韓国の時代劇に出てくる子どもにしても
日本の時代劇に出てくる子どもにしても
今の時代の子供達にはない
人としての基本のようなものが確かに備わっているように見える。
実際、江戸時代の子育て本の「養育往来」は
芯のある子どもが育ったのか理解の手がかりとなる。
当たり前のことを当たり前に教えているのかもしれないが
現代ではこの当たり前のことがまったく手に負えない状況になっている。
それでは彼らの求める家庭観や社会観、また国家観というものは
一体どのようなものだろう?
いつ説明されたことがあるだろう?
それは教育勅語に書かれている情景と
何処がどう違っているのだろう?
江戸の子育て書・001養育往来 にこの本の内容のポイントが書かれているので以下に引用する。
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○子どもは善悪ともにうつりやすく、育て方でどのようにでもなる。一生の賢愚得失は幼児で決まる。
○8歳から行儀作法を教える。出入・食事・就寝・来客時等のお辞儀、嘘を言わない、食べ物に卑しくないように。
○親と師匠が同じ心(厳しさ・慈愛)で教えることが大切(子を養う=教える=厳しくする=学問成就させる)。
○子を養って教えないのは「父の過ち」。教えても子どもが立派に成長しないのは父の教えが至らないから。
○親自ら衣食住の質素倹約に徹し、朝は早く起こし、神仏を拝ませ、夜は遅くまで家業を教えよ。
○子どもの横着や非行は絶対に許してはいけない。最初からの習慣で、親の厳しさにも子どもは慣れるもの。
○たとえ親の教えがなくても、子どもは孝行を尽くすべき。親が非道でも見習わずに、ひたすら孝を尽くせ。
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斎藤健氏が「養育往来」について解説されている動画をアップしてくださっている。
歯切れよく明快である。
まあ、そうはいって、もう少し詳しく知りたいというお方には、以下のような本もある。
目次は
以下の通り
江戸の子育て十カ条(子育ての失敗は全て親の責任
まずは親の姿勢を正すべし
子どもへの愛情をはき違えるな
早く善悪を教え、特に「悪」を厳しく戒めよ
子どもには苦労をさせ、我が侭を許すな
礼儀作法をしっかりと教えよ
子どもの友人や遊びを吟味せよ
教師と親が心を一つにして教育せよ
学問の目的を見誤るな
子育ては試行錯誤の連続、誠の心で向き合え)
『養育往来』現代語訳
『養育往来』翻字
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