧場ではメキシコ人は僕として生活していたのに、白人と結婚せずメキシコ女とする始末。娘はハドソンに対抗意識をむき出すディーンに首っ丈であった。

自分がよかれと思う価値観が妻にも子供たちにも通用しない。

一方ジェームズ・はディーンはテイラーに一目惚れする。そしてロック・ハドソンのように大金持ちになれば、彼女のような妻を娶ることができるに違いないと考えるのである。運良く自分の土地から油田が発掘されたことを皮切りに、どんどん事業を拡大してついには大牧場主のロック・ハドソンをも遙かに凌ぐ巨万の富を得るに至る。

ある記念の祝賀会に名士をを呼ぶのであるが、肝腎のスピーチを前に酔いつぶれてしまうのである。巨万の富は手に入れることができたが、エリザベス・テイラーは叶わなかった。自分は人生の敗北者であると惨めに酔いつぶれてしまう。

ハドソン一家は帰りがけに食堂に寄る。ところが息子の妻はメキシコ人と言うことで追い出されそうになる。すると家族だとロックハドソンは言って店主を説得する。

やれやれと思っていたときに、別の有色人種が客として入ってきたが、白人以外お断りだと店主が追い返しそうになる。これを見てロック・ハドソンが立ち上がり、彼らのために説得しようとするが、これには店主も我慢ができず、ついに二人の頑強な大男の喧嘩になったのである。殴り殴り返される中で、腕っ節には自身があったハドソンも年には勝てずのされてしまったのである。

人生思うようにいかないことばかりで、妻や家族の前でのされてしまって、最悪だと考えていたら、一度も思うようにいかなかった妻が自分のことを絶賛したのであった。

息子の妻のために立ち上がったときは、その動機は自分が恥をかかされたという自分の為であったが、見知らぬ人たちのために戦ったとき、あなたは初めて私のヒーローになったのよ!とテイラーは叫んだのである。

素晴らしい映画である。

一体何に価値を置いているのか?

それは果たして永遠性を持つものなのであろうか?

己の内にも、人の内にも、如何なる価値が根底にあるか、発見し理解することから人間関係は出発すべきなのかも知れない。

 

(12の絶対思考 参照)

1,神の立場で考える生活習慣

http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/09/15/040754

2,中心が何かを考える生活習慣

http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/09/16/030345

3,究極が何かを考える生活習慣

http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/09/18/043604

 

4,心情を考える生活習慣

http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/09/19/042111

http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/09/22/065846

5,動機を考える生活習慣

http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/09/24/092013

6,価値を考える生活習慣

http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/09/26/044825

 

7,原理を考える生活習慣

http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/09/29/063145

8,原則を考える生活習慣

http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/10/02/053949

9,基準を考える生活習慣

http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/10/03/062741

 

10、本質を考える生活習慣

http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/10/05/055401

11、目的を考える生活習慣

http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/10/08/064458

12、定義を考える生活習慣

 http://divineprinciple.hatenablog.com/entry/2013/10/09/054011